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6 作業部会設置と作業部会議長の選任
 2つの作業部会が設けられた。
作業部会 作業部会議長
TWG―技術作業部会 ヴィムバン・ヘイジン
OPSWG―運用作業部会 エド・ラルー
 
7 技術作業部会の報告
 技術作業部会は、入力文書のAIS16/6/1、AIS16/6/2、AIS16/6/3、AIS16/6/4、AIS16/6/5、AIS16/7/1、AIS16/8/1、AIS16/8/2、AIS16/8/3、AIS16/8/4、AIS16/8/5、AIS16/9/1、AIS16/9/2、AIS16/12/1、AIS16/12/4、AIS16/12/7、およびAIS16/12/inf2に対応するように要請された。
 限られた作業時間のために、すべて入力文書について議論することができなかった。
7.1 ITU-R M.1371-1改定に関する調整(課題3)
 この時点でITU-R M.1371-1版1.4の技術的解明の資料は、ITU-R M.1371-1の解明、追加および変更提案を含むものである。
 クラスB AIS局、AIS基地局、および航路標識AIS局の規格化に対するIECの作業の結果、多くの追加解明が予想される。ITU事務局(C.ラングトリー氏、SG8の顧問)とWP8B(J.ターバン氏、WP8B、DG 8B-3 Maritimeの委員長)の両方との協議は、提出するための可能なルートを特定した。ITU-RM.1371-1の改訂草稿版は、ITU WP 8Bの2006年2月/3月会合に、国家会員から提出されるべきであると決められました。技術的解明については、IECとこの草稿に取り入れる他の問題を具体化する必要な活動と工程を示すロードマップが策定された。技術作業部会の付託事項は見直され承認された(AIS16/成果/03)。技術作業部会の2週にわたる中間会合が、2005年4月及び2005年10月10-14日に米国沿岸警備隊の研究開発センター(予定)において開催される予定であることが、技術作業部会の議長によって決められた。本AIS16の会議中、改訂される文書の具体化のために可能な項目は何かの調査することとした。
活動項目
 事務局は、ITU-R M.1371への改定に関し、クラスB AIS局、AIS基地局、および航路標識AIS局の新改定案の提出が、ITU-R M.1371の改定締め切りに間に合うよう、IEC作業部会8A及びIEC WG14に知らせるよう依頼された。入力資料は、ITU-R M.1371-1の明確化または追加を上手く説明できるものでなければならない。
 事務局は、ITU-R M.1371-1の改定の提案プロセスに沿って、技術作業部会中間会合(AIS16/成果/03に示された)の提案が、理事会の注目を引くように依頼された。
 技術作業部会長(W.ヴァン・デ・へイデン氏)は、ITU-R M.1371-1の改定案を作成するための、2005年4月と2005年10月10日から14日(一時的な)の技術作業部会中間会合へ技術作業部会のメンバーの出席を促すよう依頼された。
7.2 AIS IALAガイドライン、第2巻、1.2版(課題4)
 AISガイドライン第2巻(BAS)をA-124(AIS16/12/6参照)の今後の改定に吸収するという提案は受け入れられた。A-124の次期バージョンの公表予想は、2005年9月(AIS17)である。そして、IALAガイドラインは、パート1(運用面)とパート2(技術面)から構成される予定である。(7.3項参照)
活動項目
 事務局は、IALA AIS文書改訂案を理事会へ提出するよう依頼された。
7.3 IALA勧告A-124の版1.2に向けての作業(課題7)
 ドイツ水路・船舶管理局は、システム構築に関する非常に有益なプレゼンテーションを行いました。(7.2項参照)
 作業部会は、A-124に関連するFATDMA問題について議論した。作業部会は、改訂された新入力文書を作成した。両グループに関係する問題を検討する中間会合の作業は、IALA-IEC WG14会議中に終え、AIS17に終了するであろう。
活動項目
 事務局は、AIS16/TWG/WP01(FATDMA問題)をAIS17に諮るよう依頼された。
 J・H・オルトマン氏は、コレポングループの中間会合を主導し、FATDMA問題の検討を続け、その成果をAIS17に入力するよう依頼された。
 さらに同氏は、先のプレゼンテーションの英訳版をAIS17に入力するよう依頼された。
7.4 IEC WG14との連携(課題M2)
 作業部会は、AIS基地局の標準化グループからの質問と明確化に関し、IEC WG14によって提出された入力文書を見直しした。その回答及び結論は、IEC連携ノート(AIS16/成果/04)に示されている。それには、IALA明確化の次のバージョンで具体化されるべきIEC WG14への回答を含んでいる。
活動項目
 事務局、オタワのミーティング(2005年3月21-24日)の前にIEC連携ノート(AIS16/成果/04)をIEC WG14に送るように依頼された。
 また、事務局は、IEC連携ノートAIS16/成果/04)を課題7の見直しのためAIS17に送るように依頼された。
 技術作業部会議長は、IEC連携ノート(AIS16/成果/04)を技術作業部会中間会合(2005年4月25-29日)に送るように依頼された。
8 運用作業部会からの報告
 運用作業部会は、入力文書AIS16/4/2、AIS16/4/8、AIS16/12/6、AIS16/12/4、AIS16/12/Inf1、AIS16/7/1、AIS16/4/3、AIS16/4/6、AIS16/12/2、AIS16/7/2、およびAIS16/12/3を検討するよう要請された。
8.1 陸上―船間情報の表示と管理(課題6)
8.1.1 安全短文情報(SSRMs)
 作業部会は、安全短文情報に関してNAV51に送られるIALA情報文書を、さらに検討するように依頼された。IMOに送られる文書(AIS15/成果/02)は、IALAとIHOから共同で提出することとしていたが、最終的にはIALA文書として提出されたことが説明された。
 一般議論で以下のことが強調された:
・船上AISのレベルの決定には、安全短文情報をアプリケーションとして受け入れることが重要である。広範囲のMKDの採用は限定因子である。
・安全短文情報の機能性は、現在のところ、ほとんどの主官庁がまだ認めてはいない現状である。大多数の交通量は、船―船間のものである。
・ほとんどのメンバーは、最優先すべきは、AISの基本機能性に安全短文情報の利用についての調整が必要であると感じていた。
 作業部会は、2004年11月19日のNAV51/INFとして提出された文書と入力文書AIS16/4/8(航路標識情報サービス(ANIS)作業部会の3回目の会合報告)を見直しした。
活動項目
 事務局は、安全短文情報に関するNAV51/Info資料の反応をAIS17に提供するように依頼された。
8.1.2 航路標識AISのチャート表示
 作業部会は、入力文書AIS16/12/6(航路標識AISのチャート表示)に注目した。
 航路標識AISのチャート表示への連携アプローチの必要性と、ANMへの連携ノートは見直され、ANM6に送ることが承認された。(AIS16/成果/02)
活動項目
 事務局は、航路標識AISのチャート表示に関する連携資料(AIS16/成果/02)をANM6での検討のために送るように要請された。
8.1.3 AISの位置保全フラッグの利用
 作業部会は、入力資料AIS16/12/4(AISの位置保全フラッグ)とAIS16/12/INF1(USCG安全警報)を見直した。
 一般議論でAISの据付に関し検討すべき問題がまだあり、特に、パナマ運河では最大40%のAIS据付が十分でないことがわかったことに注目された。
 AIS情報の保全に関して特定された問題は以下のとおり:
・測地基準問題―外付けGNSSは、WGS84から手動で変えることができる。可能なオプションとしては内装のGPSを利用できるようにするだろうことである。
・船上ジャイロで保全されている場合は、保全モニターは不要
・異なる版のIEC基準―どの版が利用されるべきかをはっきりさせる必要性
・据付―アンテナ位置
・MKD設置位置の問題
・データ入力―まだ問題が残っていることと一部ソフトウェアは利用者向きではない。
 AIS16/12/4の提案は、内装GPS(WGS84)が単に位置のデータを提供に利用される欠陥GPSを改良すべき解決法を見出したものと、作業部会は理解している。
活動項目
 事務局は、入力資料(AIS16/12/4)を状況説明用として、IMO代表に送るように依頼された。
8.2 IALA AISガイドラインの改訂(課題4)
 作業部会は、草稿案IALAガイドライン(Vol.II)の基本的AIS業務(BAS)(AIS16/7/1)とAIS16/7/2(AISの脆弱性)をさらに検討するように依頼された。
8.2.1 基本的AIS業務(BAS)
 作業部会は、不完全な項目またはコメントがある入力文書に注目した。
 また、作業部会は、A-124(BAS)に関わる改定提案に注目した(AIS16/12/5参照)。作業部会は、改定過程に考えられる項目など多くの情報を提案した。
 委員会は、この新たな資料がAIS17で準備されるべきであることに同意した。
(7.2項と7.3項参照)
8.2.2 AISの脆弱性
 作業部会は、故意の干渉によるどんな事件にも気づかなかったのですが、脆弱性を記録して、モニターする必要があることに同意した。偶然の干渉なのか潜在的干渉なのその原因を定義する必要があり、AISの据付と運用ガイドラインにこれを含めためのさらなる作業が必要であることに同意された。
 また、偶然および故意の干渉について、分析・報告するためのメカニズムを検討すべきであると示唆された。委員会は、この件をAIS17に上程することに同意した。
8.3 バイナリメッセージ(課題1と2)
 作業部会は、‘ITU-R M.1371-1別紙5(バイナリメッセージの中の「識別の適用」の使用)'と、IALAガイドライン/Vol.1、第1編、版1.2(2003年9月、運用問題―8.4項と別紙D)を照合し、この中で見つけられた不整合検討するように要請された。
 運用作業部会では、IMOで定められたメッセージサイズが合っているかどうか明確にできると考えている。メッセージ付番は、すべての関連するドキュメントの間で一貫していることが推奨される。
 委員会は、IALAから活動することはないが、その状況を監視続けることに同意した。
8.4 長距離追尾
 作業部会は、入力文書AIS16/4/3(IMO無線通信、捜索、救難小委員会(COMSAR)第9回会議報告)及びAIUS16/4/6の入力資料AIS(IALA長距離追尾セミナー報告)を見直しした。
 SARの一貫した目的とセキュリティために長距離追尾の適用について、VTSとSRSはセミナーで承認された結論と勧告に注目した。
 COMSAR資料では、多くの認識されたサービスプロバイダーがあるかもしれない中で、時間的、空間的及び潜在的問題を含むであろう受信位置情報をLRTデータとして受け入れるためレベルの定義の必要があると言及された。
 また、IMO MSCは、LRTの導入と運用調整する機構の提案を期待していることに注目した。この問題は、さらに詳しい情報が判明してから見直しされるであろう。
活動項目
 事務局は、LRTデータの時間的、空間的及び潜在的問題を含むであろう受信位置情報の定義の必要性をIALA代表を通じ、これをIMO・COMSARへに提出するように要請された。


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