◆環境を活かす(いかす)取り組み
リサイクルポート指定港(していこう)としてリサイクル産業の育成(いくせい)をめざす
東港区の後ろに広がる地域の物流機能(ぶつりゅうきのう)が充実(じゅうじつ)していることや製造(せいぞう)とリサイクルを併せて(あわせて)行う産業が既に(すでに)集積(しゅうせき)していたことなどが評価(ひょうか)され、苫小牧港はリサイクルポートに指定されています。現在では家電リサイクル施設(しせつ)や廃(はい)プラスチックを燃料とする発電所などが建設され、環境にやさしく安全でコストのかからないリサイクル物流拠点(きょてん)として、社会に貢献(こうけん)しています。
人にも生物にも安全でやさしい環境(かんきょう)づくり
苫小牧港では波による海岸の侵食(しんしょく)が進んでいるため、市民と海とのふれあいも大切にしながら、人工リーフ(珊瑚礁(さんごしょう)をまねて作った、海面下の人工的な岩場)を整備(せいび)したり、砂浜を再生するなどの波の勢いを弱くする護岸事業(ごがんじぎょう)をすすめています。
●砂浜がもどった「ふるさと海岸」
海岸侵食(しんしょく)で失われた砂丘が復活(ふっかつ)し、市民のやすらぎの場になっています。
(苫小牧市役所)
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●人にやさしい防波堤(ぼうはてい)
内側は舗装(ほそう)され、屋根もついているので、海釣りや散歩も楽しめます。
(苫小牧市役所)
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●「人工リーフ」が魚や貝のすみかに
人工リーフにより穏やか(おだやか)になった海には魚介類や海そうが戻っています。
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港とくらし
●港は人々の「安全」を守る
私たちの安全で快適(かいてき)なくらしは、港で働いているたくさんの人たちや港にある施設(しせつ)に守られています。
●不審者(ふしんしゃ)や密輸(みつゆ)、害虫・病気の侵入(しんにゅう)を防ぐ
◎海上保安(ほあん)庁、税関(ぜいかん)
麻薬(まやく)の密売人(みつばいにん)、不法入国(ふほうにゅうこく)者など、違法(いほう)な人や物が入ってこないように取り締まっています。
(海上保安庁「こうや」)
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◎検疫(けんえき)所
日本にはいない害虫や病気が入ってくることを防止(ぼうし)するため、動物や植物の積み荷を調べています。
(横浜市港湾局)
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●災害(さいがい)時の救助(きゅうじょ)活動を助ける
津波(つなみ)や高潮(たかしお)から沿岸(えんがん)部を守る防波堤(ぼうはてい)はもちろん、地震に強い岸壁を作っておけば、緊急(きんきゅう)時のヘリポートや救援(きゅうえん)活動の基地(きち)として利用できます。
◎浮体式防災基地(ふたいしきぼうさいきち)(大阪港)
地震などの緊急時、避難(ひなん)生活や救助活動を支援(しえん)する場所。災害地まで海上移動できる。
(大阪市港湾局)
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