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9 展帆当日前後のスケジュール
(1)平成16年10月9日(土)
9:00  ・10日当日の作業内容説明
・もいや綱の点検調整
・乗降設備確認
・展帆用ロープの点検確認
13:00 ・展帆実施要領説明及び作業手順確認
16:00
・メインセールの確認展帆(セット)を行い、絞帆(ホールアップ)し、仮メークアップの状態にする。
・フォアセール及びミズンセールについては、翌日の準備作業を行う。
 
(2)平成16年10月12日(火)
8:00  ・メインセール、フォアセール、ミズンセールの取り外し
・同ヤードにダミーセイルの取り付け
・取り外したセールを折り畳んで指定場所に格納
 
10 展帆作業の注意事項
(1)観客に対する注意事項
イ 作業中は、まず観客の安全を考え、通行及び見学に対する安全な区域を明確にし、観客が危険な区域に入らないように監視し、対応する。(詳細は、後項に記述)
ロ 展帆時の船体の揺れに対し、乗降設備部分も含め、足元には十分注意させる。
ハ 展帆中、風向・風速の急激な変化に対応して操帆する場合には、同時に観客の安全な誘導と的確な指示をして、事故のないようにする。
 
(2)作業者の注意事項
イ 作業は、確実な手順と動作を守り、鋭い注意力をもって、事故を未然に防ぐこと。
ロ 服装は、動きやすいものとし、安全帯とヘルメットを装着する。履物は、底の薄い運動靴等作業に適当と認められるものとする。
ハ 高所での作業者は、使用する工具には全て細索を取り付け、絶対に物を落とさないように注意する。特に、携帯電話・時計・手帳等直接作業に必要ないものは持たない。
ニ 高所作業時は、必ず安全帯を使用し、特にヤード上では足をフートロープに両手はセフティロープをしっかりつかみ、安全帯は確実にバックロープに取り付ける。(ゴンドラ作業時においても安全帯を確実に使用する。)
ホ 下で作業する者は、足元を注意するとともに、上部での作業者の動きに常に注意し、その真下に入らないようにする。
 
(3)乗船停止及び立ち入り禁止区域
イ 展帆(セット)及び絞帆(ホールアップ)の作業中は、乗船を停止し立ち入り禁止区域への立ち入りを禁止する。(乗船停止場所と立ち入り禁止区域は別紙に示す。また、船内においては、トラロープにて区域を明示する。)
 突風強風等、緊急の時も同様の措置をとることとするも、微調整のための操帆時は指揮者の判断と指示によるものとする。
 
(4)人員配置
イ 人員配置に関しては、現場に直接携わる人員27名(使節船協会・協力業者)を配置し、作業及び監視を行う。ただし、作業時には全体指示管理に3名、船内誘導監視に4名(作業範囲の4隅に各1名)、船外誘導監視に3名を配置する。また、展帆保持時には、全体指示管理に2名、船内誘導監視に6名(船首楼甲板・遮浪甲板及び船尾楼甲板のそれぞれ両舷に各1名)、船外誘導監視に3名を配置する。(また、船外誘導監視者は、落水者の監視対応も行う。)その他の者の待機場所は、サン・ファン南側の待機所とする。
 
(5)連絡方法
イ 総括作業責任者(又は副)・指揮者及び各作業責任者(係留・乗降設備・展帆)は、それぞれ連絡用トランシーバーを所持する。また、待機所にも設置し、待機班の長がこれを管理する。また、甲板上には、ハンドマイクを設置し、作業指示等にこれを使用する。
 
展帆スケジュール
平成16年10月10日(日)・11日(祝)
8:00  作業要員全員配置につく。
ミズンセール、メインセール、フォアセールのガスケットを取り外し、ホールアップ状態にする。
8:30  ミズンセール、メインセール、フォアセールをセットする。
セット終了後観客乗船開始。
セット中観客の安全監視を行う。
風向・風速によりセール、ヤードの調整操作を行う。(ただし、操作は、指揮者の指示に従うこと。)
係留索・乗降設備の安全監視を行う。
15:00 各セールをホールアップする。
ロバンド、ガスケットにより仮メイクファーストの状態にする。(その後の風速を予想し、しっかりととめる。)
18:00 後かたづけ
 
サン・ファン・バウティスタ係留配置図及び乗船停止位置・立ち入り禁止区域
 
 







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