(4)道徳資料にも掲載
道徳資料『心豊かに・ディアナ号のおくりもの』
ディアナ号にまつわる話は学校教育にも取り上げられています。道徳資料(静岡県出版文化会『心豊かに』)に、ディアナ号遭難時の乗組員の救助活動や上陸後の乗組員への温かいもてなしなど、田子浦地区の地元民らの行為を中心に「ディアナ号のおくりもの」というタイトルで掲載されています。次代を担う子供たちに、人間愛や国際交流の大切さや郷土への誇りと愛着心を抱かせることなどを教えています。
(5)ミュージカル「春の出発(たびだち)・ディアナ号の贈り物」の上演
平成6年(1994)、富士市民会館ロゼシアターのオープンを記念しまして、市民ミュージカル「春の出発・ディアナ号の贈り物」が公演されました。これは、もう一つの開国といわれるように、ディアナ号の来航により生まれた歴史的な史実、特に、乗組員の救助活動を中心とした壮大なドラマを、富士市民劇場が企画し市民自らの手で創作したのです。
ミュージカル「春の出発・ディアナ号の贈り物」
この市民手作りのミュージカルは、多くの市民に感銘と感動を与え、市民文化の花が開きました。そして、日露友好にも大きな親善の役を果たしました。
(6)サンクト・ペテルブルグ市、クロンシュタット港開港300年祭への参加
平成16年(2004)5月、サンクト・ペテルブルグ市、クロンシュタット港の開港300年祭に招かれ、斉藤斗志二衆議院議員を団長に、富士市日ロ友好協会(会長中村鋭行)の会員等32人がロシアを訪問しました。クロンシュタット港では、海軍の海上パレードも行われ、盛大に祭りが開催されました。クロンシュタット港はディアナ号が出港した港で、バルチック艦隊の基地があった軍港です。日本からも伝統的な芸能の紹介ということで、三味線の披露も行われました。
クロンシュタット港開港300年祭の様子
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