日本財団 図書館


2002年6月9日(日)13:00〜15:00
幸せ家族になる方法/父親の役割(男の甲斐性とは?)
講師/東筑紫短大 助教授 中島 俊介氏
双子育児者 谷延 憲児氏
 
参加者:大人8名 別室託児4名
 
タイムスケジュール:
時間 進行 備考
12:30 受付開始  
13:00 親育ち講座開始(挨拶)印刷物確認
中島先生・谷延さん紹介
 
13:10 中島先生の講義「父親の役割」  
13:50 休憩(PIKO・POKO ビデオ紹介)  
14:00 谷延さん育児体験談  
14:20 まとめ  
14:30 質疑応答  
15:00 終了  
 
講座内容
 
[子どもをダメにする八つの方法 M・シルバーマン他]
(1)親がいつも二度・三度同じことを繰り返し要求する。その結果、子どもは最初の要求に従うことは重要ではないことを学ぶ。
(2)子どもが誤った行動をした時、親が大声をあげてわめいたり、怒りを示す。これは、子どもに親の感情をコントロールし操作できることを教えることになる。
(3)こども自身が出来ることを親が代わりにする。
(4)子どもが誤った行動をした時、自分で即座に処理しないで、配偶者に叱ったりしつけをするように言いつける。
(5)子どもが親に罪悪感を感じさせるようなことを言うことを許す。
(6)子どもに、金や物を欲しがるだけ与え、それを大事に使うように注意しない。
(7)子どもと口げんかをする。
(8)兄弟げんかに介入し、けんかの原因を尋ね 裁定する。
 
[パパとママの対話能力]
 
 育児のひろがり(育児・育自・育血・育地・育時・育耳・育慈)それは、人間が人間として豊かに成長するために必要な視点を与えてくれる。家庭の中での父親の存在や役割が曖昧になってきていると言われる。子育ては母親がという風潮はまだまだあるが。まず、男性の欠点と次にそれが育児に関わることでどのような成長があるか考えてみよう。
 
[お父さんの変えたいところ]
 
(1)対等の人格をもった女性や子どもという意識が希薄である。
(2)男らしさの鎧に身を固めつつ一方で女性に対する強い依存心を持つ。
(3)男性は一般に他者との共感能力が女性よりも劣ることが多い。感情を相手に伝えるという対話能力(コミュニケーション能力)がしばしば欠落している。
(4)男性は自分が男であることを証明することにこだわる。このことは男性の方が犯罪を犯す確率が高いことと関連している。力のないことを知られまいと虚勢を張ることもある。したがって男性は「力の証明を何に求めるか」という目的観の高低が問題になるので、高い志を持てるかが問題になる。
 
[男らしさの鎧を脱ごう]
 
 (1)優越志向。(2)所有志向。(3)権力志向。これらが男同士におけるゲームでは勝つか負けるかで済むが、女性や子どもを相手にした時、「絶対に負けられない」という脅迫感からメンツにこだわった行動をとりがちである。これを防ぐには「タテの関係をやめてヨコの関係を作る能力」が必要である。
 
[対話能力を高めるために]
(1)聞く力を高める。・・受容と共感。「くりかえし」と「明確化」ができる。
(2)話す力を高める。(自己開示のやり方を身に付ける)・・開示の領域を知ること
 「あ」(ありがとう)と「う」(うれしい)。「かんじことば」(〜の感じがするよ)
 「意見ことば」(私の意見に過ぎませんが)「お願いことば・・くだサルことば」(〜くださいませんか?)
ゼロか百ではなく、40や50を目指そう!
 
相手を傷つけない 相手を傷つける
要求を表明する 主張的 攻撃的
要求を表明しない 非主張的 復讐的
 
[子どもを援助するために必要な知識]
 
人間関係の発達
(1)一者関係・・自己関係(最終的にはまたここに戻る)
(2)共生的二者関係・・濃密な情緒共有の関係(母と子の関係)
(3)身内の三者関係・・父(的な人)を始めとしてやがて家族内、親戚、親しい家族に拡がる関係
(4)仲間の三者関係・・同等・同質の仲間関係(メダカの仲間関係)
(5)親友的二者関係・・母以外のとても仲の良い他者との二者関係
(6)三者関係・・他者を一人の異質な人間として認知する思春期の仲間関係(コイ・フナ)
(7)四者関係・・始めは見知らぬ他者に過ぎないが、やがて同じ人間として認知する関係
 
感想:大変勉強になりました。男性の対話能力のなさや、子どもや、パートナーへの接した方、どういう風に生活したほうがより順調に進むのか等よくわかりました。
 
人形劇(三匹のこぶた)
人形劇団「かーたん」
 
参加者:大人8名 子ども7名
 
タイムスケジュール:
時間 進行 備考
12:30 受付開始  
13:10 人形劇団「かーたん」ご紹介 エルモの人形(腹話術)
13:15 パネルシアター  
13:30 エプロンシアター  
13:45 人形劇「三匹のこぶた」  
14:00 まとめ  
14:05 終了  
 
人形劇団「かーたん」
 小倉南区を拠点に活動をしている、お母さんボランティアグループ。
 乳幼児をはじめ、子ども会や小学校等の施設に出向き人形劇やパネルシアター・エプロンシアターを披露している。
 
[パネルシアター]
 ネル生地のパネルに、キャラクターを貼っていきながらうたを歌っていく(絵とうたで引き込んでいく)
 
卵のうたから 始まった。
たまご・たまご ぱちんと割れて、中からひよこが ぴよぴよぴよ マーかわいい ぴよぴよぴよ
ひよこがでてきてから いろんな卵が出てきたよ
 
[エプロンシアター]
 
 エプロン左右のポケットの中からいろんな動物がでてきたよ。手作り動物が、あれあれ歌にあわせて、いろんな動物が右から 左から・・・ びっくりしたね
 
感想:エプロンシアター・パネルシアター・人形劇(三匹のこぶた)しかけがいろいろとあり、とても楽しかった。舞台も大掛かりなもので、人形もリアルで本物そっくりだった。
 
子育て・女性と仕事(女性にとって共働きは損?)
講師/編集者 生越 悟子氏 公務員 安東 章子氏
 
参加者:大人5名 同室託児4名
 
タイムスケジュール:
時間 進行 備考
12:30 受付開始  
13:00 親育ち講座開始(挨拶)印刷物確認
生越さん・安東さん紹介
 
13:10 それぞれ自己紹介  
13:25 質問開始  
14:15 休憩(PIKO・POKO ビデオ紹介)  
14:20 まとめ  
14:30 質疑応答  
15:00 終了  
 
家庭と仕事
 
子どもをどこに預けてますか。
 
子どもが病気の時はどうしていますか。
男女・子育て環境改善研究所 資料より
 
Q. 共働きをどう思って(感じて)いるか? なぜ 働くか?
生越さん:転勤族なので共働きは、理想だった。性格上、家に居れるタイプではなかったのでサラリーが下がっても時間をやりくりしながら、自分自身の充実感を得たかった。
安東さん:働くことは、社会の役に立つため、生涯学習(ボランティア)だと常に感じている。社会との接点を見つけ、働き方はヨーロッパが理想である。(ワークシェアリング・ディオジョブ・ベビーシッター等)日本人は、市民土が低い傾向にあると思う。地域・世間に貢献できる自己意識を持つことが、働くことにつながっていると思う。
 
まとめ:子育ては得でもなく、損でもない。家族で育むもの。働くことは、生きがい見つけであり、生涯学習(社会的役割)のひとつでもあるような気がした。日本の男性には、転機を迎えるチャンスが少ない傾向にある。女性には、就職・出産・結婚それそれの転機がありそのたびに外に目を向けることになる。お互いに協力し、支えあうのがベストだと思う。







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