特別展示
子供たちに「海」や「船」に対する興味と関心を高めてもらうことを目的として、夏休み期間中の小・中学生を主な対象に、「海」や「船」を題材とした各種工作教室で構成した、特別展「夏休み!海と船の工作ひろば」を開催しました。
名称:特別展「夏休み!海と船の工作ひろば」
期間:平成16年8月1日(日)〜8月31日(火)
場所:船の科学館・本館1階/オーロラホール 参加者総数:11,153名
内容
●自由工作コーナー
参加者がいつでも自由に参加できるコーナーとして「ペーパーモデル/クルーザー」「ジグソーパズル/だいすきな南の島」「船の帽子」「ゆらゆら紙皿工作」作りを行いました。
実施日:期間中毎日(10:00〜18:00)
参加者数:8,397名
●ゴム動力の船コーナー(1)
工作用のバルサ材、スクリュープロペラ、輪ゴム等を利用して、ゴム動力で動く船を作りました。
実施日:期間中毎日(1日3回開催)
参加人数:1,433名
●ゴム動力の船コーナー(2)
上記(1)より高学年向けの、空中プロペラのゴム動力の船を作りました。
実施日:期間中毎日(1日1回開催)
参加人数:168名
●ロープでストラップコーナー
ロープの結び方(菊結びとコマ結び)で、ストラップ作りを行いました。
実施日:期間中毎日(1日3回開催)
参加者数:859名(付き添い参加者は含まず)
●ボトルシップコーナー(客船“ふじ丸”)
東日本ボトルシップ愛好会代表の新明國由氏を指導者に迎え、初心者向けのボトルシップ工作教室を開催しました。
実施日:8月7日、8日
参加者数:38名(付き添い参加者は含まず)
●海藻おしばコーナー
海藻を使った押し葉の葉書作りを行いました。
実施日:8月12日、19日、24日
参加者数:57名(付き添い参加者は含まず)
●実験ショー「海を科学しよう」コーナー
「科学あそび隊」の北沢善一氏を迎え、「浮く・沈む」をテーマにした実験と、それを発展させた「クリオネのきらきらドーム」の工作を行いました。
実施日:8月13日、29日(1日2回開催)
参加者数:83名(付き添い参加者は含まず)
●ペーパーモデルコーナー
ペーパーモデルの設計者である藤原武志氏を指導者に迎え、大型のペーパーモデル(クルーザー)作りを行いました。
実施日:8月14日、15日
参加者数:36名(付き添い参加者は含まず)
●牛乳パックの船コーナー
牛乳パック2本を利用して、ゴム動力で動く外輪船を作りました。
実施日:8月16日、23日、28日
参加者数:53名(付き添い参加者は含まず)
●ロープワークコーナー
展示船管理課雫氏の指導のもとに、実用的なロープワーク教室としてロープワークパネル作りを行いました。
実施日:8月21日、22日
参加者数:29名(付き添い参加者は含まず)
特別展ポスター
会場風景
ボトルシップ完成
船の科学館は、本年7月20日で開館30年を迎えることができました。
そこで当館では、開館30周年を記念し、開館以来収集してまいりました海事関係資料を中心に、さまざまな視点から「海」や「船」について紹介する特別企画展を開催しました。
企画展「日本の客船の黄金時代1939〜41」
期間:平成16年4月17日(土)〜5月16日(日)
会場:船の科学館 本館3階/マリタイムサルーン
共催:世界の艦船(海人社)
入場者数:30,529名
内容
今から150年ほど前、明治時代を迎えて近代化の道を歩み始めたわが国は、特に造船・海運の分野の遅れを痛感し、西欧に新造船を発注するとともに、近代造船所の建設に着手、国産船舶の建造に力を注ぐとともに海運の育成を図りました。
その結果、明治29年(1896)には、日本郵船がヨーロッパ航路を開設、続いてシアトル航路、オーストラリア航路、サンフランシスコ航路も開設して、僅か3〜40年程で島国であるわが国から世界各地に向けて定期航路網が張り巡らされて、多数の日本客船が就航し、西欧諸国に肩を並べる造船・海運国に成長しました。
そして、その最盛期はヨーロッパで第2次世界大戦が勃発した昭和14年(1939)頃で、さらに太平洋戦争に突入した昭和16年(1941)までの間に、日本郵船の“新田丸”クラス、大阪商船の“あるぜんちな丸”クラスなどの優秀船が続々と完成し、当時のわが国はまさに「客船の黄金時代」となりました。
本企画展は、その時代に焦点をあて、当時の日本客船の面影を写真、絵画、関係資料によりヴィヴィッドに紹介しました。
主な展示資料
客船研究家 野間 恒氏のコレクションから客船写真40点。
その他、客船関係資料50点、当館所蔵 日本の客船油彩画(画:野上 隼夫)8点。
館蔵品展「コレクションに見る船」
期間:平成16年7月12日(月)〜31日(土)
会場:船の科学館 本館3階/マリタイムサルーン
入場者数:40,251名
内容
船の科学館が開館以来収集してきたさまざまな海事資料の中から、厳選した作品を展示・公開しました。
展示資料
*油彩:帆船“日本丸”、灯台視察船“明治丸”他(画:鈴木政輝)
クルーズ客船“にっぽん丸”他(画:柳原良平)
客船“浅間丸”、客船“天洋丸”、客船“蓬莱丸”他(画:野上隼夫)
鉄道連絡船“羊蹄丸”、帆船“日本丸”他(画:梶田達二)
御座船“天地丸”、御座船“安宅丸”、北前船“三国丸”(画:谷井建三)
*日本画:御座船“麒麟丸”、洋式帆船“旭日丸”、澱江風俗図巻、船鑑他
*ポスター:客船“ノルマンディー”(画:P.コラン)他
*錦絵:御座船“天地丸”、蒸気船“通運丸”他
*その他:和漢船用集、船絵馬、航路図屏風、“明治丸”関係資料、船徳利他
企画展「船を造る〜葦舟と木造カヌー〜」
期間:平成16年9月4日(土)〜10月3日(日)
会場:船の科学館 ボートハウス
入場者数:8,396名
協力:カムナ葦船プロジェクト
SANO MAGIC
国立民族学博物館
内容
船の科学館は、昭和49年の開館以来、海事知識の普及啓発を目的に各種事業を開催してまいりました。
開館30年を迎えた本年の第2回目の企画展では、次代に伝えるべき造船技術の一端を紹介することを目的として、人類が造った最古の船の一つであり、古代から現在までの数千年の間受け継がれてきた「葦舟」の製法と、小型船のFRP素材全盛の現代において、日本の伝統的な和船の建造技術と、洋船の建造技術を融合した技術で製作した木造カヌーの製作方法について展示紹介しました。
展示資料
(1)葦舟コーナー
葦舟製作工程紹介写真パネル、葦舟(全長7m)の展示他
(2)木造カヌーコーナー
木造カヌー製作工程紹介写真パネル、木造カヌー(全長4m)、カヌー木型他
企画展「船と祭り」
期間:平成16年10月9日(土)〜31日(日)
会場:船の科学館 本館3階/マリタイムサルーン
入場者数:14,358名
協力:糸満市役所他
内容
日本では、年間を通して全国各地で祭りが行われています。五穀豊穣、大漁祈願、雨乞いや日乞いなど日常生活に関連したものから、芸能的要素の強いものまで種類はさまざま、内容もその地方や地域によって特色があります。
本企画展では、わが国にたくさんある祭りの中から「船」が登場する祭りを取り上げ、その特色や内容、日常生活との係わりなどについて展示・紹介しました。
主な展示資料
解説・写真パネル:43点
展示資料:・糸満ハーレー関連資料
(ハーレー舟模型、ハーレー鉦、デーフィ用旗、ウェーク(櫂)、ハーレー衣(4点)、大漁旗他)
・糸満ハーレー紹介ビデオの放映
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