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(5)シリンダーライナーの解放時間
 シリンダーライナーの解放時間については、概ね5年毎に行われている船舶(図中のY=5Xの線上のもの)が多いが、運転時間の多い船舶は、メーカー指定の時間にあわせて整備しているものが多い(例えば、図中のY=24,000の線上のもの)。
 
シリンダーライナー解放時間
 
(5)主軸受けの解放時間
 主軸受けの解放時間については、概ね5年毎に行われている船舶(図中のY=5Xの線上のもの)が多いが、運転時間の多い船舶は、メーカー指定の時間以内となるよう、4年毎の解放整備(図中のY=4Xの線上のもの)を行っている。
 
主軸受け解放時間
 
(6)スラスト軸受けの解放時間
 スラスト軸受けの解放時間については、概ね5年毎に行われている船舶(図中のY=5Xの線上のもの)が多いが、運転時間の多い船舶は、メーカー指定の時間以内となるよう、4年毎の解放整備(図中のY=4Xの線上のもの)を行っている。
 
スラスト軸受け解放時間
 
(7)過給機の解放時間
 過給機の解放時間については、年間運転時間の多い船舶は、毎年(Y=X)の整備を行っているが、年間運転時間の少ない船舶は、2年毎(Y=2X)の整備を行っている。これは、メーカー指定の解放時間の多くが、6,000時間及び8,000時間となっているためと考えられる。
 主機の構成要素のうち、入渠での解放整備が必要であり、かつ、最も整備間隔の短いものはこの過給機であるため、入渠間隔を1年超とすることが検査制度上可能となった場合、過給機の整備時期が入渠時期を決定する最も大きな要因になると考えられる。
 現状では、この間隔を2年程度としている船舶は、比較的年間運転時間の短い船舶(4,000時間)であって、全体の1/3程度である。他方、年間運転時間が5,000時間を超える船舶であっても、主機の負荷率が適正でタービンのカーボンによる汚れが少ない場合は、長期整備仕様の過給機を採用し、整備間隔を2年としている例もある。
 
過給機解放時間







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