6.4.2 不具合原因について
各検査において、プロペラ軸の不具合原因について、その不具合頻度分布を調査した。全不具合データによる分析結果を図6.4.4に示す。図より明らかなように、『その他』を不具合原因とするデータが多く、データの信頼性に多少欠けるものの、船種ならびに検査別による不具合種類におよぼす影響はほとんど認められず、プロペラ軸の不具合原因は、『腐食衰耗』が最も多く、その大半を占めていた。
次に、第1種軸・第2種軸別による分析結果を図6.4.5および図6.4.6にそれぞれ示す。プロペラ軸の不具合データの大半が第1種軸のデータであり、図6.4.4と図6.4.5は同様の結果を示していた。また、第2種軸については、データ数が少なく明言することはできないが、防食が施されていない軸であるため、不具合原因は『腐食衰耗』が多い結果となった。
図6.4.4 プロペラ軸の不具合原因別頻度分布
(a)第2回以降定期検査
(b)第1種中間検査
図6.4.5 第1種プロペラ軸の不具合原因別頻度分布
(a)第2回以降定期検査
(b)第1種中間検査
図6.4.6 第2種プロペラ軸の不具合原因別頻度分布
(a)第2回以降定期検査
(b)第1種中間検査
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