屋外展示物
●南極観測船“宗谷”
“宗谷”は昭和13年耐氷型貨物船として建造され、太平洋戦争を経験。その後は引揚げ船、灯台補給船となり、昭和31年11月からは日本初の南極観測船として昭和37年4月まで、6次にわたる南極観測に活躍しました。
その後、昭和53年に退役するまで海上保安庁の巡視船として活躍、昭和54年5月から、船の科学館前に係留され保存展示されています。
総トン数:2,736.1トン
全長:83.7m
速力(最大):12.3ノット
航続距離:16,400海里
(第4次観測当時)
耐氷型貨物船“地領丸”
昭和13年(1938)6月10日竣工、ロイド船級100A型耐氷構造の貨物船 辰南商船所属。
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特務艦“宗谷”
昭和15年(1940)6月4日改装工事完了、測量業務を主体とした特務艦 日本海軍所属。
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灯台補給船“宗谷”
昭和25年(1950)4月1日改装工事完了、灯台補給船、海上保安庁所属。
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●二式大型飛行艇
二式大型飛行艇は、日本の航空・造船などのあらゆる技術を集結して設計・開発した世界一の高性能を誇った大型飛行艇です。昭和15年12月、最初の試作機が完成・初飛行し、昭和17年2月に旧日本海軍に正式採用され、偵察・哨戒・救助・輸送など多方面に活躍しました。
戦後、米国にて各種調査を行った後、世界航空史上の名機として35年間ノーフォーク海軍基地に保存されていましたが、昭和54年4月23日、日本に返還され、その後船の科学館で保存・展示してまいりました。
そして、平成15年12月17日、同機の今後の保存整備を考え、航空整備要員が確保され、保存整備能力の高さを有する海上自衛隊鹿屋航空基地史料館に同機の今後を託し、譲渡いたしました。
譲渡後、同月25日より移設工事を実施し、平成16年4月24日鹿屋にて二式大型飛行艇の引渡式を開催するとともに、同日より海上自衛隊鹿屋航空基地史料館にて一般公開を開始しました。
二式大型飛行艇譲渡式
平成15年12月17日
■移設工事及び譲渡式風景
解体・移設工事風景
輸送風景
鹿屋での引渡式風景(テープカット)4月24日
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