9/6(月) ミヨシと敷きをニイで補強
補強材のニイ(大工はニーと呼ぶ)をミヨシと敷きの接合部内側に添えボルト締めで補強する。
(トモジキ製作と取り付け)
船底の主をなすシキ(舳敷)に対し、コシアテ(腰あて)から船尾にかけての船底をトモジキと呼び区別する。「トモジキ」は「トモ」とも呼び、最大幅80センチ、長さ222センチで最後尾のトダテ(戸立)接合位置では71センチの幅となる。材料はオモジキと同様、杉の2寸5分板を用い、ホゾ継ぎ用の余分寸法(8分)を取って切り出す。ホゾはオモジキ側が1寸×8分の凹に対し、トモ(敷)側は同寸法の凸型に加工する。細工を行うとミヨシと同様図面上の勾配(最後部で38センチ持ち上げる)を取りながら継ぎ目に透き間がなくなるまで擦り合わせ(鋸)を行い土台と支柱で固定して裏からカスガイ止めする。
水押(ミヨシ)と敷(シキ)の補強
敷とトモ(トモジキ)の取付
9/7(火) ナカダナ(根棚)の組み合わせ
(棚材作り)
1寸2分の杉板3枚を根の方向と先が合うようにして継ぎ、中にもう1枚の板を挟み必要な幅が墨取りできる広い板を作る。
必要な長さである12メートルの部材の隅に接着面となる直線を墨打ちして切り出し、それに1尺間隔で釘位置を記し、合わせる板の交互から6寸カイオレで縫い合わせる。接合する木口はシキ材接合と同様、鋸による擦り合わせ・木口の殺し作業を行い、ツバノミによる釘孔明けを行っておく。
作業は板面を揃えるため当て木をしてキリン(万力)で締め上げて行い、釘はノシロでしっかり打ち込み、木栓による埋木で仕上げる。
こうして幅の広い板が仕上がると寸法の墨を入れシナイ(桟定規)をあてカーブを含めた切り出し線を描き、丸ノコで切り出す。
ナカダナの組み合わせ(部材作り)
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