日本財団 図書館


1.4 産業廃棄物
(1)産業廃棄物発生量
 平成11年における奄美群島の産業廃棄物発生量をみると、約43万トンであり、離島地域である熊毛地域より約18万トンほど多い。業種別の産業廃棄物排出量をみると、農業からの発生量(主に動物のふん尿)が最も多く、全体の約7割を占めている。
 県内に産業廃棄物の種類別発生量の推移(平成5年度から13年度)をみると、廃油、繊維くず、ゴムくず、ばいじん及び動物の死体がほぼゼロとなる一方、動物のふん尿、動植物性残さ、汚泥などが特に増加している。
 
表−1.1.17 鹿児島県における平成13年度産業廃棄物の地域別発生量(推計値)
(単位:千t/年)
鹿児島地域 南薩地域 北薩地域 姶良・伊佐地域 大隅地域 熊毛地域 奄美地域 合計
2,008 1,005 1,174 1,021 3,185 246 432 9,071
注:平成8年度の発生量(実績)をもとに推計
資料:「鹿児島県廃棄物処理計画」(平成14年3月)
 
図−1.1.18 鹿児島県における平成13年度産業廃棄物の地域別発生量
 
表−1.1.18 業種別産業廃棄物発生量(平成8年度、推計値)
(単位:千トン)
  農業 鉱業 製造業 卸・小売・
飲食店
運輸通信業 電気・ガス・
水道
サービス業
一般
医療業 水道
(市町村)
奄美地域 228,557 22,334 25,928 1,794 215 1,507 1,939 487 47,117
69.3% 6.8% 7.9% 0.5% 0.1% 0.5% 0.6% 0.1% 14.3%
鹿児島県 6,670,073 170,058 1,002,763 27,526 3,998 15,479 31,803 7,211 529,611
78.9% 2.0% 11.9% 0.3% 0.0% 0.2% 0.4% 0.1% 6.3%
資料:「鹿児島県産業廃棄物実態調査報告書」(平成11年3月)
 
図−1.1.19 産業廃棄物発生量の業種別シェア
 
表−1.1.19 鹿児島県における産業廃棄物の種類別発生量の推移
(単位:千トン)
  平成5年度 平成10年度 平成13年度
燃え殻   7 7
汚泥 16 919 1,029
廃油 1,081 10 11
廃酸 27 271 308
廃アルカリ 173 41 44
廃プラスチック類 15 30 28
紙くず 32 9 9
木くず 3 45 102
繊維くず 110 0 0
動植物性残さ 5 315 390
ゴムくず 996 0 0
金属くず   32 33
ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず 30 41 40
鉱さい 34 148 147
がれき類 510 777 1,215
ばいじん 858 1 1
動物のふん尿 8 6,533 5,667
動物の死体 6,042 9 10
特別管理産業廃棄物 10 29 30
資料:鹿児島県「平成15年版環境白書」(平成16年3月)
 
(2)産業廃棄物処理業者
 産業廃棄物処理業者は、奄美大島に多く、収集運搬業者が36者、中間処理業者が8者、最終処分業者が1者となっている。
 他の島には、収集運搬業者、中間処理業者はいるが、最終処分業者はいない。
 
表−1.1.20 産業廃棄物処理業者数
島名 収集運搬業 中間処理業 最終処分業
奄美大島
(加計呂麻島・請島・与路島を含む)
36 8 1
喜界島 3 3 0
徳之島 9 4 0
沖永良部島 4 2 0
与論島 1 1 0
資料:「(社)鹿児島県産業廃棄物協会 会員名簿」(平成16年2月1日現在)
 
(1)奄美大島
 名瀬港から鹿児島港へ、フェリーでペットボトル、アルミ缶等が輸送されている。ペットボトルは鹿児島港からJR貨物で北九州港まで輸送されている。廃家電、金属スクラップ等は貨物船で鹿児島港へ輸送されている。
 古仁屋港からは、漁網等がフェリーで鹿児島港へ輸送されている。
 赤木名港からは廃プラスチックが貨物船で鹿児島港へ輸送されている。
 
図−1.2.1  奄美大島から島外へのリサイクル資源等輸送状況
 
 
表−1.2.1 奄美大島における主な廃棄物等の輸送状況
(拡大画面:129KB)
資料:船社、港湾運送事業者、産業廃棄物処理業者、産業廃棄物収集運搬業者、自治体へのアンケート、ヒアリングにより作成(平成16年11月)







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION