5.3.2 機関整備の状況
機関(主機)の整備状況について、年間の運転時間と、実際の解放整備及びメーカーの指定する解放整備との関係を、散布図のグラフで整理したところ次のとおりであった。
(1)排気弁の解放時間
排気弁の解放時間については、2年毎に解放する船舶(図中のY=2Xの線上のもの)と、毎年解放整備する船舶(図中のY=Xの線上のもの)とに分かれた。
この図を見ると、年間運転時間が4千時間未満の船舶は1〜2年で整備をしているが、4千時間を超える船舶は、1年若しくは半年で解放整備を行っていることが分かる。
また、若干の例外はあるが、ほとんどがメーカー指定の解放整備時間以内に整備されている。
排気弁の解放時間
(2)吸気弁の解放時間
吸気弁の解放時間についても、2年毎に解放する船舶(図中のY=2Xの線上のもの)と、毎年解放整備する船舶(図中のY=Xの線上のもの)とに分かれた。
また、若干の例外はあるが、ほとんどがメーカー指定の解放整備時間以内に整備されている。
吸気弁解放時間
(3)燃料噴射弁の解放時間
燃料噴射弁の解放時間については、1年毎に解放する船舶(図中のY=Xの線上のもの)と、半年毎に解放整備する船舶(図中のY=0.5Xの線上のもの)、さらにメーカー指定の時間に解放整備している船舶(例えば、図中のY=3,000の線上のもの)とに分かれた。
また、若干の例外はあるが、ほとんどがメーカー指定の解放整備時間以内に整備されている。
燃料噴射弁の解放時間
(4)クランクピン・ピストンの解放時間
クランクピン・ピストンの解放時間については、2年毎に解放する船舶(図中のY=2Xの線上のもの)と、5年毎に解放整備する船舶(図中のY=5Xの線上のもの)とに分かれた。
他方、メーカー指定の解放時間が12,000時間となっているものが多いことと併せて見ると、年間運転時間の少ない船舶は5年毎、年間運転時間の多い船舶は2年毎の解放整備を行っている傾向があることが分かる。
また、若干の例外はあるが、ほとんどがメーカー指定の解放整備時間以内に整備されている。
クランクピン・ピストン解放時間
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