2002年5月12日(日)13:00〜15:30
普通救急救命講習
講師/小倉北消防署 濱崎氏
参加者:大人12名 同室託児:3名
タイムスケジュール:
時間 |
進行 |
12:30 |
受付開始 |
13:00 |
救急救命士 濱崎氏ご紹介 |
13:10 |
救命救急に関するビデオ放映 |
13:30 |
普通救命講義 |
14:00 |
休憩 |
14:05 |
救急救命実習(2パートに分けてひとりずつ) |
14:30 |
休憩 |
14:35 |
救急救命実習(2パートに分けてひとりずつ) |
15:10 |
まとめ |
15:20 |
終了 |
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<観察と応急手当>
傷病者のみかた
↓
意識はハッキリしているか
声を掛けてみる・肩を軽く叩いてみる。
↓
意識がない
周りの人に助けを求め救急車を呼ぶ
全身の状態を見ながら、さらに口の中を調べる
↓
気道の確保
下あごを2本の指で引き上げ、頭を後ろにそらせて、空気の通り道を確保する。
↓
呼吸はどうか?
傷病者の鼻や口にほほを近づける。
胸の動きを見る。
呼吸が止まっていたら、人工呼吸をする。
↓
脈はあるか?
けい動脈や大腿動脈で心臓が動いているか調べる
脈が止まっていたら、心臓マッサージをする(人工呼吸併用)
意識がある
楽な姿勢をとらせる
嘔吐・窒息に注意する
状態をよく聞く
↓
大出血があるか?
体外の出血をみる 体外の出血は、顔色や皮膚をみて判断する。
血が噴出していたり、衣服へ出血がどんどん広がる時は、すぐ止血する
のど元に異物が詰まって取り出せないときは、次の方法で取り出せることがあります。
ハイムリック方(成人に限る)
(1)後ろから抱きかかえ上腹部をこぶしで強く押し上げる。
背部叩打方(はいぶこうだほう)
[成人の場合]
(1)背中を平手でたたく。
[乳幼児の場合]
(1)両足をもって、背中を平手でたたく。
(2)あごを手のひらにのせ、背中を平手で強くたたく。
<ドリンカーの救命曲線>
応急手当(心肺蘇生法)は早ければ早いほど効果があります。
呼吸が停止して、2分で90%・3分で70%・4分で50%・5分で25%で蘇生の確率があります。
6分以上では、蘇生のチャンスは ほとんどありません。
ドリンカーの救命曲線
<人口呼吸・心臓マッサージ>
●人工呼吸・心臓マッサージ
■口から口ヘ吹き込む方法
●口の中をきれいにする。
●あおむけに寝かせる。
●気道を確保する。
●鼻をつまむ。
●胸のふくらみを見ながら、ゆっくりと吹き込む。
■口から鼻へ吹き込む方法
●けがなどで口から吹き込みが難しいときは、口をふさいで鼻から吹き込む。
●乳児や幼児のときは、口と鼻を一緒に口でふさぎ、胸のふくらみに注意して静かに吹き込む。
◆吹き込む量
●相手の胸がふくらむ程度
●上腹部に膨満ができないよう注意
●成人の場合 800〜1,200ml
◆吹き込むリズム
(1.5〜2秒かけて息を吹き込む)
●成人のとき(5秒に1回)
●子供のとき(3秒〜4秒に1回)
■心臓マッサージと人工呼吸(心肺蘇生法)
●心臓マッサージは、人工呼吸と一緒に行うのが普通です。
(1人で行う場合)(1分間 80〜100回)
・はじめに2回人工呼吸をし、心臓マッサージを15回行い、その後は人工呼吸2回、心臓マンサージ15回のリズムで行う。
(2人で行う場合)(1分間 80〜100回)
・はじめに2回人工呼吸をし、心臓マッサージを5回行い、その後は人工呼吸1回、心臓マッサージ5回のリズムで行う。
人工呼吸と心臓マッサージを、一緒に行うときのリズム
■方法
●かたい平らな所にあお向けに寝かせる。
●正しい圧迫位置(下図)に手のひらの根元を置く。
●圧迫位置に正確に置き、リズミカルに「圧迫」「ゆるめ」を繰り返す。
●胸骨以外を押さえないように手を組み垂直に圧迫する。
●子供(10歳未満)は、片手で圧迫する。
●乳児(生後10ヶ月未満)は、2本の指で圧迫する。
●圧迫する力(強さ)
●圧迫するリズム(速さ)
大人と子供は・・・1分間に80〜100回
乳児は・・・1分間に100〜120回
■圧迫する位置
示指のすぐ上が圧迫部位
感想:心肺蘇生法ができるか・できないかは救急救命の基本であると改めて考えさせられた。知らないことで、人命の蘇生チャンスを 分単位で逃がしているのだと心肺蘇生法の大切さを痛感した。
救急救命士の濱崎さんは、講習前日は救急出動されており、疲れた体で講習にかけつけていただきました。本当にありがとうございます。
講義・講習は大変有意義なもので、心肺蘇生の大切さを実感しました。
みなさん 熱心に技能講習に参加されていました。 講習後、普通救命講習終了証を頂きました。
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