[金賞]
優秀観光地づくり賞金賞
総務大臣賞
株式会社 南信州観光公社
渓流釣り
[活動概要]
平成8年から、飯田市商業観光課が中心となって、地域資源を生かした体験による旅の必然性を作り出すこと、通過型観光地から滞在型・拠点型観光地への転換を目指して、体験教育旅行の誘致事業が行われてきました。
その後南信州全域(※)で同事業が展開され、その受け入れ・プロモションを継続的に担う広域観光組織体が必要になってきたため、平成13年1月に(株)南信州観光公社が設立されました。南信州観光公社は、観光を切り口に地域振興を行うための組織であり、旅行者と地域資源(自然・人・歴史・文化・産業)の間の仲立ちで、体験を柱とする新しい旅を満喫してもらい、地域資源を本格的企画として旅行者に提供できる国内で前例のない組織です。
平成8年、開発した体験プログラムを商品企画に高めてプロモーションを実施。同年の体験教育旅行の受け入れ校数は3校でしたが、事業は右肩上がりに伸び、平成14年度には100校を超えるまでになりました。また、体験プログラムの利用者数も3万9千人を数え、地域経済面では、平成14年度は直接消費額が3億円、その経済波及効果は約7億円と推定されています。
南信州の体験学習では、体験する生徒たちが、実際の生産現場や地域の生活の中に直接飛び込むことで、設えたものではない本物の体験が出来ます。その体験は、受け入れ先であるごく普通の農家や職人、スポーツ愛好家等地元住民の方々によって支えられています。また、本物の体験による感動は子どもたちをよりよく変え、受け入れた地域や人々は、元気と自信を回復すると同時に自らの持つ力(教育力)に気づき、生産意欲の刺激につながっています。
(※)飯田市、松川町、高森町、阿南町、豊丘村、喬木村、阿智村、浪合村、平谷村、清内路村、根羽村、天龍村、泰阜村、上村、南信濃村、売木村、大鹿村、下條村
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[受賞理由、高く評価されたポイント]
18市町村が連携して体験観光を地道に進めている。体験プログラムは地域の多様な分野、人材の協力のもとに成り立っており、学校教育という面からも大きな注目を集めている。
スキー馬の背
ぶどうの袋かけ
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