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琵琶湖岸を走る鉄道ローカル線の活性化に関する調査 報告書

 事業名 海岸線のローカル線を活用した地域交通の促進に関する調査
 団体名 関西交通経済研究センター  


「エコ交通」の理念の発信強化
 県民に対しては、「環境こだわり県」として古くから環境保全の取組を行ってきた県民性の自尊心に訴えるなど、「公共交通機関=人と自然に優しいエコ交通」としての利用促進の呼びかけを、さらに強化して進める。
 
<施策>
・マスメディアや広報紙を通じた発信
・啓発冊子の発行
・啓発イベントの実施
 
 
「エコ交通」の実証実験
 環境に優しい「エコ交通」の実体を示すものとして、新たなルートで「エコバス」の運行を実証実験として行うことなどにより、利用者の増加を図ると共に、パブリシティ効果により、「エコ交通」に対する一般の認知度向上を図る。
 
<施策>
・「びわこ横断エコバス」の継続運行
*「びわこ横断エコバス」は、JR守山駅とJR堅田駅を最短で結ぶ交通機関として、平成16年10月より、「琵琶湖横断エコ交通推進協議会」によって運行されている。バイオディーゼル燃料を用いたバス車両を使用するなど、環境に優しい「エコ交通」の理念を利用者などに示すものとなっている。
「琵琶湖横断エコ交通推進協議会」・・・滋賀県、大津市、守山市、志賀町、滋賀運輸支局、滋賀県バス協会、JR西日本京都支社、近江鉄道、江若交通、で構成。
 
 
<考え方>
・鉄道の活性化のためには、日常の利用促進とともに、観光誘客による効果も高い。
・沿線には、琵琶湖をはじめ、多くの歴史文化資源、自然資源など、多くの魅力的な地域資源が集積している。
・鉄道と観光施設等の連携により、魅力的な観光商品を企画し提案することにより、観光客の増大を図る。
・多様な資源を活用し、広域的な観光ルート開発と情報発信により、特に鉄道利用者の比率の高い中長距離からの観光誘客を図る。
 
<検討方向>
・関連する各主体の連携強化による観光情報発信の強化により、誘客を進める。
・鉄道と観光施設等を組み合わせた商品やイベントなどの取り組みをさらに強化する。
・「エコツーリズム」の展開を進め、環境に優しい「エコ交通」を活用した観光を推進する。
 
[地域資源の活用]
 調査対象路線の沿線には、県下で第2位の入込観光客数のある多賀大社や国宝の彦根城をはじめ、紅葉で有名な湖東三山や永源寺、近江八幡の八幡堀や水郷巡り、陶芸の里信楽など、滋賀県を代表する観光地が集積している。また、長浜から大津に至る琵琶湖の東岸は、平野に面して長い湖岸線を有し、観光船が発着する港や水泳場など親水性の高い拠点が多く、琵琶湖観光の中心となっている。
 これらの地域資源は、それぞれ単独でも十分魅力的なものであるということが出来るが、近郊からの日帰り需要ではなく、中長距離からの誘客を図るためには、資源間を組み合わせることによる新たな魅力の創出や、京都など周辺の観光地とも連携した広域的な周遊ルートとして開発していくことが必要である。
 また、観光情報の発信に際しても、個々の施設や事業者が単独で進めるには限界があることから、事業者間の連携や地域が一体となって進めることが必要である。現在も、JR各社と地域の観光関連団体等が連携して観光キャンペーンを実施するなどの取り組みが行われているが、このように目的地である観光施設とアクセス手段である交通機関の連携は特に重要であり、今後さらに充実させていくことが必要である。
 
[取組例]
 
各主体の連携強化による商品開発と誘客情報の発信
 現在行われている、JR各社と地域との連携による観光情報の発信や、鉄道事業者と施設とのセット券の販売など、様々な主体との連携をさらに強化し、観光誘客にむけた情報発信を進める。
 
<施策>
・「ぐる〜っと びわこキャンペーン」などの継続実施と強化
・「びわこ京阪奈フリーキップ」などの割引切符の通年実施
・ローカル鉄道と湖上遊覧、観光施設など複数の施設等を組み合わせた商品の充実
・京都など周辺地域との連携による広域的な観光情報の発信
・中部圏・首都圏への情報発信にむけたJR東海との連携強化(詳細な地域情報の提供、等)
・旅行会社とのタイアップ
 
 
駅などの拠点での観光情報提供の強化
 鉄道を利用して来訪した観光客に対して、駅から自転車や徒歩で散策できるよう、観光施設や飲食・物販店の紹介、イベント・行事の情報など、周辺の詳しい各種観光情報を、様々な手段で提供する。
 
<施策>
・周辺の観光マップや観光ガイドチラシの備付
・観光案内板の設置
・観光ボランティアガイドの配置
・携帯インターネットによる情報提供
 
多様な観光ルートの開発
 調査対象路線の沿線を中心に、県内の豊富な資源を有機的に組み合わせることにより、多様で魅力的なルートを開発し、観光誘客を促進する。特に、観光客による鉄道利用促進のためには、中長距離からの誘客が効果的であることから、中京圏や首都圏などから新幹線等を利用して米原駅やびわこ栗東新駅を出入り口として滋賀県へ来訪するルートを中心に開発を進める。
 (ルート案を(5)に示す。)
 
エコツーリズムとしての取組
 エコツーリズムは、「資源の保護」と「地域の活性化」、「観光振興」の3点を融合した新しい観光形態である。滋賀県においても、各地で様々なエコツーリズムの取り組みが行われており、県の観光施策の柱として推進の気運が高まっている。
 滋賀県らしいエコツーリズムの取り組みは、豊かな自然資源の観察や各種体験、環境学習などのプログラムを整備することと並行して、環境に配慮した宿泊施設や「エコ交通」の利用など、観光行動において環境を意識したものとする事が考えられる。
 
<施策>
・環境学習プログラムの整備
・各地でのエコツアーの実施
・環境に負荷を与えない観光行動のルールづくり
・「エコ交通」を利用した観光ルートの整備
 
<環境学習船「うみのこ」の活用>
 滋賀県では、県内の小学5年生全員を対象に、学校教育の一環として、湖上に浮かぶ学習船「うみのこ」による航海体験学習事業を実施している。1年間の航海プログラムで、県下の全小学校が順番に参加している。
 1泊2日の湖上航海を通じて、湖水の調査をはじめとする環境学習や、集団宿泊を通じていろいろな地域の友だちとの交流や友情を深めることなどをねらいとした様々な取り組みが行われている。
 なお、現在は県内の小学生だけで船舶の年間スケジュールがいっぱいのため、今後、県外の教育旅行団体誘致や、一般向けのエコツアー実施を進めるためには、新たな船舶の確保が必要になる。
 
「うみのこ」
(びわ湖フローティングスクールHPより)
 







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