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3. バルカーに関して
(1)船級ルールによる検査、OBMによる点検・メンテ方法及び記録。
(1)ISMコードで管理しているので、一般船社と変わりはない。いわゆるPlanned Maintenanceを実施している。
(2)保全のタイムシーケンス OBM、検査、ESP。
(1)板厚計測、Close Up Surveyは船級ルール通りに実施。
(2)OBMはISM Codeに則って実施。
(3)担当SIが定期的に訪船し本船の状況を確認。
(4)Ballast Tankの点検は6ヶ月で1巡。
(5)OBMは船体コンディション把握、費用削減に重要である。
(3)入渠地は。
(1)Freeになる場所近くの造船所で、ヨーロッパを含めて全世界で実施。
(4)海外での船体関係PSC状況
(1)船体に関して特に厳しい検査はない。安全設備が主である。
(5)メジャー検船等
(1)用船者基準の検船がある。
(2)PI ClubのSurveyもある。
(6)整備に参考とするガイダンスは。
(1)NKの船級ガイダンスを利用している。
 (ばら積貨物船の点検ガイダンス 1993年 NK会誌 222号。)
(2)造船所資料。
(7)クラック、損傷の状況(過去、現在、注意点)は。
(1)Cargo HoldのFrameクラック。
(2)Double BottomのBallast Tankと燃料タンクのLongi.にクラック。
(3)Hatch Combingクラック。
(8)タンク内部(貨物、バラストタンク)の塗装に関して。
(1)Cargo Tank
・Cargo Tank Bottomは塗装している。Tank Topの塗装はしない。
(2)Ballast Tank
・Ballast Tankは塗装(タールエポキシ)。
・当然乗組員による塗装も実施。
 
4. 船体保全マニュアルの詳細
(1)船体保守管理マニュアル(SMSマニュアルを含むこと)またはそれに類する文書は具体的にどのようなものがあるのか。
(1)ISMコードであるので、他の船社と基本的に同じである。
(2)船体整備記録は具体的にどのようなものがあるのか。
(1)OBMに関する書類、記録は、基本的に提示サンプルと同じである。
(2)検査に関しての記録。
 船級のSurvey Record、板厚計測の記録等で、基本的に提示サンプルと同じである。
 
ヒアリング調査原票番号−07
0. 船種:原油タンカー、バルカー
 
1. 会社概要(G社)
 管理船は、全19隻。タンカーVL3隻、バルカー10隻、他6隻。
 
2. 一般的な船体保守管理に関する現状調査
(1)インハウス船舶管理、独立系船舶管理会社の管理か。
(1)インハウス船舶管理会社。
(2)親会社(実オーナ)は管理会社に保守に関して、指示、指針を文書で与えているか。
(1)保守管理契約を締結。他は特に指示はない。
(3)管理方針は親会社(実オーナ)からあるか。
(1)実オーナーからは管理方針はなく、自社基準で実施。
(2)実オーナ、用船者には年2回、状況を報告。
(3)年初に保全計画を出し、仕様を決めている。入渠時は入渠前に十分点検を行い、Dock仕様を決める。
(4)本船を何年維持するために保全をするか。このような考えがあるのか。
(1)実オーナーから10年、15年、20年間使用の指示がくる。最近は長期に使用する方向。
(5)船体マニュアルについて。どのようなマニュアルがあるのか。
(1)SMSマニュアルで管理している。その保全管理規定及び手順書、指示書等で管理方法が決められている。この中で本船、陸上担当者の作業分担が決められている。また、本船が行う作業と外注に出す作業も区別されている。
(2)保全の手順は他社と同じと思われるが、費用軽減のためOBMは重要である。
 
3. 原油タンカーに関して
(1)船級規則による検査、OBMによる点検・メンテ方法、記録。
(1)船級規則による検査、OBM、Dockハンドで保全を行っているが、基本的には他社と同じである。
 OBMとDockの作業は明確に分けている。
(2)年初に当年度の保全計画を本船とSIで作成し、消化して行くPlanned Maintenanceを採用。
(3)Hold Deck裏の錆打ち、塗装も本船作業である。
(4)Holdは10年でサウンドブラストを打つ。
(2)保全のタイムシーケンス OBM、検査、ESP。
(1)板厚計測は規則通りに行っている。板厚計測は入渠の半年前から実施。
(2)Cargo Tank、Ballast Tankの整備は入渠の1年前から整備、点検を行い、不具合を早期に見つけるようにしている。Cargo Tankの点検はBoatを浮かべて実施。不具合はDockで修理する。
(3)入渠地は。
(1)シンガポール。
(4)海外での船体関係PSC状況
(1)証書の検査である。
(5)メジャー検船等。
(1)Tankerは全て年1回のオイルメジャー検船を受けている。
(2)用船者の検船がある。
(6)整備に参考とするガイダンスは。
 ガイダンスはあくまでも参考であり、現場での点検、乗組員からの意見を重要視している。
(1)NK等の船級ガイダンス、NK船主/オペレータの為の船級維持の手引き。
(2)Guidelines for the Inspection and Maintenance of Double Hull Tanker Structures (Tanker Structure Co-operative Forum)。
(7)クラック、損傷の状況(過去、現在、注意点)は。具体的にお願いします。
(1)Side Longiのクラック。
(2)Horizontal Girderのクラック。
(3)Cargo Bottom Pitting Corrosion。
(8)タンク内部(貨物、バラストタンク)の塗装に関して。
(1)Double HullはCargo Tank Bottomに塗装。
 
4. バルカーに関して
(1)船級ルールによる検査、OBMによる点検・メンテ方法、記録。
(1)原油タンカーと同じ。
(2)保全のタイムシーケンス、OBM、検査、ESP。
(1)原油タンカーとほぼ同じ。
(3)入渠地は。
(1)シンガポール、ベトナム、フィリピン、中国、日本である。
(4)海外での船体関係PSC状況。
(1)Hold CoverのCleatのギャップの検査。
(5)メジャー検船等。
(1)用船者による検査がある。
(6)整備に参考とするガイダンスは。
(1)NK等の船級ガイダンス、NK 船主/オペレータの為の船級維持の手引き、ばら積貨物船の点検ガイダンス 1993年 NK会誌 222号。
(2)Guidelines for Surveys, Assessment and Repair of Hull Structure (By IACS)。
(3)造船所の資料。
(7)クラック、損傷の状況(過去、現在、注意点)は。
(1)Hatch コーナのクラック。
(2)Cargo Tank Side Longi.のクラック。
(3)Ballast Tank Horizontal Girderのクラック。
(8)タンク内部(貨物、バラストタンク)の塗装に関して。
(1)Cargo Tankは塗装している。
 
5. 船体保全マニュアルの詳細
(1)船体保守管理マニュアル(SMSマニュアルを含むこと)またはそれに類する文書は具体的にどのようなものがあるのか。
(1)ISMコードであるので、他の船社と基本的に同じである。
(2)船体整備記録簿は具体的にどのようなものがあるか。
(1)OBMに関する書類、記録は、基本的に提示サンプルと同じである。
(2)検査に関しての記録
・船級のSurvey Record、板厚計測の記録等で、基本的にサンプルと同じである。
(3)Dock、沖修理業者(Runningでの保全)の記録は他社と同じである。







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