ルールブック
第8回俳句甲子園全国大会ルールブック
試合の進め方
試合開始前のあいさつ
試合開始前に司会者の誘導で両チームの選手全員が、お互い握手をしてあいさつを交わします。
試合開始
試合前のあいさつが終わると、自分の席に着座します。席は、ステージに向かって左側に赤チーム、右側に白チームとします。
会場には試合を円滑に進める司会者と、ルールに則った試合運営を促す行司が配されています。
そして司会者の合図で試合が開始され、行司の誘導で赤チームが先鋒の句を披講(2回読み上げる)します。つづいて同様に白チームが先鋒の句を披講します。(各対戦毎に読み上げ順序交替)
3分間(×2)の質疑応答
司会者の「白チームは赤チームの先鋒句について質疑を始めてください」の合図で白チームより質疑を開始します。赤チームはその質疑に対して返答します。質疑、応答ともに挙手をし、行司の許可を得てから発言します。行司より質疑応答終了の指示があるまでは、クロストークによるかけ合いが可能です。つづいて攻守交替して白チームの句について質疑応答を行います。(各対戦毎に質疑応答順序交替)
※決勝トーナメント戦の試合の質疑応答時間
決勝トーナメント戦の質疑応答時間はそれぞれ4分間とします。
試合終了後のあいさつ
試合終了後にも開始前同様に、司会者の誘導で両チームの選手全員が握手を交わし、互いの健闘をたたえあいます。
試合の勝ち負け
●各対戦の勝敗
審査員がそれぞれ創作ポイントと鑑賞ポイントの合計を出し(減点がある場合は、減点分を控除し)、その合計ポイントの多いチームへ1票を投じます。合計ポイントが同点の場合は、創作ポイントの多いチームへ1票を投じますが、合計ポイントが同点で且つ減点があった場合は、減点のないチーム若しくは減点の少ないチームへ1票を投じます。
審査員の票の投じ方は、赤白の旗挙によって行い、より多く旗が挙がった色のチームの句の勝ちとなります。
尚、対戦後審査員から対象句・鑑賞に対する評価の解説があります。
★創作ポイント
審査対象俳句に対し、各審査員が各チーム10点満点の持ち点にて評価します。
★鑑賞ポイント
審査対象句に関する赤白各チームの鑑賞力の差を、各審査員5点以内で鑑賞力の高いチームにのみ加点します。
★減点
行司の2度目の警告を宣告されたチームに対し、行司の減点指示によって各審査員がマイナス1ポイントを加えます。再度減点指示があった場合は、更にマイナス1ポイントが加算されます。
●試合の勝敗
i. 予選リーグ戦(3句勝負)
赤白いずれか各対戦で2勝以上したチームが試合の勝者となります。ブロック内での順位決定の都合上、赤白いずれかが2勝し勝敗が決しても先鋒・中堅・大将までの3試合全て行います。
ii. 決勝トーナメント戦(5句勝負)
赤白いずれか各対戦で3勝したチームが試合の勝者となり、その時点で試合は終了します。尚、勝敗が決し、対戦しなかった句についても作者自身が披講し、審査員から鑑賞、解説を受けます。対戦しなかった句も個人賞の対象句となります。
●予選リーグ各ブロック代表チーム
予選リーグ各ブロックの代表チームは、決勝トーナメントに進出する事が出来ます。予選リーグの各ブロック代表は、リーグ戦終了時においてブロック中勝ち試合数が最も多いチームとしますが、勝ち試合が同数の場合は、次の手順に従って選出するチームを決定します。但し、いずれの場合においても、当該チームどうしの対戦結果を優先して、代表チームを選出するものとします。
1. 全ての試合で各句対戦の勝ち数の合計(総勝数)が多いチーム。
2. 総勝数が同数の場合は、全ての試合で審判の旗が多く挙がったチーム。
3. 審判の旗が同数の場合は、各チーム内の獲得ポイント(創作ポイント+鑑賞ポイント−減点)総合計数の多いチーム。
4. 獲得ポイント総合計数が同数の場合は、創作ポイントの合計数の多いチーム。
敗者復活戦
●敗者復活戦の実施・審査方法について
i. 敗者復活戦予選
予選リーグで敗れた24チームが参加できます。予選リーグ後に主催者から発表される兼題と作成及び提出方法に従って各チーム1句を創作します。(代表者が創作しても参加者全員で創作しても構いません)。提出時間を経過しても提出されない場合は不参加と判断します。敗者復活戦予選の審査は、翌日に行われる準決勝戦前に、各チーム代表者が句を披講し、各審査委員長が創作ポイントによって評価します。創作ポイント総数の高い上位3チームが敗者復活戦決勝に進出します。創作ポイント数同点により優劣がつかない場合は、審査員長の協議により進出チームを選出します。
ii. 敗者復活戦決勝戦
決勝トーナメント1回戦・準々決勝戦で敗れた9チームと、敗者復活戦予選を勝ち抜いた3チームの計12チームが参加できますが、準決勝進出3チーム以外のすべてのチームに敗者復活戦決勝戦用の句を創作していただきます。創作は、準々決勝戦終了後、主催者から発表される兼題と作成及び提出方法に従って各チーム1句を創作します(代表者が創作しても参加者全員で創作しても結構です)。規定時間を経過しても提出されない場合は不参加と判断します。敗者復活戦決勝戦の審査は、翌日に行われる敗者復活戦予選の後に、各チーム代表者が句を披講し、その句に対して審査委員長より質疑があり、代表の方々に応答していただきます。各審査委員長は創作ポイント及びその鑑賞ポイントによって評価し、創作ポイントと鑑賞ポイントの合計ポイントが最も高いチームが準決勝戦に進出します。合計ポイントが同数の場合、創作ポイントの高いチームが進出します。創作ポイント及び鑑賞ポイントいずれも同点により優劣がつかない場合は、審査員長の協議により進出チームを選出します。
試合の注意点
質疑応答できる選手
質疑応答は、チーム5名の誰でもすることが許されています。対戦している句を作った選手同士しか発言できないわけではありません。ただし挙手によって行司の許可を得たものだけに発言の権利が与えられます。
質疑応答時の選手間の相談
相手チームの発言中に、次の発言に備えて選手間で小声で相談することは警告、反則行為ではありません。
警告となる行為
競技上ふさわしくない発言、行為については行司より警告されます。警告された選手、チームはすぐさま減点の対象となるわけではありませんが、2度目の警告より反則となり減点の対象となります。
■反則減点の方法
反則減点は各審査員の合計ポイントから1ポイントマイナスされます。尚その結果、同点となった場合は、反則減点のあったチーム若しくは減点の多いチームを負けとします。
■警告となる行為
警告となる行為は以下のとおりです。
1. 試合中の飲食
2. 試合中の大声・徘徊等無意味な言動
3. 開始時刻を守らない場合
4. 試合中の遅延行為・その他試合の進行を妨げる行為
5. 試合中の外部者からのアドバイス行為
6. 行司に従わない言動
7. 個人に対する誹謗中傷的言動
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