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(2)解体廃棄物処分/輸送容器
 東海ガス炉の解体廃棄物の場合も表2.1.1-3の概念に基づき、廃棄物の一部は処分容器に封入後、輸送容器に収納して埋設サイトに輸送する。
 東海ガス炉の解体廃棄物の特徴は黒鉛およびガスダクト廃棄物(ガスダクト直管部に吊金具を取り付け、雑固体廃棄物を収納してモルタルを充填し、両端を閉じた物)があることである。これら廃棄物の輸送物の一覧を表2.1.1-5に示す。また、各輸送物の収納物の放射能量のA2値に対する比を図2.1.1-7に示す。この図に見られるように、黒鉛ブロックについては放射能量からはA型輸送物となるが、放射能濃度からはLSA-II(低比放射性物質)に分類され、IP-2型輸送物として輸送できる。
 これら黒鉛も含めた原子炉解体廃棄物の処分容器と輸送容器の概念を表2.1.1-6にまとめる。
 
表2.1.1-5 東海ガス炉解体廃棄物輸送物一覧(検討例)
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図2.1.1-7 東海ガス炉解体廃棄物輸送物のA2値に対する比
※1   バーナブルポイズン、炉内構造物(PWR,BWR)、コンクリート(PWR)、使用済樹脂については、(財)原子力環境整備センター「原子力発電所の運転及び解体に伴い発生する廃棄物の物量、性状などに関する資料」平成10年11月および原子力安全委員会「低レベル放射性固体廃棄物の陸地処分の安全規制に関する基準値について(第3次中間報告書)」平成10年11月に記載の実用発電用原子炉施設の対象廃棄物に含まれる放射性廃棄物の推定最大濃度を基に算出
※2   黒鉛(GCR)については日本原子力発電(株)「東海発電所原子炉解体届」平成13年10月のデータを基に算出
 
表2.1.1-6 処分容器/輸送容器概念図(検討例)
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・1船あたりの輸送個数
 3000t級(青栄丸クラス)で1m3輸送容器を最大40個程度







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