日本財団 図書館


◆環境を活かす(いかす)取り組み
新しいエネルギー発電への取り組み
 
 能代火力発電所の南に並ぶ24基(き)の風車は能代風力発電所です。一年を通して強くて安定した風が得られる(えられる)こと、風車をたくさん設置(せっち)できる広い場所があることという条件(じょうけん)を満たす場所として、能代港付近(ふきん)が選ばれました。地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因と言われる二酸化炭素(にさんかたんそ)が発生しないので、クリーンなエネルギーとして注目されています。また、木材の端材(はざい)や樹皮(じゅひ)を使った発電研究も始まり、地球環境の保護(ほご)にも力を入れています。
 
能代のシンボルになった、風力発電
(能代市)
 
杉の樹皮を使う、能代バイオマス発電所
(能代市)
 
多くの人に親しんでもらえる港湾施設(こうわんしせつ)づくり
 能代港の港湾施設には「港を憩い(いこい)の場、レクリエーションの場」として、より多くの市民に利用してもらえる工夫がなされています。
 
 700万本を数える松林「風の松原」は海風に飛ぶ砂の被害(ひがい)から守る防砂林(ぼうさりん)
(能代市)
 
 日本海をバックに260点の作品が並ぶ青空美術館、「はまなす画廊(がろう)」
(秋田県秋田港湾事務所)
 
 火力発電所の排熱(はいねつ)を利用した熱帯植物園もある、「能代エナジアムパーク」
(東北電力)
 
港とくらし
●港は「海運(かいうん)」で人々のくらしを支える
 日本は食料の60%、エネルギーはほぼ100%海外から輸入(ゆにゅう)しています。港がなければ、衣類(いるい)も食べ物も電気も手に入れることができません。
 
●なんでも運ぶコンテナ
 コンテナは私たちの生活に必要な物を運ぶ箱です。コンピュータから食べ物、衣料品(いりょうひん)、テレビ、おもちゃまであらゆる物が詰め(つめ)込まれています。コンテナふ頭(ふとう)に荷揚(にあげ)されたのち、各地へ運ばれて行きます。
 
コンテナ
(国土交通省 北海道開発局)
 
コンテナふ頭
(大阪市港湾局)
 
●専用船(せんようせん)で運ばれるもの
 穀物(こくもつ)や鉄鉱石(てっこうせき)、石油、天然ガス、石炭、木材、自動車など一度に運ぶ量が大量(たいりょう)で、とても重い時にはコンテナではなく、専用船が使われます。荷揚げした後、保管(ほかん)したり、運搬(うんぱん)したりしやすいように、専用船は専用のふ頭に接岸(せつがん)します。
 
自動車専用船
(大阪市港湾局)


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION