優秀観光地づくり賞
境港市観光協会
鬼太郎と子どもたち
[受賞理由、高く評価されたポイント]
「鬼太郎」というキャラクターを生かした観光を地域全体でアイディアを持って展開している。
[活動概要]
水産業・港町で知られていた境港にもう一つの魅力ができたのが平成5年。駅前の商店街が、客足が遠のき寂しくなってきたため、市民が集う場所を作ろうという目的で「水木しげるロード」が完成しました。
「水木しげるロード」は、「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者、水木しげる氏が境港の出身であることから名付けられました。ロードには水木しげる氏の著書「日本妖怪大全」の中に描かれている妖怪がブロンズ像で作られ、JR境港駅から約800メートル続いて並んでいます。
「水木しげるロード」はもともと地域の活性化のために計画したものでしたが、初めは反対の声も多くありました。しかし、いざ完成してみるとブロンズ像を見に観光客が訪れ、たちまちにぎやかになりました。ブロンズ像が何度か盗まれてマスコミで報道されたことも、逆にPRにつながりました。平成5年に23体でスタートした水木しげるロード妖怪ブロンズ像は、現在は86体になっています。また、100体突破を目標としてスポンサーを募集したところ名乗りが相次ぎ、突破は確実となりました。
初めは反対していた住民たちも、鬼太郎をテーマにしたまちづくりに積極的に取り組んでいます。妖怪神社、妖怪ポスト、鬼太郎イラスト列車、妖怪壁画などが作られ、イベントも年々増加。モルタルで妖怪を作成する「妖怪オブジェコンクール」、ジャズのトップアーティストが出演する「境港妖怪ジャズフェスティバル」、「ゲゲゲの鬼太郎ゲタとばし大会」など多数のイベントが実施されています。
現在は「水木しげるロード」での「妖怪自転車」の貸出や「妖怪人力車」の運行(無料)も行っており、さらなる魅力の向上を図っています。こうして平成5年にはわずか約2万人だった観光客が、平成14年には約61万人に及び、平成15年に「水木しげる記念館」が完成した後は85万人まで増加しました。
鬼太郎列車
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