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稚魚の放流
 香川県地区小型船安全協会は、水産資源の保護と育成、地域住民との交流を目的に、平成8年から毎年県内各地で「稚魚放流」を実施しており、平成16年6月3日、東かがわ市与田川付近海岸で9回目の「稚魚放流」を行いました。
 今回は香川県東かがわ市立三本松幼稚園児46名に加え、高松海上保安部次長、東かがわ市総務部長・教育長、東讃漁業組合理事も応援にかけつけ、会場となった砂浜には父兄など90人余りが集まり、ヒラメの稚魚3,000匹を放流しました。
 
 
大きく育ってね!
 
 バケツの中を元気に泳ぐヒラメの形をした稚魚を見て、子供たちは取材に来たテレビ局や新聞のカメラに戸惑いながら、歓声をあげ、そっと海に放しました。
 澄んだ海の中、プルプルと泳ぎながら除々に沖に行くヒラメの赤ちゃんに「大きくなってね。」などと成長を願っていました。
 最後に「水の事故に気をつけて下さい。魚がたくさん住めるよう、海をよごさないで下さい。」という問いかけに、園児達は「は〜い、わかりました。」と大きな声で答えました。
 「稚魚放流」の模様は、毎年テレビ、新聞に取り上げられています。
 
 当協会の事業活動は各地区小型船安全協会事務局の多大なご協力・支援により運営されておりますので、地区小型船安全協会事務局及び指導・協力をいただいている海上保安部のプレジャーボート等の安全対策担当者を順次ご紹介させていただきます。
【事務局】
 
岡山県西部地区小型船安全協会
事務局のご紹介
 
橋本事務局長
 
 岡山県西部地区小型船安全協会の事務局長と主任海上安全指導員を拝命している橋本典治でございます。
 昭和52年の瀬戸内海小型船安全協会岡山県西部支部発足と同時に役員に就任し、昭和60年に(社)瀬戸内海小型船安全協会が設立され、岡山県西部地区小型船安全協会と名称が変更された時期に前任の妹尾諭氏から事務局長を引継ぎ現在に至っております。
 私は白壁の町並みを残す美観地区と日本有数の石油コンビナートを擁する倉敷市の南東部の児島地区で自動車のシートベルト及び各種繊維、細巾織物、染色整理、加工をする(株)カラーメイド杉屋を経営しており、事務局も社屋内に在ります。平成11年からは当社員である浜野に小安協事務を担当させております。
 船舶事故、水難事故はちょっとした気の緩みが大きな事故を引き起こす原因につながり、生命の危機に直結する場合があります。最近のプレジャーボート等の運転者の中には技術・知識・マナー等に問題がある方も多くあり、小型船舶の安全への課題が山積みしています。
 このため、今年は水島海上保安部の指導のもと、講習会の実施や広報紙による啓蒙など、あらゆる機会をとらえて安全に対する認識を新たにしていくことを重点目標とし、海上クリーン作戦や海洋浄化の意識づけにも引き続き力をそそいでいきたいと考えています。
 昨年の台風による高潮により会社も大きな被害を受け、又、ボランティアとしての小安協活動も新会員さんの募集や事務処理に苦慮していますが、当地出身の闘将星野前タイガース監督に倣い前向きに活動することとしていますので、会員の皆様よろしくお願いいたします。
 
水島海上保安部担当者からの一言
 
水島海上保安部
古谷専門官
 
 平成16年10月1日付けで水島海上保安部航行安全課専門官に就任しました古谷でございます。前任地の第六管区海上保安本部交通部安全課では(社)瀬戸内海小型船安全協会を担当させて頂いており、会長を初めとして事務局長他役員の方々には大変お世話になりましたが、改めまして、この広報誌「せとかぜ」を通じ御礼申し上げます。
 また、水島海上保安部では岡山県西部地区小型船安全協会担当することとなりましたので、会員の皆様には引き続きよろしくお願いします。
 さて、転勤は公務員の宿命であるため、皆様と親しくなった頃にはお別れをするという繰り返しで入庁後、30年近く六管区で勤務して参りました。皆様方との関わりについて、一部の方から「腰掛程度」とか「一時的なもの」とのご批判もございますが、気持ちは「海をこよなく愛する」と言う点で皆様と何ら変わることはないと自負しておりますので、今後とも岡山県西部地区小型船安全協会の会員の皆様のみならず、その他の地区会員の皆様とも末永くお付き合いをさせて頂ければ幸甚です。







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