IV 国内の油防除訓練の調査
IV-1 概要
国内の油防除訓練の調査として、鹿児島県串木野新港で行われた「平成16年度海上防災訓練」に参加し、実海域実験の実験計画の立案に必要な事項についての情報を収集した。
1 平成16年度海上防災訓練の概要(串木野市)
平成16年9月27日に鹿児島県串木野新港内で行われた、上記訓練の概略を述べるとともに、流出油防除訓練(訓練5 オイルフェンス展張等による流出油の防除措置)について詳述する。
(1)訓練目的
大量流出油事故情報の関係者への迅速、確実な伝達及び串木野港において大型タンカーの油流出事故発生を想定し、流出油の防除等海上災害発生時における諸作業を官民一体となって演練することにより海上防災体制の充実強化を図ることを目的とする。
(2)訓練海域
訓練海域は、串木野新港内の海域である。
訓練海域図を図IV-2.1に示す。
図IV-2.1 訓練海域図
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(3)参加機関
参加機関は、鹿児島県西部排出油防除協議会(以後「協議会」という。)会員及び関係団体であり、詳細は次のとおりである。
(1)鹿児島県西部排出油防除協議会会員
・伊集院土木事務所
・串木野市役所
・串木野市消防本部
・串木野警察署
・日本地下石油備蓄(株)串木野事業所
・(有)仁徳海運
・(株)渡辺組
・(有)三愛サービス
・串木野海上保安部
(2)鹿児島航空基地
(3)独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構鹿児島陸上基地
(4)独立行政法人海上災害防止センター鹿児島支所
(4)訓練参加船艇および航空機
訓練に参加した船艇は3隻、航空機5機であり、各機関からの参加船艇数及び航空機数は次のとおりである。
・第十管区海上保安部 ⇒ 航空機1機
・串木野海上保安部 ⇒ 船舶4隻
・協議会 ⇒ 船舶5隻
・海上災害防止センター ⇒ 船舶1隻
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