8・3・5 スキャナモーターカーボンブラシの交換
(1)船首側のスキャナーカバーのボルト
4ヵ所をソケットレンチ/スパナ及びマイナスドライバーで外す。(図8・6参照)
図8・6
(2)スキャナーカバーを外す。(図8・7、図8・8参照)
図8・7
図8・8 スキャナーカバーを開けた状態
(3)モーターのゴムカバーを外す。
右舷側と左舷側にカーボンブラシを押さえているフタ(ねじ)がある。
作業は片方ずつ行なう。(図8・9参照)
図8・9
(4)マイナスドライバーでフタを開ける。(図8・10参照)
図8・10
(5)古いカーボンブラシを取り出す。(図8・11参照)
図8・11
(6)新しいカーボンブラシを挿入する。(図8・12参照)
図8・12
(7)フタを元の通りマイナスドライバーで閉める。(図8・10参照)
(8)反対側も4〜8の手順で作業する。
(9)モーターにゴムカバーをはめる。(図8・9参照)
(10)空中線スキャナー部のスキャナーカバーを4ヵ所のボルトでしっかりと閉める。(図8・6参照)
注意
1. 空中線部や送受信部の保守、点検中に電源を入れられると人命にかかわる重大な危険があるので、本船配電盤のレーダーの電源スイッチとレーダー表示器の電源スイッチを断(OFF)にして、表示器操作パネルと空中線マスト下部に〔作業中〕という注意表示をすること。できる限りスキャナモーターのヒューズを抜く等の安全対策を処置しておくこと
2. スキャナーカバーを閉める際は、ソケットレンチ/スパナを使用してボルトが動かなくなるまで閉めること。きつく閉めないとスキャナー部に水が入ってしまい故障の原因となる。
主要部品の交換の目安を以下の表8・2に示す。
表8・2 主要部品の交換の目安
名称 |
型式 |
交換の目安 |
備考 |
スキャナモーター |
Xバンド用 |
ギヤー部 |
風速40m/sの条件にて |
Sバンド用 |
約10000時間 |
マグネトロン |
Xバンド用、10kW用 |
2000〜3000時間 |
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Xバンド用、25kW用 |
Xバンド用、50kW用 |
Sバンド用、30kW用 |
Sバンド用、60kW用 |
カーボンブラシ |
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約5000時間 |
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(問1)マグネトロンを交換するときの注意事項について述べよ。
(問2)MICを交換するときの注意事項について述べよ。
(問3)CRTの保管上の注意事項について述べよ。 |