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(2)埋立処分施設
 一般廃棄物の埋立処分施設(遮水工及び浸出液処理設備を備えた最終処分場)は、奄美大島(名瀬市)、徳之島(伊仙町)、沖永良部島(和泊町)に整備されている。加計呂麻島、請島、与路島、喜界島及び与論島には、整備されていない。
 
図−1.1.17 埋立処分施設の設置状況
注:瀬戸内町は大島地区衛生組合に加入しておらず、同組合に委託している。
資料:鹿児島県「鹿児島県の一般廃棄物処理」(平成16年度)
 
表−1.1.13 埋立処分施設の概要
設置
主体名
施設
所在地
埋立内容物 埋立
開始
及び
終了
(予定)
年月
埋立
面積
(m2
全体
容量
(m3
13年度
末残余
容量
(m3
13年度
末埋立
容量
(m3
能力
(m3/日)
処分方式
可燃物 不燃物 残渣 その他
大島地区
衛生組合
名瀬市大字有屋字井野1594-1   H9.4〜24.3 16,400 146,000 119,088 5,985 115 凝集沈殿・砂ろ過
沖永良部
衛生管理
組合
和泊町瀬名東山1144   H10.4〜26.3 4,700 27,500 19,500 2,030 35 生物処理・凝集沈殿・活性炭吸着
徳之島
愛ランド
広域連合
伊仙町目手久字尾浜1412     H15.4〜29.3 5,560 29,600 29,600   30 生物処理・凝集ろ過・活性炭吸着・脱塩処理
資料:鹿児島県「鹿児島県の一般廃棄物処理」(平成16年度)
 
(3)ごみの排出・処理状況
 
(1)ごみの排出・処理状況
 奄美群島では、排出された一般廃棄物のうち、約87%が直接焼却・直接最終処分されており、約86%が直接焼却・直接最終処分されている鹿児島県全体と、ほぼ同程度である。
 リサイクル率を比較すると、奄美群島では4.1%、鹿児島県では11.8%であり、奄美群島のリサイクル率は低い。ただしリサイクル率は、市町村ごとに大きく異なっており、沖永良部島の知名町では6.5%となっている。反対に、徳之島全体では、0.1%である。
 また、奄美群島では、名瀬市のみが集団回収を実施している。
 
表−1.1.14 市町村別ごみ排出・処理状況(平成13年度)
島名 市町
村名
総人口 ごみ総排出量
(t)
1人1日
当たりの
排出量
(g)
集団
回収量
(t)
ごみ処理量 中間処理後再生利用量合計(t) リサイ
クル率
(%)
最終
処分量
合計
(t)
直接
焼却量
(t)
直接
最終
処分量
(t)
焼却以外
の中間
処理量
(t)
直接資源化量(t)
奄美群島 奄美群島計 133,556 55,712 1,143 57 34,989 13,451 6,981 291 1,911 4.1 20,334
奄美大島 名瀬市 43,151 21,327 1,354 57 16,180 0 4,994 153 1,143 6.3 3,380
大和村 2,126 667 860 0 554 0 109 4 26 4.5 106
宇検村 2,231 613 753 0 525 0 84 4 21 4.1 98
瀬戸内町 11,770 5,932 1,381 0 3,638 2,200 92 2 92 1.6 2,630
住用村 1,894 454 657 0 380 0 71 3 17 4.4 72
龍郷町 6,126 1,849 827 0 1,529 0 307 13 75 4.8 294
笠利町 7,068 2,321 900 0 1,909 0 396 16 95 4.8 396
奄美大島計 74,366 33,163 1,219 57 24,715 2,200 6,053 195 1,469 5.0 6,976
喜界島 喜界町 9,205 3,093 921 0 2,637 291 165 0 165 5.3 591
徳之島 徳之島町 12,965 7,785 1,645 0 1,528 6,249 0 8 0 0.1 6,622
天城町 7,391 1,595 591 0 803 788 4 0 4 0.3 894
伊仙町 8,193 3,339 1,117 0 0 3,339 0 0 0 0.0 3,339
徳之島計 28,549 12,719 1,221 0 2,331 10,376 4 8 4 0.1 10,855
沖永良
部島
和泊町 7,670 2,322 829 0 1,794 153 375 0 135 5.8 777
知名町 7,429 2,116 780 0 1,585 147 384 0 138 6.5 733
沖永良部島計 15,099 4,438 805 0 3,379 300 759 0 273 6.2 1,510
与論島 与論町 6,337 2,299 994 0 1,927 284 0 88 0 3.8 429
(参考) 鹿児島県 1,800,152 685,964 1,044 9,816 475,174 111,748 65,358 28,641 43,198 11.8 181,431
資料:鹿児島県「鹿児島県の一般廃棄物処理」(平成16年度)
 
(2)ごみの分別状況
 各市町村のごみの分別状況をみると、可燃物、不燃物(いずれも粗大ゴミを除く)については、与論町を除き全ての市町村において分別されている。分類数が多いのは、奄美大島の5町村と徳之島で、8つに分類されている。
 資源ごみの分別については、ペットボトルの分別が最も進んでおり、次いで多いのはガラス(ただし色別の分別を行っていない町も含む)である。一方、最も分別が進んでいないのは蛍光灯と乾電池で、分別回収を行っているのは、瀬戸内町のみである。
 
表−1.1.15 市町村別ごみの分別状況(平成15年8月時点)
市町
村名
分類数 可燃 不燃 粗大
(可燃)
粗大
(不燃)
ペット
ボトル
無色
ガラス
茶色
ガラス
その他
ガラス
アルミ
スチール
発泡
スチ
ロール
紙類 蛍光灯 乾電池 その他
名瀬市 7                
大和村 8              
宇検村 8              
瀬戸内町 6                  
住用村 8              
龍郷町 8              
笠利町 8              
喜界町 3                        
徳之島町 8              
天城町 8              
伊仙町 8              
和泊町 4                      
知名町 4                      
与論町 4                      
資料:鹿児島県「鹿児島県の一般廃棄物処理」(平成16年3月)、および瀬戸内町資料
 
(3)ごみの減量処理率の推移
 平成7年度には、奄美群島のごみの減量処理率は非常に低く、57.1%であったが、平成12年度には78.0%となり、20.9ポイント上昇した。ただし、鹿児島県、全国と比較すると、なお低い水準にある。
 
表−1.1.16 ごみの減量処理率の推移
資料:「奄美群島の概要」(平成15年度)







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