日本財団(にっぽんざいだん)は、こどもたちのためにもいろいろなことをしています。
こども定期演奏会(ていきえんそうかい)は、いろいろな方(かた)から応援(おうえん)していただいて開催(かいさい)されています。チケットを購入(こうにゅう)して演奏会(えんそうかい)に来て(きて)くださっている皆様(みなさま)も、もちろんその一員(いちいん)です。
そのなかで、2003年(ねん)から資金面(しきんめん)で多額(たがく)の援助(えんじょ)をくださっている「日本財団(にっぽんざいだん)」について、どのような活動(かつどう)をされているのか、簡単(かんたん)に紹介(しょうかい)させていただきます。
■日本財団(にっぽんざいだん)とは
日本財団(にっぽんざいだん)は、1962年(ねん)に財団法人日本船舶振興会(ざいだんほうじんにっぽんせんぱくしんこうかい)として設立(せつりつ)されました。「日本財団(にっぽんざいだん)」はニックネームです。全国(ぜんこく)の地方自治体(ちほうじちたい)が主催(しゅさい)する競艇(きょうてい)の売り上げ(うりあげ)の3.3%をうけて、海(うみ)や船(ふね)に関する(かんする)支援(しえん)をはじめ、文化(ぶんか)・教育(きょういく)・社会福祉(しゃかいふくし)等(など)に関する(かんする)支援(しえん)、海外(かいがい)の活動(かつどう)への支援(しえん)など、幅広い(はばひろい)公益活動(こうえきかつどう)に支援(しえん)(資金援助(しきんえんじょ))を行って(おこなって)います。
この「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)」はその一つ(ひとつ)です。
「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)」は、子ども(こども)を対象(たいしょう)とした交響楽(こうきょうがく)コンサートで年(ねん)に4回(かい)も定期的(ていきてき)に開催(かいさい)されるのが特徴(とくちょう)です。学校(がっこう)の鑑賞教室(かんしょうきょうしつ)とは違い(ちがい)、子ども(こども)たちが自主的(じしゅてき)に演奏会(えんそうかい)へ出向く(でむく)機会(きかい)として、芸術(げいじゅつ)を支える(ささえる)文化(ぶんか)を育もう(はぐくもう)とする取り組み(とりくみ)です。日本財団(にっぽんざいだん)では、こうした取り組み(とりくみ)が広がって(ひろがって)いくことを期待(きたい)して、この事業(じぎょう)を支援(しえん)しています。
他(ほか)には、2005年度(ねんど)は、例えば(たとえば)こんな事業(じぎょう)を支援(しえん)しています。
■青少年健全育成(せいしょうねんけんぜんいくせい)のための成人講座(せいじんこうざ)「生きる(いきる)−親(おや)が変われ(かわれ)ば子(こ)も変わる(かわる)」
(財)小野田自然塾((ざい)おのだしぜんじゅく)
現在(げんざい)、犯罪(はんざい)の低年齢化(ていねんれいか)や不登校(ふとうこう)・引き(ひき)こもりの問題(もんだい)など、教育(きょういく)における家庭(かてい)の役割(やくわり)や親子関係(おやこかんけい)のあり方(かた)が問われて(とわれて)います。
小野田自然塾(おのだしぜんじゅく)では、「親(おや)が変われ(かわれ)ば子(こ)も変わる(かわる)」をテーマに、若い(わかい)親(おや)を対象(たいしょう)として、小野田寛郎(おのだひろお)さんによる講演会(こうえんかい)を開催(かいさい)しています。また、親子(おやこ)で参加(さんか)する3泊(ぱく)4日(か)のキャンプでは、自分(じぶん)で火(ひ)をおこし、捕らえた(とらえた)魚(さかな)を焼いて(やいて)食べる(たべる)など、小野田(おのだ)さんの実体験(じったいけん)に基づく(もとづく)自然(しぜん)体験(たいけん)をします。
小野田(おのだ)さんは、日本(にほん)の敗戦(はいせん)を信じず(しんじず)、29年(ねん)あまりフィリピンのルバング島(とう)に残り(のこり)、1974年(ねん)に日本(にほん)に帰って(かえって)きました。その後(ご)、ブラジルで荒野(こうや)の開拓(かいたく)から牧場経営(ぼくじょうけいえい)に挑戦(ちょうせん)し、さらに子(こ)どもに夢(ゆめ)や生き方(いきかた)を伝える(つたえる)ため、福島県(ふくしまけん)で小中学生(しょうちゅうがくせい)を中心(ちゅうしん)とした自然教育(しぜんきょういく)に取り組んで(とりくんで)きました。これまで2万人以上(まんにんいじょう)の子(こ)どもたちがこの自然教育(しぜんきょういく)を受け(うけ)、OB・OGとして、キャンプや自然体験教室(しぜんたいけんきょうしつ)で大きな(おおきな)役割(やくわり)を担う(になう)ようになりました。
「命(いのち)を大切(たいせつ)にして生きる(いきる)こと」を伝える(つたえる)ことで、心身(しんしん)ともにたくましい子(こ)どもを育て(そだて)、家庭(かてい)における教育(きょういく)の素地(そじ)を培う(つちかう)ことを目指して(めざして)支援(しえん)を行って(おこなって)います。
■その他(た)、子(こ)どもの健全育成(けんぜんいくせい)のための支援事業(しえんじぎょう)(一部(いちぶ))
全国(ぜんこく)こども民俗芸能大会(みんぞくげいのうたいかい)の開催(かいさい) (社)全日本郷土芸能協会((しゃ)ぜんにほんきょうどげいのうきょうかい)
中・高校生(ちゅう・こうこうせい)のための能・狂言体験教室(のう・きょうげんたいけんきょうしつ)の実施(じっし)」 (財)鎌倉能舞台((ざい)かまくらのうぶたい)
少年野球(しょうねんやきゅう)指導者(しどうしゃ)講習会(こうしゅうかい)の開催(かいさい)「実践(じっせん)野球教室(やきゅうきょうしつ)及び(および)栄養講座(えいようこうざ)」 (財)世界少年野球推進財団((ざい)せかいしょうねんやきゅうすいしんざいだん)
「子(こ)どもとインターネット」に関わる(かかわる)啓発(けいはつ) 子(こ)どもとメディア
こども定期演奏会(ていきえんそうかい)が開かれる(ひらかれる)まで
「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)」を作ろう(つくろう)、と東京交響楽団(とうきょうこうきょうがくだん)とサントリーホールのスタッフが計画(けいかく)してから、演奏会(えんそうかい)をスタートするまでには、1年(ねん)以上(いじょう)の時間(じかん)がかかります。その間(かん)、こどもたちに音楽(おんがく)のすばらしさや演奏会(えんそうかい)に行く(いく)楽しさ(たのしさ)を知って(しって)もらいたいと願う(ねがう)たくさんの人(ひと)たちが、演奏会(えんそうかい)の実現(じつげん)のために仕事(しごと)をしてくれています。今回(こんかい)は、演奏会(えんそうかい)の裏側(うらがわ)を少し(すこし)ご紹介(しょうかい)いたしましょう。
(拡大画面:102KB) |
 |
|
|
★コンサートに参加(さんか)しよう!表現(ひょうげん)しよう!
コンサート・ホールで演奏(えんそう)を聴く(きく)ことは、みなさんが音楽(おんがく)に参加(さんか)することです。「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)」ではさらに、音楽(おんがく)や演奏会(えんそうかい)について考え(かんがえ)、表現(ひょうげん)してもらって、もっとみなさんに参加(さんか)してもらいたい、と考え(かんがえ)ました。まず演奏会(えんそうかい)について考えた(かんがえた)絵(え)を募集(ぼしゅう)しました。たくさん集まった(あつまった)絵(え)のなかから今年(ことし)は小学校(しょうがっこう)3年生(ねんせ)の佐藤陸(さとうりく)さんの絵(え)をチラシに採用(さいよう)しました。また、演奏会(えんそうかい)のオープニングに演奏(えんそう)するテーマ曲(きょく)も募集(ぼしゅう)し、今年(ことし)は小学校(しょうがっこう)6年生(ねんせい)の高田賢樹(たかださかき)さんのメロディーをもとに「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)2005」のテーマ曲(きょく)を作り(つくり)ました。2005年(ねん)シーズンの最終回(さいしゅうかい)となる本日(ほんじつ)は、グリンカの『ルスランとリュドミラ』序曲(じょきょく)を、こども奏者(そうしゃ)の皆(みな)さんと一緒(いっしょ)に演奏(えんそう)いたします。2006年(ねん)シーズンもテーマ曲(きょく)、演奏会(えんそうかい)に参加(さんか)するこども奏者(そうしゃ)を募集(ぼしゅう)いたしますので、ぜひ応募(おうぼ)してくださいね! また、今年(ことし)からはさまざまな質問(しつもん)を出して(だして)もらい、プログラム上(じょう)でお答え(こたえ)することでも参加(さんか)してもらっています。
☆コンサートには、大きな(おおきな)費用(ひよう)がかかっています。
オーケストラの演奏会(えんそうかい)には、多く(おおく)の演奏家(えんそうか)たちが出演(しゅつえん)します。そのため、演奏会(えんそうかい)を開く(ひらく)ためには、とても大きな(おおきな)費用(ひよう)がかかります。東京交響楽団(とうきょうこうきょうがくだん)がサントリーホールで開く(ひらく)おとな向け(むけ)の演奏会(えんそうかい)の入場料金(にゅうじょうりょうきん)は、高い(たかい)お席(せき)で8,000円(えん)ぐらいです。「こども定期演奏会(ていきえんそうかい)」では、こどものみなさんにたくさん来て(きて)いただきたいので、入場料金(にゅうじょうりょうきん)を大人向け(おとなむけ)の演奏会(えんそうかい)の3分(ぶん)の1以下(いか)の金額(きんがく)にしました。とすると、足りない(たりない)費用(ひよう)をどうしたらいいでしようか? このシリーズはさまざまな文化活動(ぶんかかつどう)を支援(しえん)する日本財団(にっぽんざいだん)が必要(ひつよう)な費用(ひよう)を助けて(たすけて)くださっています。演奏会(えんそうかい)は、このように、多く(おおく)の人(ひと)や会社(かいしゃ)、団体(だんたい)の協力(きょうりょく)があってできているのです。
|