日本財団 図書館


すぎのこ (100)
2005 10/1
財団法人 すぎのこ文化振興財団
E-mail:support@suginoko.org
事務局:
〒171-0022 東京都豊島区南池袋4-19-6 TEL.03-3984-2396 FAX.03-3984-2264
飯能研修センター:
〒357-0063 埼玉県飯能市飯能325-2 TEL.042-971-4121 FAX.042-971-4155
嬬恋研修センター:
〒377-1611 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣 TEL.0279-96-1015 FAX.0279-96-1662
中国支部:
TEL.0829-28-2472
 
季刊紙「すぎのこ」百号発行に思う・・・。
理事長 小澤幸雄
 
 
 季刊紙「すぎのこ」百号をお届けいたします。
 こんな機会でもなければ・・・と思い、創刊号から前号までの季刊紙をざっとひもといて見ました。そこには失敗やら成功、悲喜こもごも、しかし、すぎのこ若き日のエネルギッシュなドラマの数々を、そこに見ることが出来ました。
 どんな小さな事業計画を立てる時でも、無意識のうちに過去の経験を踏まえ立てているとは思われますが、時には足を止め、故きを温ねて新しきを知る心のゆとりをもつ事も必要、との思いを改めて感じさせられました。
 すぎのこが季刊紙を初めて発刊したのは「劇団杉の子」創立(昭和39年8月)10年後の昭和50年3月1日でした。先代理事長故小澤明が、弱冠26歳で立ち上げた「杉の子」は、設立登記するだけの知識も無く必要性も感じず、名称も「杉の子」でも「すぎのこ」でも相手によって使い分けるなど、柔軟と言えば柔軟、いい加減と言えばいい加減と言えるものでした。年4回くらいは出して行こうとの思いから発刊した季刊紙も、定期刊行のゆとりもなく、出せるときに出す季刊紙=機関紙に変貌してしまいました。以後財団設立認可までの5年間に不定期で13刊発行しました。
 現行の季刊紙は、昭和55年5月、文部省(現:文部科学省)から財団法人に認可された時、名実ともに季刊紙として、春(4月)、夏(7月)、秋(10月)、冬(1月)の年4回定期刊行する事とし、昭和55年7月1日、財団法人としての季刊紙第1号「財団設立記念号」を発刊しました。都合によって発刊日に多少の前後は有ったものの、お陰様で財団設立25年目の本号で百号を迎えるに至りました。これもひとえにすぎのこを支えて下さった皆様の賜と、心から感謝致しております。
 「機関紙」1号紙は、A4版4頁で、表面2色、中面カラーで、保育に役立つ工作物の展開図など、公演先の幼稚園保育園を意識した、巡回公演への意気込みを感じさせるものでした。
 「季刊紙」1号紙は今から25年前の7月、体裁は機関紙1号と同じですが、全頁墨1色。財団設立記念号のため、紙面の殆どが初代理事、初代評議員の写真入りの紹介でした。
 その中で、漫画界の大御所やなせたかし先生は今も評議員として、そして幼児教育界の大御所高橋系吾先生は顧問として、また社会福祉界の大御所重田信一先生は賛助会員としてすぎのこを支えて下さり、ご高齢ながらそれぞれの世界において今も活躍中でとても頼もしい限りですが、昭和59年6月、初代理事長小澤明の逝去をはさみ、財団設立当初48名いた理事評議員のうち、10名に及ぶ方々が今はこの世を去られていて、歴史の重みとは裏腹に、時の流れの無情さに、言葉では言い尽くせない寂しさを禁じ得ません。
 任意団体「杉の了」時代16年、財団法人設立認可後25年、通算41年目を迎えたすぎのこは、こうした多くの方々に支えられ、見守られて成長してきたことを、古い季刊紙は改めて教えてくれました。
 すぎのこを支えて下さる皆様のご厚意に報いるため、子どものための舞台芸術や児童文化の発展のため、より一層の努力を傾けてまいります。
 
 
☆☆☆ 季刊誌「すぎのこ」100号までのあゆみ ☆☆☆
(拡大画面:110KB)


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION