第7部:哺乳類に対する毒性
7.1 急性哺乳類吸入毒性 吸入により急性の毒性
IBC Code記述子 |
吸入毒性、LC50 |
高度の毒性 |
≦0.5 mg/l/4h |
かなり高度の毒性 |
≦2ただし>0.5(mg/l/4h |
中程度の毒性 |
≦10ただし>2(mg/l/4h |
軽度の毒性 |
≦20ただし>10(mg/l/4h |
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注記:特に注意書きのない限り、吸入毒性データはすべて蒸気に関連し、ミストまたはスプレーとは関連していないと考えられる。 |
7.2 急性哺乳類経皮毒性 皮膚との接触時に急性の毒性
IBC Code記述子 |
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皮膚との接触時に高度の毒性 |
≦50 |
皮膚との接触時にかなり高度の毒性 |
> 50ただし≦ 200 |
皮膚との接触時に中程度の毒性 |
≦2000ただし>200 |
皮膚との接触荷に軽度の毒性 |
≦2000ただし>1000 mg・kg |
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7.3 急性哺乳類経口毒性 嚥下した場合急性の毒性あり
IBC Code記述子 |
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高度 |
≦5 |
かなり高度の毒性 |
≦50ただし>5 |
中程度の毒性 |
≦300ただし>50 |
軽度の毒性 |
≦2000ただし>300 |
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d欄−危険性 該当する場合は S
e欄−船型(シップタイプ)
船型は下記のクライテリアにより指定される。
.1 船型1:
吸入によりきわめて毒性である(LC50≦0.5 mg/l/4h)、
皮膚との接触時にきわめて毒性である(LD50≦50mg/kg)、
嚥下した場合きわめて毒性である(LD50≦ 5mg/kg)、
船型2:
吸入により高度のまたは中程度の毒性(LC ≦ 2mg/l/4h)、
皮膚との接触時に高度のまたは中程度の毒性(LD≦1000mg/kgただし>50mg/kg)
嚥下した場合高度の毒性(LD50≦300mg/kgただし>5mg/kg)
船型3:
吸入により軽度の毒性(LC50≦2mg/l/4h、ただし>20mg/l/4h)
嚥下した場合に毒性(LD50≦1000mg/kgただし>300mg/kg)
皮膚との接触時軽度の毒性(LD50≦1200mg/kgただし>600mg/kg)
f欄−タンクタイプ
1G 吸入によりきわめて毒性である(LC50≦ 0.5mg/l/4h)、
皮膚との接触時にきわめて毒性である(LD50≦200mg/kg)、
g欄−タンクベント
制御 吸入によりきわめて毒性である(LC50≦2mg/l/4h)、
j欄−計測
密閉 吸入によりきわめて毒性である(LC50≦2mg/l/4h)、
皮膚との接触時にきわめて毒性である(LD50≦1000mg/kg)、
制限 吸入によりきわめて毒性である(LC50≦2-10mg/l/4h)、
k欄−蒸気検知
毒性(T)吸入によりきわめて毒性である(LC50≦10 mg/l/4h)、
n欄−個人用安全具
吸入によりきわめて毒性である(LC50≦ 2 mg/l/4h)、
o欄−特別要件
15.12が適用される
.1 吸入により中程度またはきわめて毒性である
LC50 ≦2 mg /1/4時間
.2 呼吸器感作物質
.3 長期暴露による毒性
15.12.3が適用される
LC50 >2 - ≦10 mg /1/4時間
LD50 ≦1000 mg /kg
Oral LD50 ≦300 mg /kg
15.12.4が適用される
LC50 >2 - ≦10 mg /1/4時間
15.17が適用される
LC50 >0.5 - ≦2 mg /1/4時間
15.18が適用される
LC50 ≦0.5 mg /1/4時間
15.19が適用される
LC50 >2 - ≦10 mg /1/4時間
LD50 ≦1000 mg /kg
Oral LD50 ≦300 mg /kg
7.4 皮膚腐食性皮膚に対する腐食性/刺激性
分類 |
皮膚の全層壊死を
生じるまでの
暴露時間 |
壊死に至るまでの
観察時間 |
皮膚に対して重度の腐食性 |
≦3分間 |
1時間以下 |
皮膚に対して高度の腐食性 |
>3分間、ただし≦1時間 |
14日間以下 |
皮膚に対して中程度の腐食性 |
≦4時間、ただし>1時間 |
14日間以下 |
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d欄−危険性 該当する場合は S
e欄−船型(シップタイプ)
船型3 皮膚に対して腐食性のある場合(4時間以下で壊死)に該当する。
g欄−通風装置
制御皮膚に対して腐食性のある場合(4時間以下で壊死)に該当する
j欄−計測
許可されている計測装置は下記のクライテリアに従って指定される。
.1 密閉:皮膚に対して重度の腐食性(≦3分間の暴露で腐食が生じる)
.2 制限 皮膚に対して高度の腐食性(暴露>3分間で1時間以内の観察で腐食)
n欄−呼吸器および眼の保護
皮膚に対して重度の腐食性(≦3分間の暴露で腐食)のある場合に該当する
o欄−特別要件
皮膚に対して重度の腐食性(≦1時間の暴露で腐食)のある場合15.17が適用される
皮膚に対して重度の腐食性(≦3分間の暴露で腐食)のある場合に15.19が適用される
7.5 呼吸器感作性
下記の場合、製品は呼吸器感作物質として分類される。
.1 その物質が一般集団の応答から予測されるよりも高い頻度で、吸入によりヒトに感作性を誘発することを示す事実上の証拠があること、または
.2 その物質が吸入により感作性を誘発しないとする証拠がない場合には、その製品がイソシアネートであること。
.1 その物質がヒトに対して特定の呼吸器過敏症を誘発し得る証拠があるならば、および/または
.2 適切な動物試験から陽性結果が得られる場合。
d欄−危険性 該当する場合は S
e欄−船型(シップタイプ)
船型3: 呼吸器感作物質
g欄−タンクベント
タンクベントの取り決めは下記のクライテリアに従って指定される。
制御:呼吸器感作物質
j欄−計測
許可されている計測装置は下記のクライテリアに従って指定される。
密閉:呼吸器感作物質、
k 欄−蒸気検知
毒性(T)呼吸感作物質
n欄−呼吸器および眼の保護
船上に呼吸器および眼防護装置を備える。呼吸器感作物質
o 欄 特別要件
該当する場合15.17が適用される
15.19
7.6 皮膚感作性
下記の場合、製品は皮膚感作物質として分類される。
.1 その物質がかなりの人数に、皮膚接触により感作性を誘発し得るとする証拠があるならば、
または
.2 適切な動物試験から陽性結果が得られる場合
アジュバントを用いる種類の皮膚感作性試験法が採用される場合、少なくとも30%の動物での応答が見られた場合に陽性であると見なされる。アジュバントを用いない試験法では、少なくとも15%の動物で応答が認められた場合に陽性であると見なされる。
アジュバントを用いる試験で試験動物の30%より以上で陽性の応答が認められるならば、製品は皮膚感作物質として分類される。
d欄−危険性 該当する場合は S
e欄−船型(シップタイプ)
船型3: 皮膚感作物質
o 欄 特別要件
15.19.6が適用される
7.7 長期暴露により哺乳類に対する毒性
下記のクライテリアのいずれかに適合する場合、製品は長期暴露により毒性であると分類される。
.1 ヒトに対する発がん物質、変異原物質である、または生殖に対する毒性があるとわかっていること。
.2 動物に対する既知の発がん物質、変異原物質である、または生殖に対して毒性であり、かつそれがヒトには関連しないことを示唆する証拠がないこと、または
.3 致死用量以下での暴露により特定の臓器損傷またはその他関連作用が生じることが知られていること。
上述の作用は、その製品のGESAMPハザード・プロファイル、またはその他これらの情報の情報源として知られているものから特定してもよい。(GESAMP HP D3で C M R S T は汚染分類に影響する)
d欄−危険性 該当する場合は S
e欄−船型(シップタイプ)
船型3: 長期間の暴露により毒性
g欄−タンクベント
.1 制御:長期暴露により毒性
j欄−計測
.1 密閉:長期間の暴露により毒性、
o 欄 特別要件
該当する場合15.17が適用される
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