●大瀬埼灯台
大瀬埼灯台は、長崎県五島列島の最南端の大瀬崎に建てられた灯台です。明治12年、白色円形鉄造の灯台として初点灯し、灯器は第1等回転レンズ、光達距離22.5海里(約40km)、光力67,500燭光と当時最大級を誇りました。
以来、約1世紀にわたり光を灯し続けて来ましたが、昭和47年白色円形コンクリート製の新しい灯台が完成したのに伴ない、役割を終えて解体されました。
この灯台は、その旧大瀬埼灯台の灯ろう部(上部の灯器を収めたカゴの部分)の保存を目的として、北海道の稚内灯台の第3等回転レンズ及び回転機械を用いて建てられたものです。
●安乗埼灯台
伊勢湾への入口に位置する三重県安乗崎は、古来より交通の要衝にもかかわらず暗礁の多いことから江戸時代前期には灯明台が建てられ、廻船問屋の共同出資で維持管理されてきました。
安乗埼灯台はこの灯明台に替えて明治5年に、白地8角形の木造灯台として完成し、翌年に初点灯したものです。当時の灯器は、4等回転レンズ、光達距離15海里(約28km)、光力4,000燭光でした。
その後、昭和23年に新灯台が建造されたのに伴ない、旧安乗埼灯台は歴史記念物として保存されるしとになり、東京の浜離宮公園、横浜の第三管区海上保安本部をへて、昭和48年から船の科学館で保存展示されています。
●東京灯船の灯器
船の上に設置された灯台で、昭和22年、東京港の入口を示すために使われていたものです。昭和46年に東京灯標が完成したのを機に引退し、現在灯器灯柱のみが船の科学館で保存展示されています。なお、日本には東京灯船のほか、本牧灯船、函館灯船の2隻の灯船がありました。
東京灯船
●海底ハウス“歩号一世”
昭和43年に民間の手で造られ、静岡県沼津市内浦の三津天然水族館(現、三津シーパラダイス)の沖合い水深8mに設置され、3年3ヶ月にわたる居住実験が行われた海底ハウスです。材質:鋼鉄製 全長:7.0m 高さ:25m 直径:3.0m
●半没水型双胴実験船“マリンエース”
昭和52年10月に完成した、日本で初めての半没水型双胴実験船です。半没水型双胴船は、水面下の魚雷型をした没水部(ロワーハル)と水面上の上部構造物を、流線形の断面を持つ結合部材(ストラッド)で結合したユニークな形状の船で、従来型の船と比較して造波抵抗が小さく、高速性に優れています。
さらに、自動制御のフィンスタビライザーを装備しているので、波浪中での揺れが極めて少なく、また、双胴船であるため同一平面上に広い作業スペースが確保できるなど大きな特徴を持ち、観測船や客船に採用されています。
総トン数:29トン 全長:12.35m 全幅:6.50m
深さ:2.70m 最大速力:18ノット 乗員:最大20人
●潜水艇“たんかい”
大陸棚海域における潜水調査を目的に建造された小型潜水艇です。この船の侍徴は、球体の船体の下半分がメタアクリル樹脂製の透明耐圧殻で、広い視野での調査・観測ができることです。
排水量:5.6トン 最大幅:2.9m 高さ:2.94m
推進方式:ウォータージェット 最大潜水深度:200m
最大潜水時間:48時間 定員:2人
●超電導電磁推進装置
世界初の超電導電磁推進船“ヤマト−1”に搭載された推進装置です。推進の原理は、「フレミングの左手の法則」を応用したもので、超電導電磁石が作り出す強力な磁場を利用して、海水を後方へ勢いよく押し出す力で船を進めます。
●大型スクリュープロペラ
5万トンクラスの大型船に使われる大型スクリュープロペラです。4翼一体型、直径が6.0m、重量は15.3トンで材質はアルミニウムとニッケルを含む銅合金でできています。
●戦艦“陸奥”主砲
日本海軍に所属した戦艦“陸奥”の主砲です。
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