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わたしたちの航海日記
ロープワーク「こうかな?」
 
「ここが食堂だよ。」
 
 私は、小6と中2の2人の男子とともに、参加させていただきました。自分が子どもの頃、何度か船に乗り、その度にひどい船酔いを起こしていたことを忘れていて、今回も幾分ひどい目にあってしまいました。
 今回は、マスト上りを子どもに体験させたいと思っていたので、連れていました。しかし、自分もやるとは思っていませんでした。マスト上りの途中で足がすくみましたが、子どもが上っているので、頑張って上りきりました。上ったときの感動は忘れません。必死だったので、三点支持とロープの間にバスケットボール一つ分くらいの隙間をあけることは守れなかったと思いますが、あきらめないで頑張ることの大切さを改めて実感できました。
 また、「2-6ヒーブ」と声を揃え、帆を張ったときの感触はまだ覚えています。初対面の人たちとも、この経験を通して、一つにまとまることができたので、とても良かったと思います。「2-6ヒーブ」は魔法の言葉でしょうか。帆を張り終わって、帆走できたときは、速く進めなかったけれど、満足感がありました。
 いつも、家族と色々なイベントやプログラムに参加するとき、何か一つ自分にとって得るものを持ち帰ろうと、いっていますが、今回の経験は、私たちにとってたくさんのものを与えてくれたと思います。あこがれのスタッフのみなさん、これからも、がんばってください。そして、ぜひ、また、苫小牧にも来てください。
 
「ピカピカにするぞ!」
 
 1泊2日の体験航海を経験して、とても良かったと思っています。そのわけは、周りの人たちと協力することの大切さを実感できたからです。僕にとっては、日々忘れてしまいがちなことでした。帆を張る作業のとき何人もの人が一つのチームとして、協力し合わなければ、帆を張ることができません。「2-6ヒーブ」のかけ声に合わせ、みんなで帆を張った体験は、特に心に残りました。
 船の中で、弟とけんかしたとき、一人のクルーに「船の中では仲良くしなければいけないんだよ。船は一人で動かせるものではなく、みんなで協力することにより安全な航海ができるのだ。」と話してくれました。その通りです。チームワークはとても大切です。この時のことを、今後、学校でも家でも、忘れないようにしていきたいと思います。あこがれのみなさん、どうもありがとうございました。
 
クルーの皆さんからもらった寄せ書き
 
 6月11日、12日のセイル・トレーニングで帆船「あこがれ」に乗りました。僕が、セイル・トレーニングで一番楽しかったのは、マスト上りです。最初に、体操をして、それから注意を聞きました。まず、航海士さんたちが上っていって、準備をしてくれました。それから、上りました。上っているときは、とても怖かったけど、15メートルの高さから見た景色は最高でした。でも、降りるときはまた怖かったです。
 船の中は、とても快適でした。ゴハンもとても美味しく、船は、思っていたよりも、揺れませんでした。トイレもきちんとあったし、時間の空いている時は、メスルームに色々な本があったので、読むと色々な知識を得ることができました。ぼくは、この1泊2日の体験航海はとても楽しかったので、道新子ども新聞に書いて応募しました。結果がわかったら、また、連絡します。


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