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2005/04/10 産経新聞朝刊
出た!!史上最高額 福島競馬 1014万9930円馬券
 
 福島市の福島競馬場で九日、行われた日本中央競馬会(JRA)福島競馬第九レースの三連勝単式(三連単)で、競輪、競艇などを含めた国内の公営競技史上最高となる千十四万九千九百三十円の高額配当が飛び出した。
 これまでの最高配当は、平成十四年八月に大井競馬の三連単で記録した九百七十五万二千八百二十円で、今回史上初めて一千万円を超す高額配当となった。JRAの最高配当は、今年一月に小倉競馬で出た三連単の四百五万五百三十円だった。
 十四頭が出走した今回のレースは、一着に単勝12番人気のエストレーア、二着に同10番人気のボスポラス、三着に同9番人気のフューチャギャングが入る大波乱となり、三連単「(12)−(5)−(4)」は、2184通り中2136番人気で、的中したのは九票(一票百円)だけだった。
 的中票の内訳は、中京、京都の両競馬場場内発売が各二票、電話投票とウインズの銀座、浅草、難波、道頓堀が各一票だった。
 三連単は一−三着を着順通りに当てる馬券。大井競馬で一千万円に近い高額配当が記録されたことから、昨年九月のJRA全国発売開始以来、売り上げが多いJRAでは、百円の馬券で一千万円を超す夢の高額配当がいつか出るのでは、と注目されてきた。
 もっともJRAの総売り上げは九年の四兆六億六千六百万円をピークに減り続けており、十六年には十五年ぶりに三兆円の大台を割った。ファンにとっては馬券が少ない金額で高額配当が期待できる半面、JRAでは売り上げが減るというジレンマに陥っている。
3連単
 競馬の馬券や競輪の車券などで、1着から3着までを着順通りに当てる投票方法。単勝など他の馬券に比べ、的中させるのが難しいが、その分高額配当が期待できる。先行導入した地方競馬、競輪などでは100万円を超える高額配当が頻繁に出ていた。日本中央競馬会(JRA)は昨年9月から全国発売を開始。ただ、全国展開のJRAでは購入額が多いものの的中数も多くなるため、今年1月の405万円が最高だった。
 
 
 
 
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