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1・1・3 周期と周波数
 繰り返しを持つ波形において繰り返す時間間隔を周期と呼ぶ。図1・5の交流波形において周期はT秒である。1秒間に繰り返す波形の数が周波数fである。すなわち、1を周期Tで割ると周波数fが得られるので
f=1/T(ヘルツ、Hz)、又はT=1/f(秒、S) (1・4)
周波数の単位はヘルツ、Hz、である。ヘルツは桁数に応じて
103Hz=1kHz(キロヘルツ)、106Hz=1MHz(メガヘルツ)
109Hz=1GHz(ギガヘルツ)、1012Hz=1THz(テラヘルツ)
の単位が用いられる。
1・1・4 電気(直流)回路
オームの法則;
 図1・8に直流電源(電池)に抵抗を接続した回路を示す。抵抗値R(オーム、Ω)と電源電圧E(ボルト、V)、抵抗に流れる電流I(アンペア、A)との間はオームの法則により
E=I×R 又は I=E/R (1・5)
と表される。
 
図1・8 電圧、電流、抵抗の接続図と等価回路
 
抵抗の直列接続とオームの法則;
 図1・9の直列接続抵抗のオームの法則は直列抵抗を1個の合成抵抗RS
 
RS=R1+R2+・・・+Rn (1・6)
 
とみなして計算できる。
 直列抵抗の合成は単純にそれぞれの抵抗値を加え合せることにより計算できる。
 
図1・9 直列抵抗回路
 
抵抗の並列接続とオームの法則;
 図1・10の並列接続抵抗のオームの法則は並列抵抗を1ケの合成抵抗RPとして
 
 
より
 
 
として求められる。
 
図1・10 並列抵抗回路
 
電力(ワット)計算法;
 抵抗Rに電圧を加えると電流が流れてP(ワット、W)の電力が消費される。電力Pはワットの計算方法から
P=E×I (W) (1・9)
で計算される。(1・9)式(1・5)式を代入すると
P=(I×R)×I=I2×R (W) (1・10)
または
 
 
として表すこともできる。







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