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奄美群島における静脈物流ネットワークのあり方に関する調査研究 ?報告書?

 事業名 奄美群島における静脈物流ネットワークのあり方に関する調査研究
 団体名 九州運輸振興センター  


(7)家電リサイクル事業者
1)廃家電(4品目)の輸送に関する問題点等について
 集荷、一時保管、海上輸送に関する問題点として、コストの高さがあげられている。一時保管場所に関しては、場所の不足や一部が雨ざらしになっていることが指摘されている。
 
島名 集荷に
関する問題点
一時保管場所に
関する問題点
海上輸送に
関する問題点
本土での輸送に
関する問題点
競合する
輸送ルート等
奄美大島 - 収集運搬料金がリサイクル料金と同等ぐらいなので、高額になり消費者の負担がかかる。 収集運搬料金がリサイクル料金と同等ぐらいなので、高額になり消費者の負担がかかる。 - -
- - 輸送料が高い - -
廃家電の引取だけの依頼が多い - - - -
運賃が高くつく - - - -
- 高い - - -
沖永良部島 - 委託業者が、まとめて島外へ搬出するため、保管場所が家電で、いっぱいになり、置き場所がなかったりするので困る。 - - -
- 業者に委託 業者に委託 業者に委託 業者に委託
与論島 なし 一部雨ざらしになる。 コストが高い コストが高い なし
 
2)奄美群島の世界自然遺産登録に向けての意見について
 世界自然遺産登録にむけて、まず自然の保護に取り組むべきであるという意見があげられている。
 
島名 回答
奄美大島 今以上に自然を壊さないようにすること。
自分達島内に住んでいる者が見るとあまり自然が残っていない。海の「サンゴ礁」破壊。山の開発(道路が多い)
徳之島 奄美群島の世界自然遺産登録は早く実現できるよう願っている。またそのように活動もしているつもりだ。自然をもっと保護してほしかった。
奄美の貴重な動植物を是非守ってほしい。
与論島 登録の方法や内容、意義についての知識はないが、今の開発や保全のあり方では意味をなさないのではないか、行政からもって無秩序な開発を行っているとしか思われない。本物の環境保全は地域の産業育成に必ず結びつくものと思っている。公共工事のあり方について根底から考え直すべきと思う。この事があって自然遺産登録の意味もあるのではないか。
 
3)市町村、鹿児島県、国への要望について
 島内に処理施設を設置して欲しいという要望や、輸送費を補助して欲しいという要望などが寄せられている。それらの理由としては、輸送費の高さがあげられている。
 
島名 回答
奄美大島 ・消費者の料金負担を安くする。
・離島のため、海上輸送が必然的に運賃がかさむため、電機商組合のほうから県や市に、リサイクル工場を名瀬市に設置するという案がでていながら、行政(名瀬市)は、予算が取れないと言い訳をして、いまだに話がまとまらず、平行線のままである。離島のハンディは、本土の倍であり、格差は、住民にしわ寄せがくる。
・海上輸送料が高いので、地元で処理できるようにしてもらいたい。
・鹿児島県までの運搬料金(船)が高く、4品目を処分させずに、自宅の倉庫や土地に設置している人が多い。島内に処分場を作って欲しい。
・廃家電の解体場を奄美に建設してほしい。
・輸送料金が県本土に近づくよう要望する。
・不法投棄が多い。
・輸送料金を安くして欲しい。
沖永良部島 ・離島ということで、海上輸送量が高い。輸送料が安くなる方法をご要望したい。
・冷凍冷蔵庫の運搬費が高い。250l以上が12,000円、250l以下が10,000円
・離島は輸送代が高い。
徳之島 ・離島であるがゆえ船運賃まで払わされるのは納得できない。
・本土並の料金を希望する。
・電商組合で港湾輸送業者間で入札を行った結果、以前よりは運送料は安くはなったが、本土との価格差を考えるとお客様にかなり負担がかかっていると思う。
・行政で補助金が出れば助かる。
与論島 ・全国一律の料金にすべきではないか。
・廃棄品(家電、電化製品、車両、機器類)全てに対応できる制度や施策を構築してほしい。
・回収率を高める対策を講じてほしい。
・4品目を直接輸送しないで、一時処理してまとめて輸送し、コストを下げて欲しい。
 
4)自由意見について
 島内における廃家電の処理の促進を求める意見や、輸送コストを低減させるための制度の確立を求める意見があげられた。
 
島名 回答
徳之島 最近は、引取商品(テレビ、冷蔵庫、クーラー、洗濯機)がありません。
奄美大島 現在、名瀬市には、クリーンセンターがある。リサイクルが始まる前は、ここでエアコン、冷蔵庫等のガス回収もやっていたので、一時保管場所として利用し、解体までここでやれるようにすれば、消費者および小売店も助かると思う。(国、県、自治体、メーカーの協力で)
廃家電をそのまま輸送するのではなく、再商品化する部品だけ取り出して送るのは?その手間賃と部品をはずしたあとの家電の処理と再商品化する部品の輸送代金と、そのまま輸送する金額とどちらが客に負担をかけないか?
与論島 外海離島の宿命的な高コスト体質を県や国はどれほど理解しているか。交通,運輸をはじめ医療、出産、育児など離島における生活コストと就業機会の希薄さなど厳しい状況にある。離島においては現金収入の機会が少なく、本土と同じ経済レベルで介護保険など社会福祉負担を背負うことは離島での人の生活を脅かすものである。しかも廃家電など本土の視点で制度を作り外海離島の島民には別の高額な負担を強いている。離島の状況を無視した制度である。本土並みの負担で出来るよう早急に改正してほしい。また、様々な島内業界は暗黙のカルテル(1人だけ安く商品を提供したり販売したりできる社会にない同族、血縁、地縁に縛られ経済競争が阻害される社会環境にある)の状態にあるなど、島内の消費者は様々な内外の影響を受け厳しい状況にさらされているのが実状である。与論ではこのような話がある。土地の境界争いである。名瀬市や鹿児島に会社のある人(金持ち)がわざと隣接地の境界(地積調査が済んでない頃)を超え境界を主張するのだ。後は裁判を起こすわけである。土地代の何倍もかかる裁判を起こされたのでは勝負は目に見えている。裁判を受ける権利も起こす権利も閉ざされているのが離島に住む住民である。このような制度や法律が出来るたびに離島への投資を考える企業も個人も減少することはあっても増加することはない。国はIT国家建設と騒いでいるが、その前に改正すべき制度や法律が山ほどあるのではないか。例えば与論島で廃車届けをするためには町内の整備工場に手数料を支払う必要がある。ナンバープレートは代理人に委託して届けなければならず郵送では受付けてくれないからだ。(これは他の県で判例も出ているようである。)他の許認可申請や失業保険の手続のため、交通違反の指導を受けるため他の島や鹿児島に旅行しなければならないなど離島での生活は大変高コストを支払わされる。回収率を高めることは環境へ貢献するばかりではなく再処理業者にとっても原料の確保の視点からも良いと思う。回収率を高める方法としてはデポジット制度を早急に導入すべきではないか。基本的に全ての商品(家電製品はもちろん例えばユンボやブルトーザー、船舶にも)にデポジット制度を導入すべきではないか。生産者がその回収にも責任をもたせる制度をそろそろ考えてもいいのでは。京都議定書にあるなど二酸化炭素排出に一定の制度を設けているように、生産品にも環境コストを勘案した似たような制度を作られたらいかがでしょうか。
2〜3万円以下の電気製品がほとんどで修理より、買い替えたほうが安くなる方が多い。以前より、短寿命なようで、リサイクルはするが、短命な製品が多い。ネットオークションでは、コンピュータ部品等が凄い勢いで増えている。家電が壊れた場合、処分場行きにさせず、部品を流通させ、もっと寿命を長くさせたほうが良い。処分場にある多数の廃家電を部品を取って再生すると、少なくとも3分の1は生き返ると思う。
 
 本節では、ヒアリング調査から得られた関係者の意向を整理する。
 
(1)港湾運送事業者(名瀬港、4社)
 港湾運送事業者は、使用済自動車等の取り扱いを、基本的に新たな上り便の貨物として期待、歓迎されている。
 使用済自動車の持込みは増加しており、使用済自動車を取り扱うことによる港内、船内の油汚れが問題として指摘されている。周辺住民からのクレームや景観等の問題も発生しているが、後者については、佐大熊地区への移転で一応の解決が見込まれている。
 他に港内での問題として、港内の汚さが指摘されている。荷主による梱包材等の放置、港湾運送事業者への押しつけもあるが、港湾運送事業者による努力の必要性も言われている。
 島内の放置自動車の一掃の必要性とともに、島民の環境意識の向上の必要性が強く指摘されている。
 
表−3.2.1 港湾運送事業者(名瀬港)の主な意見
項目 概要
使用済自動車 ・ 近年、取扱量が増えている。今後も増えるだろう。
・ 基本的に、港湾貨物の取扱い増加として歓迎する。
・ 廃車を個人が港湾に持ってくることも増えた。
・ オイル抜きしていない使用済自動車が持ち込まれ、油が海に流出することがあり、海上保安庁から警告されることがある。
・ 観光振興を目指す奄美として、放置自動車の解消が重要だ。協会で運動を始めてもよい。
廃家電 ・ 廃家電等の取扱いは業者間の競争があり、料金が低下している。
名瀬港 ・ 廃車の山や金属スクラップに対し近隣住民からクレームがくることもある。景観的にも好ましくない。
・ 貨物を取りに来た荷主が梱包材等を放置し、その処理を港湾運送事業者に押しつけている。
・ 港湾運送事業者も自分の職場である港湾をもっときれいにすべきだろう。
・ 港湾運送事業者3社が佐大熊地区に進出する。ヤードの狭さの問題は解消する。
・ 佐大熊地区に移っても、フェリーはそのままであり、フェリーで運ぶ廃棄物等は本港地区で扱うことになる。
島のクリーンアップ ・ 島のクリーンアップは、リサイクル資源を輸送するという港湾・船舶輸送と結びついている。
・ 島民の環境意識は高くない。今後は高めていく必要があろう。
資料:ヒアリングにより作成







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更新日: 2019年7月13日

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