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3. 会議の概要
3.1 会議の名称
和文名:2004年 第57回 国際溶接学会年次大会
英文名:2004 the 57th Annual Assembly of the International Institute of Welding
 
 IIWで標準化されている日程・内容に準じて運営しました。
 
(1)全体スケジュール
 
月日 午前 午後
7月11日(日) 理事会 総会・開会式 歓迎レセプション
7月12日(月) 技術委員会 等 技術委員会 等 ティピカルイーブニング
7月13日(火) 技術委員会 等 技術委員会 等  
7月14日(水) 技術委員会 等 技術委員会 等 バンケット
7月15日(木) 技術委員会 等
国際コンファレンス
技術委員会 等
国際コンファレンス
ポスターセッション
理事会懇談会
7月16日(金) 国際コンファレンス
理事会
国際コンファレンス  
 
 一部の技術委員会は7月10日(土)から開催されました。
 会議に併行して, テクニカルツアー・ツアー・同伴者行事を開催しました。なお, 会議での使用言語は英語で, 同時通訳は行いませんでした。
 
(2)各委員会・スタディーグループ
 大会前日の7月10日から委員会のワーキンググループ会議が開始され, 連日各委員会・スタディグループが同時並行して精力的に開催されました。本大会の各委員会などにおきまして, 114の決議が採択されました。また, 57件がIIWの機関誌である“Welding in the World”に掲載されることが推薦されました。
 
(3)国際コンファレンス
 7月15日〜16日の2日間にわたって「自動車, 船舶, 航空・宇宙機器などにおける溶接技術の展望」をテーマに, 約350名の参加者の前で, 8件の記念講演・キーノートレクチャーと31件の発表が行われ, 活発な討議が行われました。記念講演はHoudremon Lectureとして柘植氏から「日本の製造業の21世紀の使命」を表題とした講演が行われ注目されました。
 
(4)ポスターセッション
 7月15日の午後にポスターセッションが開催され, 40件の発表が行われました。若手の技術者の研究内容の発表を中心に, 活発な意見交換が行われました。
 
(5)テクニカルビジット
 
7月12日(月) 三菱重工 午前コース 37名 午後コース 25名
川崎重工 午前コース 13名 午後コース 26名
7月13日(火) 日立造船 午前コース 23名 午後コース 24名
ダイハツ工業 午前コース 20名 午後コース 19名
7月14日(水) 松下電器グループ 午後コース 26名
7月15日(木) 大阪大学 午後コース 47名
合計 260名
注:当初参加者数が25名未満の場合には中止としていましたが, テクニカルビジットは大会を構成する重要な要素であることから, 参加者数が充足されなくても実施されました。
 
(6)開会式・歓迎レセプション
 開会式は大阪国際会議場のメインホールで開催されました。IIW会長挨拶・組織委員会委員長挨拶・大阪府副知事挨拶に続いて, 各表彰が行われました。開会式後には日本文化の紹介として, 琴と日本舞踊が紹介されました。
 歓迎レセプションは大阪国際会議場の10階会議室において立食形式で開催され, 開催地を代表し実行委員長と大阪市長から挨拶がありました。又, 大阪市のご好意により今宮戎神社の福娘5名に参加いただき, 福娘の歓迎挨拶の後, 樽酒割りで歓迎レセプションは開始されました。開会式・歓迎レセプション共, 約300名を越す参加がありました。
 
(7)ティピカルイーブニング
 各国の文化的な紹介を含めた立食形式の集まりを行うことが通例となっており, 7月12日(月)に太閤園でジャパニース・サマー・フェスティバルと銘うってティピカルイーブニングが開催されました。日本庭園から入場し, 日本のお祭りを模した輪投げ・射的・風船掬いなどの催しと, 焼きそば・たこ焼き・糸飴などの日本の露店風な食事を楽しんでいただきました。又, 三味線などの音楽の紹介があり, 最後に輪になって盆踊りに参加していただきました。参加者総数は約500名で全員の方々に団扇が配布されました。
 
(8)バンケット
 大阪国際会議場に隣接するリーガロイヤルホテルの光琳の間におきまして, 7月14日(水)に約570名の参加を得て開催されました。IIW会長挨拶・組織委員長挨拶・次期開催国の挨拶に始まり, ウクライナのパトン研究所によるレディーズ賞の授与が行われるなど, 盛会で懇親を深めることができました。
 
(9)理事会懇談会
 7月15日(木)に理事会メンバーの方々の懇談会が開催されました。
 
(10)ツアー
 
7月12日(月) 京都 終日コース 33名
7月13日(火) 奈良 終日コース 47名
7月14日(水) 京都 終日コース 42名
7月15日(木) 明石・姫路 終日コース 43名
7月16日(金) 有馬温泉 終日コース 34名
合計 199名
 
(11)同伴者プログラム「日本文化セミナー」
 (財)大阪国際交流センターのご好意により日本文化の紹介が行われました。セカンドサーキュラー配布後の追加プログラムとして7月14日(水)に実施されました。参加者実績は, 茶道=5名, 着付け=2名, 生け花=6名, 折り紙=6名の19名が参加しました。
 
(12)ISO
 IIWの年次大会に同調して, ISO/TC44の会議が大阪千里のライフサイエンスセンターで開催されました。開催されました会議は次の通りです。
 
ISO/TC/44/SC7(溶接用語・記号):7月16日
ISO/TC/44/SC7(溶接要求事項の統一):7月17日
ISO/TC/44/SC7(溶接の承認事項):7月19日
ISO/TC/44/Plenary(溶接):7月20日〜21日
 
(13)国際ウェルディングショー
 IIWの年次大会と並行して, 7月14日(水)〜17日(土)に「インテックス大阪」において, (社)日本溶接協会と産報出版(株)共催による恒例の「ウェルディングショー」が開催されました。大阪大会としては過去最高の185社・団体が出展し, 海外からも20カ国97社が参加しました。来場者は国際溶接学会年次大会の同時開催もあり, 約6万人を数えました。
 
 世界的な景気の伸び悩みと国内景気不振による関連産業の不振の影響から, 国内外共に参加登録者数の減少が懸念されましたが, 国内各方面のご協力と海外の日本に対する関心の高さから, 国内349名, 海外396名, 合計745名の参加登録者数となりました。
 なお, 日本での開催ということで, 東南アジアの溶接技術に関する発展途上国を招聘し溶接技術の普及を図る目的から, フィリピン・ベトナムから4名を招聘しました。また, 招聘対象国として検討しておりましたマレーシアが, 新たな会員国として認められました。
 
  国内 海外 合計
一般登録者 252 282 534
学生登録者 29 5 34
国際コンファレンス登録者 49 24 73
同伴登録者 19 85 104
合計 349 396 745
 
各国別の参加登録者数は
 
国名 一般 学生 国際コンファレンスのみ 同伴者 合計
オーストラリア 10   1   11
オーストリア 8     5 13
ベルギー 3       3
ブルガリア 2       2
カナダ 7     1 8
中国 10   8 2 20
クロアチア 2 1   1 4
チェコ 5     4 9
デンマーク 4     1 5
エジプト 1       1
フィンランド 9   1 1 11
フランス 23     1 24
ドイツ 34     5 39
ハンガリー 5     2 7
インド     2   2
インドネシア     1   1
イラン 2     1 3
イタリー 8       8
日本 252 29 49 19 349
韓国     9   9
マレーシア 2       2
オランダ 7 1 1 1 10
ニュージーランド 1       1
ノルウェー 4     2 6
フィリピン 2       2
ポーランド 3       3
ポルトガル 6     1 7
ルーマニア 2       2
ロシア 12     9 21
セルビア モンテネグロ 2     2 4
シンガポール 2     2 4
スロバキア 9     2 11
スロベニア 4 1   1 6
南アフリカ 2       2
スペイン 1   1   2
スウェーデン 16 1   4 21
スイス 4     5 9
タイ 1       1
イギリス 16     5 21
アメリカ 37 1   23 61
ウクライナ 14     4 18
ベトナム 2       2
合計 534 34 73 104 745







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