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山古志・小千谷における二十村郷闘牛の復興  事業報告書

 事業名 山古志・小千谷における二十村郷闘牛の復興
 団体名 地域伝統芸能活用センター 注目度注目度5


3 「牛の角突き」の再開へ向けてと日本財団の助成
 中越大震災後闘牛は新潟県内各地に分散し飼育される状況となった。当初体調を崩した闘牛を気使いまた避難所生活の中では、闘牛再開の話は誰もが口にすることは無かった。
 平成16年12月10日避難所から仮設住宅への引越しが始まり住民の生活にも一応の目途が立ってくる中、(株)山古志観光開発公社の役員会が開かれる事となった。平成17年度の開催は難しいのではと大方の意見が予想されたが、話し合いが始まると「ぜひ、闘牛は開催しなければ」という意見が大半を占めた。
 
 これには二つの理由があった。
 一つは、山古志で生き残った闘牛と牛持ちが高齢化してきているという点である。確かに地震のストレスで体調は崩しているがこのまま一年間角突きをせずに過ごすと高年齢の闘牛の闘争心が無くなり二度と闘牛として使えなくなる可能性が高く、また牛持ちも震災の状況下で角突きをしない牛を飼育していく気力が続かないからである。
 もう一方の理由は、「牛の角突き」の復興なくして山古志村の復興は無いと言う考えがあった。あの地に今すぐ戻ることは出来ないが、ここで「牛の角突き」をやめたら「地震に負けた事となる、途絶えさせる訳には行かない」という牛持ちたちの強い思いがあった。ただ闘牛場の場所も確定してない中、なんとしても開催したいと言う思いだけで関係者が動き出した。
 会場の選定は19年振りの豪雪や闘牛場独自の形状のため難航した。特に平成17年5月4日の開催日は最初に決定している中での作業となり、建設が間に合うか建設費はどうするのか課題は山積だった。
 
 そんな中、日本財団より財団助成金申請の話が入ってきた。日本財団からは平成9、10年と助成を受けているが、今回もいち早く支援を打ち出してもらい難題だらけの中関係者一同感謝した。国も県も具体的な支援策が見えない中での支援と言うことで勇気と希望を頂いた。財団への申請は前回と同じくこの震災で共に被害を受けた小千谷市と一緒に「山古志・小千谷における二十村郷闘牛の復興」として財団法人地域伝統芸能活用センターを経由して行った。株式会社山古志観光開発公社から3,000千円、小千谷の「小千谷闘牛振興協議会」が3,000千円、日本財団より3,000千円の総額9,000千円の総予算とした。
 5月4日開催へ向け一段の加速がついた。
 
4 平成17年度 「牛の角突き」の開催
 平成17年5月4日初場所の開催は、長岡市東山ファミリーランド内の仮設闘牛場で開催されることとなった。
 出場した闘牛は30頭。15回戦の取り組みを組むことが出来た。山古志の復興闘牛の復興を願う人達の努力と日本財団や多くの方たちのサポートがあっての開催となった。遠くは沖縄、北海道から闘牛の観戦に訪れ入場者数は3,000人に達した。テレビ、マスコミをはじめ全国のアマチュアカメラマンも大勢集まり、例年に劣らない活気ある闘牛大会が開催された。仮設の闘牛場のため設備が不十分と思われたが、今回の助成金を生かし場内の放送設備や仮設トイレを設置し観客には本番会場に負けないサービスの提供もできた。また毎回使用するテント、横断幕は日本財団より貸し出して頂いた。
 闘牛の内容も震災の影響を受け立ち直りが遅い牛もいたが、多くの取り組みでは、力強い越後闘牛を観覧していただくことが出来た。
 翌日の新聞には「復興の第一歩・山古志の闘牛開催」の見出しが全国へと配信された。この記事を読んで一番励まされたのは闘牛関係者だった。
 
(平成17年度 5月4日 闘牛初場所)
 
(復興した 山古志・越後闘牛)
 
平成17年度 闘牛大会の執行状況(開催日・取り組番数・入場者・天候)
 
山古志(仮設闘牛場:長岡市 東山ファミリーランド)
平成17年 5月4日(水) 取り組み 15回 3,000人
平成17年 6月19日(日) 取り組み 14回 1,200人
平成17年 7月17日(日) 取り組み 14回 1,000人
平成17年 8月2日(火) 取り組み 6回 600人
平成17年 8月3日(水) 取り組み 6回 1,000人
平成17年 9月18日(日) 取り組み 13回 800人
平成17年 10月23日(日) 取り組み 13回 1,800人 小雨
平成17年 11月3日(木) 取り組み 13回 1,500人 小雨
計  8場所 10,900人
 
(拡大画面:258KB)


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更新日: 2019年9月14日

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