普及啓発事業
海から生まれ、海に糧を求め、海を渡って交流してきた人類。
特に、四面を海に囲まれた日本にとって、船はなくてはならない存在です。幾多の恩恵をもたらす「海」。そして海を渡る「船」の長い歴史と文化は、ともに次代へ引き継いでゆくべき貴重な財産です。21世紀を迎え、海の大切さと、船と人間の新しい結びつきを考える。この理念に基いて、より多くの人々に「海」と「船」への関心を高めてもらうために、船の科学館では各種、海事科学知識の普及啓発事業を開催しました。
体験学習
海洋ウィークフェスティバル2004「ワールド シー ワールド春」
期間:平成16年4月29日(木)、5月1日(土)〜5日(水)
会場:船の科学館及び周辺海域
参加者数:38,809名
主催:船の科学館
後援:国土交通省、東京都港湾局、(財)日本海洋レジャー安全・振興協会
協力:海上保安庁第三管区海上保安本部、東京消防庁大井消防署、警視庁水上警察署、(財)マリンスポーツ財団、文化放送、マリスクラブ東京 *順不同
協賛:日本財団
内容
海や船をより身近に体感していただくことを目的として、カヌーやエンジン付ゴムボート、水上オートバイの体験教室、海や船のことが楽しみながら学べる「海と船のオリエンテーリング」のほか、安全に海洋レジャーを楽しんでもらうための安全教室や、海難事故や港湾での船舶火災を想定しての人命救助訓練などの、複数のイベントで構成する複合型のイベントを開催しました。
船舶火災消火訓練
エンジン付ゴムボート体験試乗会
シーカヤック体験試乗会
水上オートバイ体験試乗会
海洋教室「海のいろいろ観察教室」(日本財団助成事業)
期間:平成16年5月〜10月の第1・3土・日曜日(7月を除く)
会場:船の科学館参加体験学習専用桟橋(羊蹄丸船尾)
参加者数:107名(10回開催)
内容
私たちが暮らす東京の海は、今どんな状態なんだろう?
季節によって変化する水温や透明度のほか、プランクトンなどの微生物を採取し、東京港の水質を定期的に調査しました。
調査項目:海水温、透視度、塩分、溶存酸素、ph、透明度、水色、水のにおい、プランクトン採取、プランクトン観察
*水質調査データは巻末に記載してあります。
シーカヤック体験教室(日本財団助成事業)
期間:平成16年5月〜10月の第2土・日曜日(7月を除く)
会場:船の科学館前水域(宗谷・羊蹄丸中間水域)
参加者数:582名(6回開催)
内容
「海をあるく」そんな気分に浸れるのがシーカヤックの魅力かもしれません。
人類がはじめて船を造って以来、数千年の歴史の中で、最もシンプルで、船について体感できるのも、この船の特徴です。
自らの手で船を進め、浮力や復元性、方向転換など、船の基本的な知識を体験の中から参加者に学んでいただきました。
陸上でのレクチャー風景
木造カヌー乗会風景:右
シーカヤック乗船風景:左
エンジン付ゴムボート体験教室(日本財団助成事業)
期間:平成16年5月〜10月の第4土・日曜日(7月を除く)
会場:船の科学館前水域(宗谷・羊蹄丸中間水域)
参加者数:1,114名(9回開催)
内容
エンジン付ゴムボートの操船を通して車とは違った船の特性や海上での交通ルールなどを、実体験の中から学んでもらう教室を開催しました。
各ボートには海技免許を持ったインストラクターが同乗し、指導を行いましたが、ハンドルの操作は参加者自身に行ってもらいました。(自己操縦適用除外許可事業)
シップ・ウォッチングin東京港(日本財団助成事業)
場所:東京港内
参加者数:3,359名
開催日時及び参加者数
1. 平成16年 5月22日(土) 304名
2. 〃 5月29日(土) 328名
3. 〃 6月12日(土) 300名
4. 〃 6月26日(土) 348名
5. 〃 8月4日(水) 337名
6. 〃 8月11日(水) 337名
7. 〃 8月18日(水) 344名
8. 〃 8月25日(水) 330名
9. 〃 9月25日(土) 157名
10. 〃 10月23日(土) 235名
11. 〃 11月3日(水) 205名
12. 〃 11月13日(土) 134名
*13時30分〜15時00分
内容
一般の方々を対象に、船や港への関心と興味を高めてもらうことを目的として、東京港内を航行する観光船に乗船し、大井や青海のコンテナふ頭で荷役中の巨大コンテナ船や消防艇、清掃船などの東京港で働く色々な船の様子を見学するとともに、開発が進む東京のウォーターフロントの姿を、施設や各船舶に関する解説を交えながら見学・観察しました。
〜コース〜
●「東京港の巨大風車を見る」コース
1〜4、9〜12回目
●「東京港で活躍する船を見る」コース
5〜8回目
有明フェリーふ頭に停泊中のフェリーを船首方向より見学:左 |
船内での解説風景:右・上 |
晴海ふ頭に停泊中のチリとインドネシア海軍の帆船(6月12日):右・下 |
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