レーダ画像合成アプリでは、2局のレーダ画像を合成し、一つの画像に書き出す。画像の合成方法には、図1.1-12に示すように、一つの画像に上書きする方法や、画素の値から、最大値、最小値、平均等の値を用いて合成する方法や、図1.1-13に示すようにレーダ画像のトリミングを行って任意の領域で切り換える方法がある。レーダ画像合成アプリでは、図1.1-12、図1.1-13に示した方法を選んで合成画像を作成することが可能である。
図1.1-12 レーダ画像の合成方法
ラスタオペーレーション:合成方式
図1.1-13 トリミングによる合成
図1.1-14 2局同時記録アプリケーション
図1.1-14は2局同時記録アプリケーションの表示画面である。防衛大レーダ局によって観測されたレーダ画像が左側に、東扇島レーダ局によって観測されたレーダ画像が右側に示されている。これら画像のファイルサイズはそれぞれ1MByte以上あるため、そのままWEBのページで閲覧する、ページに使用するにはサイズが大きすぎる。
ページ公開用に、ファイルサイズを小さくし、2局のレーダ画像を合成するため、レーダ画像合成アプリを使用してWEB公開に適切なレーダ合成画像を作成した。
図1.1-15 レーダ画像合成アプリモニタ
レーダ合成アプリでの設定画像を図1.1-15に示す。ここで赤い画像は、東扇島レーダ局で観測したレーダ画像であり、黄色い画像は防衛大レーダ局で観測したレーダ画像である。
今回、レーダ画像の合成方法はトリミングによる合成方法とCOPYによる合成方法を組み合わせた。トリミングは2局のレーダ画像が、中ノ瀬航路の出口のやや南側で切り替わるように設定した。また、防衛大レーダ局から陰になる木更津市沿岸線がはっきりわかるよう東扇島と防衛大の画像を重ね合わせた。
図1.1-16に、レーダ画像合成アプリで設定した合成方法で作成されたレーダ画像を示す。合成された画像のファイルサイズは250Kbyte程度に小さくされWEBサーバに転送される。
図1.1-16 2局レーダ合成画像
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