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2002/04/10 読売新聞夕刊
中央と南関東公営の新種馬券 いきなり112万円・・・「3連」的中で夢の超万馬券
 
◆組み合わせ500通り以上
 100円が、帰りには100万円?――中央と南関東公営(大井、浦和など4場)の両競馬で、今年度から導入の新種馬券が注目されている。いずれも、これまでより的中確率を低くした分、高配当が期待できるという点が特徴。すでに新種馬券では今月に入って100万円を超える大型配当も記録し、一獲千金を狙うファンの関心も高まっている。
(吉見光次)
 日本の馬券は長い間、1着と2着を当てる連勝式が主流だった。しかし、近年ファンの競馬離れが著しいことから、人気回復の一策として、より配当の高くなる馬券の導入が検討された。
 その結果、中央競馬では7月13日(福島競馬の県内発売分のみ6月15日)から、3着以内に入る3頭を順不同で当てる「3連複」馬券の発売を決定。一方、南関東では4月から、「3連複」と同時に、1着から3着までの馬を順番通りに当てる「3連単」馬券の発売も開始した。
 3連単は早速、“威力”を発揮。9頭立てで行われた8日の大井競馬8レースは、6、4、7番人気の順で決着し、配当は日本競馬史上2位となる112万5420円を記録した。
 各種公営競技全体での最高配当額は、1973年4月9日に千葉競輪場で出た枠連単〈5〉―〈5〉の236万3180円。この時、的中票数は11票(1100円)だった。中央競馬では、前身の国営競馬時代に発売されていた、3つのレースの1着をすべて当てる「重勝式」という馬券で出た50万7940円が最高額。
 南関東の3連単は9頭立て以内のレースに限られているため、馬券の組み合わせは最大504通り。一方3連複は、中央、南関東とも16頭立て以内の時に発売と決まっているが、こちらは最大560通りとなる。現行中央競馬で主流の馬連は、最大の18頭立てでも153通りしかないことと比較しても、新種馬券の難しさがよくわかる。
 だがその分、これまでにはなかった高配当が飛び出すことも確実な状況だ。夢の“百万馬券”を手にするのは、ひょっとしたらあなたかも――?
◇各種公営競技の最高払戻金額
競技名  券種 払戻金額 レース場 年月日
中央競馬(国営競馬時代を含む) 重勝 507,940円 中山 1953年12月6日
地方競馬 馬連単 1,290,100円 名古屋 2000年2月27日 
競輪 枠連単 2,363,180円 千葉 1973年4月9日
競艇 3連単 402,480円 宮島 2002年3月14日
オートレース 3連単 689,260円 山陽 2002年2月6日
※参考 中央競 馬連複  303,080円 小倉 2000年1月30日
  馬の馬連複
 
 
 
 
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