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ヒアリング調査原票番号−08
0. 船種:ケミカルタンカー
 
1. 会社概要(H社)
 管理船は、全8隻。ケミカルタンカー5隻、他3隻。
 
2. 一般的な船体保守管理に関する現状調査
(1)インハウス船舶管理、独立系船舶管理会社の管理か。
(1)実オーナである。
(2)親会社(実オーナ)は管理会社に保守に関して、指示、指針を文書で与えているか。
(1)実オーナーであるのでそのようなものはない。
(3)管理方針は親会社(実オーナ)からあるか。
(1)実オーナーのため自社基準で実施。
(2)年初に保全計画を出し、仕様を決めている。入渠時は入渠前に十分点検を行い、Dock仕様を決める。
(4)本船を何年維持するために保全をするか。このような考えがあるのか。
(1)船は10年から13年使用。
(5)船体マニュアルについて。どのようなマニュアルがあるのか。
(1)SMSマニュアルで管理している。その保全管理規定及び手順書、指示書等で管理方法が決められている。この中で本船、陸上担当者の作業分担が決められている。
 
3. ケミカルタンカーに関して
(1)船級規則による検査、OBMによる点検・メンテ方法、記録。
(1)船級規則による検査、OBM、Dockハンドで保全を行っているが、基本的には他社と同じである。
(2)年初に当年度の保全計画を本船とSIで作成し、消化して行くPlanned Maintenanceを採用。
(3)Ballast Tankは入渠時に整備。
(4)Cargo Holdの点検は乗組員が毎航海実施。貨物ダメージ防止のため。
(2)保全のタイムシーケンス OBM、検査、ESP。
(1)板厚計測は規則通りに行っている。
(3)入渠地は。
(1)国内である。
(4)海外での船体関係PSC状況。
(1)証書の検査である。
(5)メジャー検船等。
(1)全てオイルメジャー検船を受けている。
(2)用船者の検船がある。
(3)CDI検船がある。
(6)整備に参考とするガイダンスは。
(1)NK等の船級ガイダンス、NK船主/オペレータの為の船級維持の手引き。
(2)Guidelines for the Inspection and Maintenance of Double Hull Tanker Structures (Tanker Structure Co-operative Forum)。
(7)クラック、損傷の状況(過去、現在、注意点)は。
(1)クラックはない。
(2)Cargo TankのPitting Corrosionあり。
(8)タンク内部(貨物、バラストタンク)の塗装に関して
(1)Cargo Tankはステンレスである。
 
4. 船体保全マニュアルの詳細
(1)船体保守管理マニュアル(SMSマニュアルを含むこと)またはそれに類する文書は具体的にどのようなものがあるのか。
(1)ISMコードであるので、他の船社と基本的に同じである。
(2)船体整備記録簿は具体的にどのようなものがあるか。
(1)OBMに関する書類、記録は、基本的に提示サンプルと同じである。
(2)検査に関しての記録。
 船級のSurvey Record、板厚計測の記録等で、基本的にサンプルと同じである。
(3)Dock、沖修理業者(Runningでの保全)の記録は他社と同じである。
 
ヒアリング調査原票番号−09
0. 船種:バルカー
 
1. 会社概要(I社)
 管理船は20隻。バルカー10隻、ケミカルタンカー2隻、その他8隻。
 
2. 一般的な船体保守管理に関する現状調査
(1)インハウス船舶管理、独立系船舶管理会社の管理か。
(1)独立系の船舶管理会社。
(2)親会社(実オーナ)は管理会社に保守に関して、指示、指針を文書で与えているか。
(1)オペレータ(チャターラ)からの指示がある場合とない場合がある。
(2)オーナとは船舶管理契約を結んでいるが、保全管理に関して指針はない。
(3)管理方針は親会社からあるか。
(1)独自の方針。船体状況に関しては年2回オーナに報告している。
(4)本船を何年維持するために保全をするのか。このような考えがあるか。
(1)何年間と規定していないが、一般に20年程度利用。
(5)船体マニュアルについて。どのようなマニュアルがあるのか。
(1)SMSで管理しているが、船体の保全については同マニュアルでは具体的に記述していない。別に詳細の保全マニュアルがあるが当然SMSマニュアルでコントロールされる。
 マニュアルは管理船からの情報、船級からの情報を参考に作成している。
(2)OBMでは、会社独自で保全作業項目を決め、またインターバルを決めている。
 
3. バルカーに関して
(1)船級規則による検査、OBMによる点検・メンテ方法及び記録。
(1)船級規則の書類は厳重に管理。
(2)OBMによる記録のRepair Reportは厳重に残している。
(2)保全のタイムシーケンス OBM、検査、ESP。
(1)中検、定検時に板厚計測を行う。
(2)10年過ぎの船はESPを行っている。
(3)バラストタンクの点検は半年で一巡。
(4)カーゴタンクは毎航海点検。また、他船からの損傷の情報があれば、航海中に点検する。
(3)入渠地は。
(1)過去は国内、シンガポールが多かった。
(2)現在はシンガポール、中国、ベトナムである。航路により欧州も多い。
(4)海外での船体関係PSC状況。
(1)証書関係と救命設備が多い。船体に関しては経験がない。
(5)メジャー等の検船。
(1)バルカーのメジャー検船はない。ただ、用船者による検船はある。
(6)整備に参考とするガイダンスは。
(1)NK等の船級ガイダンス、NK船主/オペレータの為の船級維持の手引き。
(2)用船者資料。
(3)造船所資料。
(7)クラック、損傷の状況(過去、現在、注意点)は。具体的にお願いします。
(1)Ballast Tank Longi. クラック。
(2)ハッチコーミングのコーナー部のクラック。
(3)Hold下部Stoolのクラック。
(8)タンク内部(貨物、バラストタンク)の塗装に関して
(1)Holdは塗装しているが、カーゴによる損傷があり、5年位でサンドブラストの上再塗装。
 
4. 船体保全マニュアルの詳細
(1)船体保守管理マニュアル(SMSマニュアルを含むこと)またはそれに類する文書は具体的にどのようなものがあるのか。
(1)外航船はISMコードで管理されているので、他の船社と基本的に同じである。
(2)船体整備記録は具体的にどのようなものがあるのか。
(1)OBMに関する書類、記録は、基本的にA社と同じである。
(2)検査に関しての記録
 船級のSurvey Record、板厚計測の記録 等で、基本的にA社と同じである。
(3)Dock、沖修理業者の記録はA社と同じである。







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