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6・4 三相誘導電動機の推定始動時間
(1)始動時間
(2)停止のための減速時間
(3)制動トルク付きの停止のための減速時間
J:合成慣性モーメント〔kg-m2〕電送機軸に換算した合成慣性モーメントをいう。
T:電動機の発生トルク〔kg-m〕
TL:所要の負荷トルク〔kg-m〕
TB:制動トルク〔kg-m〕
n:回転速度〔s-1〕したがって、ω=2πn・・・角速度
注:Jについては10・1・1参照のこと。
 
400〔kW〕以下で、二次抵抗挿入の場合の始動時間
P:電動機の定格出力〔kW〕
 
(1)75%タップ以下で始動の場合
(2)60%タップ以下で始動の場合
BHP:電動機の定格出力〔ps〕
(1)電動揚錨機(ウィンドラス)
Wr:定格荷重〔t〕
両玄形 Wr=k×〔(主アンカー重量×2)+(40mアンカ・チェン重量×2)〕
片玄形 Wr=k×〔(主アンカー重量×1)+(80mアンカ・チェン重量×1)〕
k:摩擦係数(約1.35)
Vr:定格巻上速度〔m/min〕(普通9m/min)
η:機械効率(小数)(約0.5〜0.6)
(2)電動係船機(キャプスタン)
W:引張荷重〔t〕
V:定格速度〔m/min〕
η:機械効率(小数)(約0.6〜0.7)
(3)電動揚貨巻上機(カーゴウィンチ)
W:定格荷重〔t〕
V:定格速度〔m/min〕
1.07:滑車とロープ間の摩擦係数
η:機械効率〔%〕
(4)電動起重機(門形デッキクレーン)
(a)巻上用
W1:巻上荷重〔t〕
V1:巻上速度〔m/min〕
η1:機械効率(小数)(通常0.6〜0.8)
(b)横行用
W2:W1+クラブ重量〔t〕
V2:横行速度〔m/min〕
C2:横行抵抗=1ton当りのけん引力〔kg/t〕(通常23〜33kg)
η2:機械効率(小数)(通常0.7〜0.8)
(c)走行用
W3:W2+けた重量〔t〕
V3:走行速度〔m/min〕
C3:走行抵抗=1ton当りのけん引力〔kg/t〕(通常23〜33kg)
η3:機械効率(小数)(通常0.65〜0.7)
 
(5)電動ポンプ
Q:液体の吐出量〔m3/min〕
H:全揚程〔m〕
ρ:液体の密度
4℃の水の場合 ρ=1であるから
ポンプの効率をηPとすればポンプ軸に加える軸動力
よって、
電動機出力=(軸動力)×(1.1〜1.2)〔kW〕
参考 ポンプの種類と性能
(拡大画面:24KB)
(6)電動通風機
Q:吸込空気量 〔m3/min〕
PS1、PS2:吸込口及び吐出し口の絶対静圧 〔mmAq〕
Pd1、Pd2:吸込口及び吐出し口の動圧 〔mmAq〕
P:吐出し口と吸込口の全圧差 〔mmAq〕
P=(PS2-PS1)+(Pd2-Pd1)
η:通風機効率(小数)(下表)
(注)風圧を表すには通常水柱の高さ(単位はmmAq)で表す。
1kg/cm2=10,000kg/m2=10mAq=10,000mmAq 即ち1mmAq=1kg/m2
 
通風機形式−効率表
通風機の形式 η
ターボベーン形 0.60〜0.75
プレート形 0.50〜0.60
多翼形 0.45〜0.65
リミットロード形 0.55〜0.70
軸流形 不可逆 0.55〜0.75
可逆 0.40〜0.60
 
(7)空気圧縮機(コンプレッサ)
P1:吸込空気の絶対圧力 〔kg/m2abs〕
Q1:吸込状態に換算した空気量 〔m3/mm〕
P2:吐出し絶対圧力 〔kg/m2abs〕
k:空気の断熱指数
(標準吸込状態における空気の断熱指数1.4)
η:圧縮機の効率(小数)・・・(下表)
種類 η
1段圧縮機 特に小形空冷式 0.20〜0.605
小形水冷式 0.50〜0.80
中形水冷式 0.70〜0.85
2段圧縮機 0.70〜0.90
 
(8)エレベータ(つり合いおもりを有する場合)
W:最大積載荷重〔t〕
V:定格昇降速度〔m/min〕・・・(下表)
・・・(0.5〜0.6)
WL:昇降箱荷重〔t〕
WC:つり合いおもり荷重〔t〕
η:機械効率(小数)
エレベーターの速度
用途 定格速度〔m/min〕
荷物用 15〜30
食料品、料理品 25〜30
乗客用 30〜60







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