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他地域でのおやじの会の
活動様子がスライドで紹介
 
岩渕敏美氏の講演
 
グループディスカッション
 
岩渕敏美さんとお会いして
今田かおる
 岩渕さんから学んだことは、大きく分けて2つあります。
 ひとつは、「ストローク」というご自分の思いをいろいろ書かれた通信を、たくさんの学校の先生方にお配りして、「自分がいいと思うこと」を一人のものにしておくのではなく、皆さんに知ってもらおうとされている努力のすばらしさです。校長先生にお渡しすることによって、何らかの形で子供たちにその思いは伝わっていくことは確実です。そして、今回講演会に来ていただいた方の中に、お顔が広いことには驚きました。
 この「ストローク」の中に、ある方から「人のやりたがらないこと、手間のかかることを続けなさい。何かがおこるよ。人を羨ましく思ったり、時には憎んだりすることがなくなりますよ。」と言われた事を、この通信で実行されていると思います。号数も64号以上はあるようで、年に何号か出されているにしても、何十年と続けられていることは、簡単にはまねが出来ないことです。これを通してたくさんの方と交友関係を広げられたことでしょうし、たくさんの方の考えを新たにされたことだと思います。そして、岩渕さんのされた活動によってだと思いますが、「人様から受けた最大の笑顔から、喜びを得た」とありました。
 喜びには、3つあると言われます。ひとつは何かが出来てうれしいこと、二つ目は何かをもらってうれしいこと、最後の三つ目が最大の喜びだといいますが、他人のために何かをしたことで喜ばれたことをうれしいと感じることだといいます。この与えて得る喜びを岩渕さんは常に感じていると思います。そのため、たくさんのすばらしい方が、たくさん集まってくると思います。
 岩渕さんからの学びの2つ目は、知り合ったかたひとりひとりを大事にして、つながりを保つ技術です。岩渕さんに会われた人は、必ずもう一度会ってみたい、また新しい話を聞いてみたいと思うような不思議な魅力を持っている方でした。
 今回の「おやじの会」立ち上げで、岩渕さんをはじめすばらしいスタッフと知り合えたことは、私の貴重な財産になりました。今後もこのつながりを大事にしていければと思います。ありがとうございました。
 
猪苗代町に於ける父親主催事業の今後の課題と考え方
〜平成16年度「子育てに関する父親の役割について考えるフォーラム」を終えて〜
 
 平成15年9月25日(財)さわやか福祉財団有馬氏に初めてお目にかかって以来、1年と2ヶ月が過ぎ、発足当時の念願であった平成16年11月13日「子育てに関する父親の役割について考えるフォーラム」が開催された。
 このレポートを書くには、ここに到るまでの経過を辿って考えてみることが必要不可欠である。振り返りながら今フォーラムの意義と今後の展開について考えを深めたい。
 
1. フォーラムの目的とその意義
 今フォーラムは、年度内に予定されたグループ活動の締めくくりとして企画された。“おやじの会”について全国でどのような活動がなされているのか、実際に活動している岩淵氏からも貴重な体験談をお聞きして、このフォーラムの目的、意義については充分理解されたと考える。
 
2. フォーラム参加者の認知、認識度と危機意識
 おやじの会についての認識は一定の深まりを見たものの中学校区間で温度差があったように感じられた。吾妻中学校区が最も危機意識が高く、次いで猪苗代、東中学校区と低い傾向にあったように思われる。このことは、地域に於ける子育てに関する危機意識と直結している可能性が高く、おやじの会の発足のきっかけになるものと推測される。
 
3. 今後の方向性
 今年度の当グループの活動については一通り終了している。今後このグループとしてどのような活動が可能か改めて考える必要がある。
 ○今後もこのような支援活動が必要か?
 ○支援についても啓蒙活動を推進するのか?
 ○おやじの会が発足をした場合、情報提供、人的支援、資本的支援などをどうしていくのか?
などである。
猪苗代町地域活動推進グループ
安部 愼一







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