(2)複線・複々線化
次にやりましたのは、複線、複々線化です。このグラフは(図3)複々線化した延長ですね。路線・距離の延長ですね。JR東日本が一番多い、ついでJR西日本。私鉄では東武鉄道が複々線化に熱心に取り組んだわけです。
複々線化すると、混雑率がものすごく低下して、複線化は混雑緩和にものすごく貢献しています。スピードアップにもかなり貢献しています。
図3 1-2 複線、複々線化
図4
福岡都市圏
図5
北九州都市圏
(3)相互直通運転
さらには相互直通運転。相互直通運転の目的はターミナルの混雑緩和が第一だろうと思います。
東京でいうと、東京、新宿、池袋、渋谷とかいうのは朝、郊外列車で運ばれてきた人が溢れて大変だったわけですが、そういったものを少し緩和しようということで、手前の所で地下鉄と相直(相互直通)するということをやったわけです。もちろん乗換え抵抗の軽減ということも重要な目的でありました。
1960年、東京の京浜急行と東京都交通局1号線(浅草線)と京成電鉄ということで相直しました。京成はこの時、昔の狭軌から標準軌に改軌して相直したわけです。
大阪、名古屋もしたわけですが、名古屋はやや相直が遅れたわけです。
それから地方の大都市では、やはり福岡ですね。福岡は、JR筑肥線の原線を一部はがして相直したということで非常に高く評価されるということです。
福岡は、1980年以降でJR筑肥と相直した、この路線ですね、この線はすごくいいと思います。空港があって、新幹線の駅があって、都心があって、郊外に東西に延びているという路線でありますし。
それから新幹線でも新駅を作って日常交通を運んでいるという、全国でも例をみないような工夫もしています。
北九州は、モノレールを選択したわけであります。確か私の記憶では計画としてもう1路線位あったような気がするんですけれども、現在はこのような形になっております。
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