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取材――株式会社サークオン
 
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水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
 
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
 
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
 
一、自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの量あるは水なり。
 
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
 
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
 
 水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹川良一
 
OPINION
明日への提言
 
幕末、明治の思想家、横井小楠と福沢諭吉の壮行の詩
河田和良
 四月は学校では新入生、会社では新入社員の真新しい服装が耀く、旅立ちの季節です。留学や海外勤務のため国外へ出発される人もあるでしょう。
 今日は、幕末、明治の思想家、横井小楠(一八〇九〜一八六九・熊本藩儒)と福沢諭吉(一八三五〜一九〇一・豊前中津藩士)が、米国留学に旅立つ、甥兄弟や子どもたちに贈った壮行の詩、二詩をご紹介いたします。
 
 この詩は、慶応二年(一八六六)四月、横井小楠の兄の子、横井佐平太と横井大平兄弟の渡米に際して贈ったものです。
 
 
 明治十六年(一八八三)六月、長男・一太郎、次男・捨次郎の米国留学に際して贈ったものです。
 二人の思想の違い、時事の世相を反映した内容に興味をそそられます。
 横井小楠の「送別の詩〈節録〉」は、今年五月五日(こどもの日)熊本市民会館で開催される平成十七年度全国名流吟剣詩舞道大会の企画構成番組『経国安民(けいこくあんみん)の大業(たいぎょう)―横井小楠、維新の旅―』の中で吟詠と詩舞で演じられます。


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