吟剣詩舞だより
吟詠界の巨星
財団法人日本吟剣詩舞振興会顧問
社団法人日本詩吟学院岳風含最高顧問
竹末岳陽先生とのお別れ
竹末岳陽先生 辞世の詩
我が命 燃え尽くるとも
吟じなむ
永遠に伝えむ真実の道を
去る一月二十五日、心不全のためご逝去されました竹末岳陽先生(享年八十七歳)の「お別れの会」が岳陽会主催で、二月二十八日佐世保市民会館において、吟詠界をはじめ各界各方面から会場一杯に約千人が参列して盛大かつしめやかに執り行なわれました。
竹末岳陽先生「お別れの会」
財団本部から河田和良会長、矢萩保三事務局長、九連協から坂本岳雄議長をはじめ三役および各県理事長ならびに地元各会派の会員多数が参列しました。
会場正面には、今にも語りかけてくるような微笑んだ優しい遺影が、またその横に「辞世の詩」が写し出され、吟道に燃える先生の情熱を改めて感じ取ることができました。
実行委員長を務められた光武顕佐世保市長の挨拶にはじまり、日本詩吟学院総本部平澤岳漱理事長、日本吟剣詩舞振興会河田和良会長、中国人民共和国王昆長崎総領事の順に、故人を偲ぶおことばが述べられました。長年にわたる吟詠の普及発展の他に、中日友好の道を拓いた国際交流事業をはじめ教育改革、保健医療の充実に尽力されたその偉業が讃えられ、竹末岳陽先生を会長として仰ぎ得た長崎県総連は、直接のご指導の恩情を得たことに誇りを感じています。
つづいて会員による「辞世の詩」「岳陽会会詩」の献詠があり、岳陽先生の「在りし日のお姿」をスライドにより紹介、次いで「往年の吟詠」がテープで流され、場内は一段と啜り泣く声に包まれながら、設けられた献花台に斉々と献花が行なわれました。
最後に岳陽会西岳栄副会長の御礼のことばのあと位牌を奉送して、偉大な岳陽先生とのお別れ会を終了しました。
巨星は消えれど、岳陽先生の魂は「永遠に我が心に宿る」ことをお誓いし、ご冥福を祈ります。
(長崎県総連事務局)
創立三十五周年記念
全国名流吟剣詩舞道大会
平成十六年一月二十五日
松山市民会館大ホール
芳之内芳翠宗家の紫雲館吾妻流剣詩舞道総本部創立三十五周年記念全国名流吟剣詩舞道大会を盛大に開催しました。
県外来賓吟剣詩舞道家ならびに県内吟剣詩舞道家の協賛出演を得て、谷村新司の「昴」でオープニング、お祝いの舞、宗家の舞に続いて会員演舞、県内来賓吟剣詩舞、永木道場一門が空手の技を披露し午前の部を終えました。
オープニング「昴」場面
午後の部は式典に入り、大会副会長谷口翠蓉が主催者挨拶をし、来賓祝辞を県内伊藤竹外先生、県外は財団常任理事入倉昭星先生にいただき、宗家のお礼のことば、祝電披露で式典を閉じました。つづいて少壮吟士十二名の吟詠、構成吟詠剣詩舞は、過去特に心に残っているものを選び企画しました。
役員演舞、県内来賓吟詠、県外来賓吟詠、最後に県外来賓剣詩舞道家十六名の先生方、吟詠は少壮吟士の先生方で締め括っていただき会場からは大きな拍手で一日を終え充実した大会でした。
なお、財団本部ならびに各吟詠剣詩舞団体の後援に対し、宗家をはじめ会員一同衷心より感謝いたしております。
(大会局)
|