日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 技術 > 海洋工学.船舶工学.兵器 > 成果物情報

平成17年度 船舶バラスト水等処理技術実用化のための調査研究 報告書

 事業名 船舶バラスト水等処理技術実用化のための調査研究
 団体名 日本海難防止協会 注目度注目度5


2.2 スペシャルパイプ・ハイブリッドシステム第1世代の改良試験
 前項の試験において、ハイブリッドシステム第1世代のシステムでは、スリット部流速30m/sec以上、注入時オゾン濃度2.5mg/以上の条件で、IMO排出基準を満たす可能性が示された。
 しかし、現状のシステムにおけるオゾン注入部のエジェクターに使用したミキサーパイプは、複雑な構造をしており、それ自体に圧損が生じる等、実用性に課題がある。そこで、このような特殊なエジェクターを使用せずに同じ効果が得られるシステムにすべく改良試験を実施することにした。
 また、2005年7月のMEPC53においてG8ガイドラインが採択され、処理システム承認要件が確定した。この決定を受けて、本年度事業の目的である実船への搭載及び運用するための試作システムの設計に必要な情報取得も行うこととした。
 
(1)試験目的
 
 改良試験は、散気管によるオゾン注入方法の是非及びスリット部流速30m/secでもIMO排出基準を満たすことができるか否かを明確する等、試作システムの設計に資するデータ取得を目的とする。
 
(2)試験項目
 試験項目は、以下の7項目とした。なお、水生生物に関する項目は、IMO排出基準達成が困難な(6)50μm以上の水生生物及びバクテリア全体のIMO排出基準達成の目安となる(7)従属栄養細菌とした。
 
(1)流量計測
(2)スリットの上流及び下流の圧力計測
(3)水中オゾン濃度
(4)気相オゾン濃度
(5)水中オキシダント濃度
(6)50μm以上の水生生物
(7)従属栄養細菌
 
(3)試験方法
 
1)試験時期
 2005年8月24日〜9月3日
 
2)試験場所
 佐賀県伊万里市の臨海試験施設
 
3)試験方法
(1)試験システム
 図II.2.2-1には、ハイブリッド第1世代の改良試験システム図を示し、写真II.2.2-1には、使用した散気管を掲載した。
 システムは、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験のオゾンをスペシャルパイプの上流から注入した場合と同様である。ただし、試験は、オゾンの注入をミキサーパイプ及び散気管の2種類で行った。
 
図II.2.2-1 ハイブリッド第1世代の改良試験システム図
(拡大画面:18KB)
 
写真II.2.2-1  ハイブリッド第1世代の改良試験で使用した散気管
 
(2)試験ケース及び観測・分析項目
 表II.2.2-1には、ハイブリッド第1世代の改良試験における試験ケース及び観測・分析項目を示した。
 試験は、スリット幅0.3mmのスリット板と衝突板が装着されたスペシャルパイプを用いて実施した。
 試験ケースは、スリット部流速が30及び40m/sec、注入時のオゾン濃度が2.5〜4.0mg/、オゾン注入方式がミキサーパイプ及び散気管の2種類である。
 水生生物の分析は、処理直後とG8ガイドラインの陸上試験の要件に正式に規定された暗所保存の処理5日後とした。ただし、散気管による試験ケースのうち、注入時オゾン濃度3.0mg/の40m/sec、3.5mg/の30m/sec及び40m/secの試験では、処理5日後だけの試料で行った。
 
表II.2.2-1  ハイブリッド第1世代の改良試験における試験ケース及び観測・分析項目(○印)
試験ケース 観測・分析項目
オゾン注入法 注入時のオゾン濃度 スリット部流速 物理条件 水中オゾン濃度 気相オゾン濃度 水中オキシダント濃度 50μm以上の水生生物 従属栄養細菌
ミキサーパイプ 2.5mg/ 30m/sec
40m/sec
散気管 2.5mg/ 30m/sec
40m/sec
3.0mg/ 30m/sec
40m/sec
3.5mg/ 30m/sec
40m/sec
4.0mg/ 40m/sec
0.3mm幅のスリット板+衝突板が装着された基本システムによる。
 
(3)観測・分析項目及び方法
 表II.2.2-2には、ハイブリッド第1世代の改良試験における観測・分析項目及び方法概略を示した。
 観測・分析方法は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の方法で行ったが、その位置・頻度が項目により異なる。
 各項目の詳述は、以下に示す。
 
表II.2.2-2 改良試験における観測・分析項目及び方法概略
分類 観測・分析項目 観測・分析方法
物理条件 流量計測
圧力計測
流量計による計測
圧力計による計測
水質等 水中オゾン濃度
気相オゾン濃度
水中オキシダント濃度
吸光度計による計測
検知管法
ヨウ素滴定法
水生生物 50μm以上の水生生物
従属栄養細菌
顕微鏡下における計数
平板培養法
 
a. 流量及び圧力
 流量及び圧力計測は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の機器及び位置で行った。
 流量及び圧力計測は、全ての試験ケースで行った。
 
b. 水中オゾン濃度
 水中の溶存オゾン濃度計測は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の機器・方法により、スリット直後の位置で行った。
 水中の溶存オゾン濃度計測は、全ての試験ケースで行った。
 
c. 気相オゾン濃度
 気相オゾン濃度計測は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の機器・方法により行った。
 計測ケースは、貯水タンク満水直後及びその5分後は全てのケースで行い、30分及び1時間後は、散気管による2.5mg/の注入時及びミキサーパイプのスリット部流速30m/secで行った。
 
d. 水中オキシダント濃度(オゾン換算)
 水中オキシダント濃度(オゾン換算)分析は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の機器・方法で、処理水貯水タンク満水直後(オゾン注入から95秒後)に行った。
 水中オキシダント濃度分析は、全ての試験ケースで行った。
 
e. 50μm以上の水生生物
 50μm以上の水生生物分析は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の機器・方法により行った。
 
f. 従属栄養細菌
 従属栄養細菌の分析は、ハイブリッド第1世代の処理効果再検討試験と同様の機器・方法により行った。


前ページ 目次へ 次ページ





サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
599位
(33,747成果物中)

成果物アクセス数
17,799

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2021年9月11日

関連する他の成果物

1.平成17年度 先進的海洋・造船塗装の開発研究 報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から