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資料21: 船上での沈殿物管理ガイドライン(G12、仮和訳)
 
船舶のバラスト水タンク中の沈殿物制御のガイドライン
 
1 序文
1.1 船舶のバラストとして取り込む水は堆積個体物質含み、船舶のバラストタンク中で水が動かなくなると、バラストタンク底及び他の内部の構造物に沈殿させるだろう。
1.2 水生生物は、バラスト水の沈殿、そして沈殿物中に生存し続けることができる。これら生物は、長期間耐えることができ、排出され元の水に戻り、条件が適している場合には再び生きかえる。それらは自然のハビタットから一方の地域に移動、および一方の港あるいは地域に排出されることによって起こる。
1.3 条約の規則B-5は、全船舶にバラスト水管理プランにしたがって運ばれるバラスト水に明示されたスペースから沈殿物の除去と廃棄を要求している。これらガイドラインは、沈殿物の保持を最小化するために、船舶設計者、船主、作業者、船舶士官そして乗組員をアシストする。沈殿物の管理の指導は、ガイドラインに含まれる(G4ガイドラインの最終タイトルを挿入)
 
2 定義
2.1 これらのガイドラインの目的のために、船のバラスト水と沈殿物の制御と管理のための国際条約(条約)の定義は適用されます。
2.2 バラスト水タンク−これらガイドラインの目的のためにバラスト水タンクは、条約の条文1に定義されたバラスト水を運ぶために使用されるタンク、ホールドあるいはスペースを指す。
もし必要なら他の定義が作られる。
フラッシング
手動でと機械によるすすぎ
掘り出し
沿岸と沖合での処分
 
3 適用
3.1 これらガイドラインは、2009年1月1日後に建造する船舶に適用する。
3.2 除去法は、全船舶に適合する。
4 目的
4.1 目的は、船のバラスト水タンクの中の沈殿物の蓄積を最小にするか、または防いで、その結果、沈殿物の中に含まれるいかなる活動、休眠生物の港湾水域への放出を避けることです。
4.2 増殖を防ぐことと生物体の移送との間には矛盾があるかもしません。港湾水域への放出時点における沈殿物とその中にいる生物体の動揺は、沈殿物が乱されていないままで起こる移送量より大きな移送量を与えることになるからです。しかし、バラスト水が海上で処理あるいは交換された期間での沈殿物と生物の動揺と再沈殿は、移動生物量を減少しそうである。
5 沈殿物の取り込み回避
5.1 荷役操作が可能で実施される時、沈殿物の取り込みは、バラスト水漲水の最善策によって避けられるべきです。設計は、次の考慮事項を取り入れることで促進すべきです:
.1 川や河口にできるバースでは、満潮が干潮より透明な水を供給するかもしれない(逆もまた同様)。港湾の情報サービスが、しばしば指導を提供することができます。
.2 水が非常に濁っている場合、安全に航海する喫水を得るために最小のバラストを取り込み、次に、水のきれいな海域まで航海してバラスト取水を完成することが望ましい。
.3 バース付近で浚渫が行われている水域でのバラスト取水は、避けるべきであり、また、通過船舶のプロペラが海底堆積物を巻き上げるような場所は避けるべきである。
.4 バラスト操作中に、シーチェストが海底に接近している場合には沈殿物の摂取は、よりありそうです。低位シーサクションと海底あるいは川底との透明度が減少した場合、外洋での吸水を用いることが考慮されるべきである。
6 沈殿物の蓄積を減らすための設計
6.1 バラスト水タンクと内部構造の設計は、バラストタンクにおける沈殿物の堆積を避ける意味で効果がある。次の記述は、バラストタンクが設計される時に、実行可能な限り考慮されるべきである:
.1 水平表面は可能なかぎり回避されるべき;
.2 縦フレームは、下側で沈殿物や他の粒子を捕らえないようにバルブ形補強材を取り付けなければならない。
.3 水平であるか水平に近い面に沿って洗うためにポンプ力か重力で駆動された水流を準備する。そうすれば、それは既に落ち着いた沈殿物を擾乱します。
.4 水平な梁やウエッブが必要なところでは、排水口はできるだけ大きくすべきです。特に縁の先端停止がフィットしているなら、タンクの水位が落ちるに従って、水の急流を促進するのは低下します;
.5 二重底タンクが床の間の肋間部と取り付けられているところでは、肋間部と床の交点で、より大きい排水孔を提供するべきです。これは、良い流れを促進し、したがって、サクションヘッドへの沈殿物のエントレインメントを多くし、建造時、溶接をしやすくする利点を持っています。
.6 二重底タンクの中では、内底縦フレームのビームがそれらの長さに沿って余分な排水口をもっている。それは船を横切ってポンプ吸水による連続した水流を促進するでしょう。隔壁バット付近でこの主要な構造的接続方法で縦材の強さの構造的な保全を維持するのに縦材の元口が水密隔壁を通り抜けるところでは、縦材の端は、水と沈殿物を外に排水して、淀んだプールを作成しないように波形に仕上げるべきです。
.7 同様の波形は、良い気流とそれによる空タンクの乾燥を許す内側の下部(タンクトップ)縦材か肋間部と床のジョイントに適している。また、充填の間、空気はエアパイプに逃げるので、最小量の空気はタンクの中にトラップされます。
.8 パイプラインシステムは、バラストを放出するとき、タンクの中の水の擾乱ができるだけ強力であるように、よって、乱れが沈殿物をエントレインするように設計されるべきです。これは、ある割合の水が戦略上置かれたアウトレットを通ってタンクに再入する放出ラインの上で、より小さいパイプラインを使用することで再循環システムを組み込むことにより達成されるかもしれません;
.9 バラスト水タンクの中のフローパターンは、研究されて、考えられるべきです。故に、内部構造が最も良い洗い流しを可能にする様に設計されるのです。二重タンク底における内部構造の合計は、フローパターン改良のための範囲を減少するでしょう;
.10 両サイドの外洋サクションの導入の供給;及び
.11 SOLAS II-1条規則3-6‘オイルタンカー及びバルクキャリアーのカーゴアリアと内部エリアへのアクセス’SOLASが要求している安全の方向には、妥協しないことを保証すること。
6.2 沈殿物を擾乱する流れが前提となるどんなデザインも、人間の介入からできるだけ独立させてください。加えて、船員の作業負荷は、システム作業時には最小にすべきである。
6.3 沈殿物堆積減少のための設計コンセプトの利益は、タンク中の沈殿物の保持の最少化、及び減少の結果あるいは他の理由による除去が不必要にあることと共に、おそらく排出時の沈殿物除去を促進します。
6.4 すべての船のデザインは、選択している沈殿物サンプリングのための手段を提供するべきです。考慮は、[バラスト水のサンプリング及びPSCのためのガイドライン]に取り込まれるべきです。しかしながら、応用としての評価の意味では、全状況に基づいて要求された必要項目ではない。
7 沈殿物除去のための手順
 本セクションの他のテキストも参照
7.1 それらはバラストタンクから沈殿物を除去することに使用できるいくつかの操作手順である。ことなる技術はタンクのサイズと内部構造別に必要かもしれない。バラスト水管理計画は、安全な予備回避を含む船舶独自のアドバイスを含むべきです。
.1 バラストタンクは、手動でホースを使って洗浄、あるいは掘り出される。
.2 海水でのタンク船上による沈殿物の除去は、可能な効果の注意深い配慮の後に、保証されるべきです。港あるいはアンカー時のタンク底の洗浄は、沈殿物中の水生生物の沈降移動を伴う洗浄は必要とされない。洗浄は、バラストタンクが空の時は海上で開始しても良い。しかし、十分に積まれた船舶の配慮は、隣接するカーゴタンクあるいはホールドで運ばれている貨物に対して、そしてどんな安全関連事項及び喫水の上昇についても安全性を保証しなければならない。安定性及び他の船舶強度に関連する限界を超えない限り、タンクは部分的に満すことがで、そして受け入れ可能場所におけて排出できる。最も効果的な時は、構造物周辺の水の緩やかな動きを求める船舶の動きの時であろう。分解化学薬品は、沈殿物を溶解物に戻すことが可能で、バラストタンクからの除去を助ける。しかしながら、このような化学物質は、乗組員と環境に受け入れ可能な方法で使われるべきである。
.3 タンク洗浄システムの使用は、沈殿物除去の効果的及び立証された方法である。洗浄機器は、タンクのフル洗浄が可能な異なる位置で設置される。洗浄システムの効果は、バラストタンク内部構造の設計によって高められるでしょう。
.4 手動ホーシング、フラッシング、あるいは沈殿物を除去するためのタンク洗浄に使われる水は、ポンプで排出される必要がある。トリムとリストは、排水促進を調節できる。エダクターシステムは、バラストポンプ内の腐食を同時に回避する時に、沈殿物除去のため使われた小さな水量の取り扱いの適切な方法かもしれない。
 
[8 バラスト水に含まれる以外の沈殿物を最小化するための設計考慮
(セクション8は条約と関連するか? 良い助言のとしては、ここに含むのでなく、正しい場所は、生物の移動減少の他の助言に関する最終セクションとしてのG4ガイドラインに動かした方が良いかもしてない。)
8.1 バラスト水に含まれたもの以外の有害水生生物の主な源は、船体の汚れとアンカーとアンカー・チェーンに付いた泥です。
8.2 船体の汚れは、船の取り引きと取引地域、港か海上にいる時間の割合、船が受ける保存整備に依存するでしょう。船から海底までの生物交換のメカニズムは、ほとんど理解されていません。船の乗組員が船体の汚れを制御するのは不可能です。
.1 錨を上げている間、アンカーとアンカー・ケーブルをすすぐために、通常、船はホース・パイプにインストールされる洗淨設備をもっています。洗淨された後にさえ、ケーブルを収納するびょう鎖庫の点検で、海底の泥と土がケーブルに付着している場合があります。取り除かないと、この沈殿物はびょう鎖庫に蓄積し、アンカーが次に使用される時、港の水に持ち込まれるでしょう。びょう鎖庫は通常排水か船底のポンプ装置が取り付けられていますが、大量の水の蓄積がある場合にだけ排出されます。しかし、ほんの少しの水でさえ、海洋生物が成長を続けるのを許容するために十分なのです。
.2 提案されたびょう鎖庫の機能強化されたデザインは、ロッカーの底からおよそ0.5m高くした格子をインストールしてチェーンがオンな状態であるようにすることです。さらに蓄積された沈殿物を一掃するために格子の下の外部からスペースまでのマンホールアクセスが可能にすることです。船が使用中である間、ロッカーの追加スプレーノズルのインストールと時折の使用は残りの沈殿物をそのスペースまで洗うでしょう。その結果、除去と処分の機会まで沈殿物は保有されることになります。
.3 蓄積された水と沈殿物を取り除くのに、排出装置システムは適していていますし、ビルジ吸い込みヘッドがインストールされるhatboxを使うかもしれません。
.4 船舶が乾ドックにある時、アンカー・ケーブルはケーブルロッカーを空にして点検のためドックの底に並べられます。びょう鎖庫は、沈殿物による腐食とさびを防ぐために、掃除されて、点検されて、塗装されることが勧められます。また、洗淨とビルジ吸い込みシステムは検査されて順調であると立証されることも推奨されます。]
9 沿岸での沈殿物除去の方法
 このセクションは、セクション7と合同すべきかもしれない。―提案されたどちらか一方のテキストを参照
 どんな沈殿物取り扱い訓練も乗組員と船の安全性を危険にさらすべきではありません。
[この部分はテキストの改善が必要
.1 沈殿物評価計画、予定された修理期間での除去必要性の決定;
.2 労働者の手配;
.3 除去沈殿物の処分(これには航海時の深海処分も含まれる);及び
.4 乗組員の安全]
10 練習の必要性
10.1 規則B-6での航海士と乗組員への要求は、提供する船舶に詳細なバラスト水管理の実行において、それらの義務として良くしられているべきです。船主、管理者、オペレーター及び他に航海士と乗組員に含み、バラスト水管理のための訓練は、以下のことを考慮すべきです:
10.2 船長と乗組員のための特有の訓練は、条約で要求されるバラスト水と沈殿物管理の実行、バラスト水交換及び処理手順及びバラスト水管理記録簿、これらガイドラインに含まれる必要情報の記録と報告のメンテナンスに関する知識を含むべきです。
10.3 バラスト水管理計画は、船舶で使われるバラスト水管理実行及びシステムと手順の訓練と教育が含まれるだろう。
10.4 政府は、証明のために必要な訓練において、有害水生生物と病原体による海の汚染の制御に関連する義務の知識を含むことを奨励される。
 
第7章 他の手段のテキスト
7 沈殿物除去のための手段
7.1 それらは、バラストタンクから沈殿物を除去するために使用可能な複数の操作手段である。異なる技術は、タンクの大きさと内部構造に頼ることが必要かもしれない。バラスト水管理計画は、安全の事前準備を含む船舶特有のアドバイスを含むべきである。操作手順は次を含む:
a. ホースを使用する手動すすぎ;
b. 手動掘り出し;
c. ポンプ使用のタンクフラッシング;
d. タンク洗浄システムの使用;及び
e. フロック分解促進化学物質の使用。
 
7.2 海水でのタンクフラッシングによる沈殿物の除去は、後の沈殿物除去に必要な注意事項、及び環境影響の可能性、船舶と乗組員の安全性と乗組員の健康は、保証すべきです。
7.3 フラッシングあるいは洗浄(港湾あるいは投錨時のマニュアルタンク洗浄あるいはシステムは、沈殿物中の水生生物の移動を促進することもあり推薦されない。フラッシングあるいは洗浄は、バラストタンクが空の時に海上で行う方が良い。
7.4 貨物積載中の船舶では、隣接するカーゴタンクあるいはホールドで貨物が保持されていること、潜在的な安全性及び喫水上昇による影響関連を含め、安全性が要求されねばならない。
7.5 タンクは、船舶のストレスに関連する他の限界を超ず、受け入れ地域で排出されない限り、部分的に満たされることができる。
7.6 最も効果的な時は、船舶の動作が構造周辺の水の緩やかな動きを認める時であろう。
7.7 フロッグ分解化学物質は、バラストタンクからの除去を助けるものとして、溶解物を戻し再懸濁沈殿物化することが可能である。しかしながら、このような化学物質は、乗組員の安全と環境許容に注意して使用されるべきである。
7.8 タンク洗浄システムの使用は、効果的で沈殿物除去の証明された方法である。洗浄機器は、タンクのフル洗浄のために異なる位置に設置されるかもしれない。洗浄システムの効果はバラストタンク内部構造の設計により高まるでしょう。
7.9 沈殿物除去のための手動ホーシング、フラッシング、あるいはタンク洗浄水は、ポンプで排出することが必要になるでしょう。トリムとリストは、排出を補助を調整することができる。エダクターシステムは、バラストポンプにおける腐食回避同時間において、沈殿物除去に使われる水の少量手段の充当方法になるかもしれない。
7.10 タンクの手動ホーシングあるいはディッジングは、タンクに入る乗組員のために安全である時を保証されるべきです。乗組員は適切な防護服が提供されるべきです。
7.11 タンクからのディッジング時における適切なコンテナーとリフティング装置は、タンクからの沈殿物の確かな安全除去に使われるべきです。
7.12 ディッジングアウトによる沈殿物除去は離岸200nm以内、及び水深200m以浅の海域では投棄されるべきではない。
7.13 沈殿物が陸上受入施設に投棄する目的で船上に貯蔵している場合は、ぶつかってこぼれるシール危険性を表示した適切なコンテナーに貯蔵されるべきです。コンテナーは、船舶バラストタンクからの沈殿物が格納していることを明瞭に表示されるべきです。
7.14 沈殿物のディッジングアウトで岸での労働が使われる場合には、7.10〜7.13における予防処置が確認されるべきです。岸での労働に参加する全人員は、タンクに進入の安全な服装と安全装置、船舶とタンクの危険逃避を指示されるべきです。







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