日本財団 図書館


b. 50μm未満で10μm以上の水生生物
 表II.2.1-16には、50μm未満で10μm以上の水生生物に対する処理効果とIMO排出基準との比較を示し、図II.2.1-8(1)〜(5)には、各試験ケースにおける50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率を示した。
 全ての試験ケースにおいて、IMO排出基準を満たした。また、処理5日後以降の状況は、全ケース共に未処理原水(処理前の自然海水)の生物数に対してほぼ100%の処理性能を示している。よって、このサイズの水生生物に対しては、全ケース共にIMO排出基準を達成できるものと考える。
 
表II.2.1-16  50μm未満で10μm以上の水生生物に対する処理効果とIMO排出基準との比較(生物数/
試験ケース 生物数/
スリット部流速 注入時のオゾン濃度 オゾン注入位置 未処理水 処理直後 処理5日後 処理8日後 IMO排出基準
40m/sec 2.0mg/ スリット板の上流 18.351 0.007 ND 0.002 10未満
2.5mg/ スリット板の上流 39.240 0.013 ND ND
スリット板の下流 10.596 0.013 0.0003 0.0003
3.0mg/ スリット板の上流 14.365 ND 0.001 0.001
30m/sec 2.5mg/ スリット板の上流 104.838 1.385 ND ND
データは2回平均。“ND”は検出されなかったことを表す。
網掛けは、IMO排出基準達成を示す。
 
図II.2.1-8(1) スリット部流速40m/sec、注入時オゾン濃度2.0mg/による50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
図II.2.1-8(2) スリット部流速40m/sec、注入時オゾン濃度2.5mg/による50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
図II.2.1-8(3) スリット部流速40m/sec、、注入時オゾン濃度2.5mg/、オゾン注入位置がスリット板下流による50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
図II.2.1-8(4) スリット部流速40m/sec、注入時オゾン濃度3.0mg/による50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率
 
図II.2.1-8(5) スリット部流速30m/sec、注入時オゾン濃度2.5mg/による50μm未満で10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION