シキ・ミヨシ寸法(単位センチ)
クギマの取り方 釘穴の開け方とツバノミの使い方
(オモジキ完成)
最大幅80センチ×長さ6.58メートル・ミヨシ付け根幅33センチが仕上がる。
7/25(日) トモジキの製作
製作段階はシキ(2寸5分厚)が仕上がっていて、ミヨシ、艫ジキは製作途中。ミヨシ、トモジキは木の乾燥がまだ足りないので、盆明け(8月20日)まで作業を中断し材料の再乾燥を行う。
8/21(土) 建造作業再開。
9/3(金) シキ側面加工
図面に基づき全長658センチ、最大幅80センチ、ミヨシ付け根幅33センチのシキ(舳敷)が出来上がると、ナカダナ(根棚)・ミヨシと接合する部分の木口にそれぞれの勾配を拾い、その傾きで切り込みを入れる。切り込みは1尺おきにナカダナの傾きに応じて勾配を写し取り、シキの側面を鋸でしゃくったあとヨキではつり、ミゾカンナで仕上げる。ミヨシの接合部も同様にミヨシを受けるように切り込みを作る。その後クギ孔を掘っておく。
こうして仕上がったシキを、角材を水平に置いた盤木にのせ、舳と艫の開き場(コシアテ)位置で天井から支柱の丸太で押さえ固定する。
敷(シキ)の据付状況
9/3(金) ミヨシの製作
シキと同様の板厚2寸5分の桧板を2枚合わせ、長さ204センチ、先幅69センチ、付け根33センチの台形にバンドソーで切り出して作る。板の継ぎ合わせは7寸カイオレを用い1寸間隔で左右から縫い、接合面は中目ノコで擦り合わせたあと木口をゲンノウで殺しツバノミでクギ孔を明けてから行う。そしてシキに取り付く部分はV型に加工し、固定用の船釘(7寸カシラ)を打ち込むための釘孔をシキ継ぎと同様の作業で行っておく。
9/4(土) ミヨシ(水押)と敷きの仮付け
仕上がったミヨシをロープで吊り下げながら、ミヨシ勾配の8寸3分(1尺で8寸3分上がる)まで持ち上げて仮付けし、鋸を使って擦り合わせして取り付け部分の密着性を微調整する。傾き、噛み合わせの確認が済むと下からの支え(柱)と左右からの桟打でミヨシを固定し、いよいよ船釘での本付けにかかる。
釘は7寸(21センチ)カシラ2本を用い、ノシロ(釘締め)でしっかり固定する。
水押(ミヨシ)取り付け
○水押(ミヨシ)取り付け
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