4.3 3事例による総合的な検討
台風0314号を対象とした波浪推算結果を図4.10、4.11に、台風0418号を対象とした波浪推算結果を図4.12、4.13に示す。また、波浪観測値との相関解析結果を図4.14に示す。数値予報モデルによる海上風を用いた波浪推算結果は、従来モデルによる結果と比較して、波高・周期の時間変化を概ね一致した。特に、台風0418号による高波高についても概ね再現した(ピーク時刻の観測値は欠測)。従来モデルによる波高推算値は観測値と比較して小さく回帰係数は0.53から0.66であるが、数値予報モデルによる波高推算値は観測値とほぼ同程度で回帰係数は0.89から1.15で、相関係数も向上した。
台風0314号を対象とした高潮推算結果を図4.15、4.16に、台風0418号を対象とした高潮推算結果を図4.17、4.18に示す。また、波浪観測値との相関解析結果を図4.19(1)から(4)に示す。なお、これらの期間の潮位観測値は徳山のみの記録が得られたため、この地点の検証を実施した。数値予報モデルによる海上風・気圧を用いた波浪推算結果は、従来モデルによる結果と比較して、潮位偏差の時間変化を概ね再現し、相関係数も向上した。
図4.10(1)推算値と実測値の経時変化図(従来モデル)
図4.10(2)推算値と実測値の経時変化図(数値予報モデル)
図4.11 最大波高出現時の波浪分布図(0314号)
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図4.12(1)推算値と実測値の経時変化図(従来モデル)
図4.12(2)推算値と実測値の経時変化図(数値予報モデル)
図4.13 最大波高出現時の波浪分布図(0418号)
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