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(3)高潮推算結果
 従来モデルによる海上風・海面気圧推算値を外力として高潮を推算した結果(最大潮位偏差)を図4.7(1)に、数値予報モデルによる海上風・海面気圧推算値を外力として高潮を推算した結果(最大潮位偏差)を図4.7(2)に示す。同様に、潮位偏差分布の時間変化を図4.8(1)、(2)に示す。また、経時変化図を図4.9に示す。
 従来モデルによる海上風・海面気圧推算値を外力として高潮を推算した結果と数値予報モデルによる海上風・海面気圧推算値を外力として高潮を推算した結果の最大潮位偏差の分布パターンは異なり、前者は北に向かうにつれて高く、後者は西に行くにつれて(周防灘奥で)高くなる。これは海上風の風向が前者は南であるのに対して後者は海域に沿うためであると考えられる。
 経時変化図より、数値予報モデルによる海上風・海面気圧推算値を外力として高潮を推算したケースは、従来モデルによるケースに比べて推算値が大きく、潮位観測値をより再現した。また、最大潮位偏差の出現時刻も数値予報モデルによるケースの方が再現性が高い。
 
図4.7(1)  従来モデルの海上風・海面気圧を用いた高潮推算結果
最大潮位偏差(T9918号)
 
図4.7(2)  数値予報モデルの海上風・海面気圧を用いた高潮推算結果
最大潮位偏差(T9918号)
 
図4.8(1)  従来モデルの海上風・海面気圧を用いた高潮推算結果
周防灘の潮位偏差分布の時間変化(T9918号、9月24日)
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図4.8(2)  数値予報モデルの海上風・海面気圧を用いた高潮推算結果
周防灘の潮位偏差分布の時間変化(T9918号、9月24日)
(拡大画面:227KB)
 
図4.9 高潮推算結果(T9918号)
潮位偏差の経時変化図
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