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取材――株式会社 サークオン
 
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水六訓
一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。
 
一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。
 
一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合性とを兼ね備えるは水なり。
 
一、自から清く他の汚れを洗い清濁併せ容るの量あるは水なり。
 
一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い何等報いを求めざるは水なり。
 
一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。
 
 水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
 
笹川良一
 
OPINION
明日への提言
 
財団本部事務所前に建設中の高層ビル「虎門琴平(とらのもんことひら)タワー」が今年十一月に竣工します
河田和良
 財団本部事務所がある海洋船舶ビル前の大通りを挟んだ正面に、地上二十六階、地下三階、塔屋一階(高さ115.2メートル)の高層ビル「虎門琴平タワー」の建設が進んでいます。
 現在は外装がほぼ出来上がり、十一月の竣工に向けて、内装工事の段階に入っているようです。六月三十日の日経新聞夕刊によれば、既に八割方の入居が内定・成約しているとか。東京都心の大型ビルの需要はたいへん好調のようです。
 このビルは、東国名社の一つとして、古くから尊崇された虎ノ門金刀比羅宮の付属の建物で、低層階の半分は吹き抜けとなり、その入り口に鳥居が建てられ、社務所、神楽殿などがビルの中に造られると聞いています。
 門前にある海洋船舶ビル(当初は船舶振興ビル、後に日本財団ビル)は今から四十年前の昭和三十九年六月に竣工しました。そして、ここが財団創始会長笹川良一先生のお事業の本拠地となり、先生が世界に羽撃かれる(はばたかれる)起点となったところです。
 この海洋船舶ビルが、虎ノ門金刀比羅宮の門前に建てられたことは、偶然のこととは思えない気がします。それは、笹川良一先生が金刀比羅宮に寄せられる尊崇の念の現れとも考えられます。
 虎ノ門金刀比羅宮の総木山は、四国、讃岐の金刀比羅宮です。笹川良一先生は、讃岐金刀比羅宮への尊崇厚く、何度も参詣されていたようです。五十七歳の時には、八十二歳のお母さんを背負われ、有名な石段(千三百六十八段)を登って参拝されたお話はよく知られるところです。この時の母子のお姿が「孝子(こうし)の像(ぞう)」として刻まれ、笹川記念会館前(東京・三田)などで、道行く人たちに親孝行の心を説いています。


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